- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344020641
作品紹介・あらすじ
「僕は、実際には存在しない男なんです」世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子。ある日、聡子の前に、屋敷の離れに住む謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、ときに女たらしのように馴れ馴れしくキスを迫り、ときに男らしく紳士的に振る舞った。激しく変化する青年の態度に困惑しながらも、聡子はいつして彼に惹かれていく。しかし彼の哀しい秘密を知った聡子は、結ばれざる運命に翻弄され-。
感想・レビュー・書評
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溺れる者は、とにかくここから逃れたい。
手を、
誰か手を、
と、必死でもがく。
が、
そこに誰もいなかったら?
誰も、救いの手など差し伸べてくれなかったとしたら?
多重人格とは、
現実から逃れたいと強く望む人達が心の内に拵えた
<かくれみの>
みたいなイメージしかなかったのだが、
物語を読んでいると
逃げたい、のではなく
誰からも攻撃される事なく、
普通に生きたい、
普通に人と接したい
ただ、それだけの事が
普通に出来ないから
自分の命を自らが救う為に
生まれてしまった多々な人格。
なんだとわかって、とても悲しかった。
物語は
多重人格のなかのひとり、と恋におちる家庭教師の悲話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
聡子が家庭教師として訪れた豪邸に、会うたびに印象を変えるおかしな男がいた。
ひどい虐待の記憶を持つ広志は、12の交代人格を作り出し、友人も恋人もいない孤独な青春時代を送るも、治療の結果、5つの交代人格にまで統合が進んだ。
聡子は、その交代人格の中核となる、村田卓也と恋に落ちる。
彼は、いついなくなるかわからない人なのに。
多重人格って精神病の中でもなんかすごく不思議な位置づけ。
題材は面白いと思うのだけど、なんとなくモヤモヤ感があるのは何故だろう。
作者の文体は、あまり恋愛の機微を語るには向いていないような。
淡々としすぎなのだろうか。
女性の感情の動きって、こんなんじゃないという気もする。
期待して読んだけど、ちょっと残念だったな~。
百田さんの作品では、永遠の0が、やっぱり一番だなぁ。。。 -
多重人格というのに少し興味があった。昔そういう内容の本も読んだりした。
凄く読みやすい内容でどんどん読み進めていったが、
卓也を愛してしまう聡子にだんだんと引いてきた。
旦那さんをほったらかしかいって感じで。
ビリー・ミリガンを読んでみよう。 -
百田尚樹さんと言えば、【永遠の0】が売上累計400万部を突破したんですね。
この数字は史上初だとか!
百田さんのその他の本も売れているらしいし~。
みんな、百田さんの本、読んでるんですね~!!
で、この【プリズム】ですが、【永遠の0】や【海賊と呼ばれた男】のような重厚感はありませんが、読みやすい!
2012年本屋大賞にノミネートされているこの本、帯には「悲しくミステリアスな恋愛小説」と。
面白くさらさら~っと、一気に読めました。 -
多重人格の男性との恋愛話。
うーん...何でみんなヒロインに惚れるのかが分からない。 -
こういう物語の最後のシーンってのは、どうしてこういつも味気ないのかなぁ~。
たたずんでいた とか 去っていった とか 涙が流れた とかさ。
なんだか本題とわ全く関係ないところへ梯子を外しておいて「おいもう終わったんだから登ってくんなよ!」って言われてるみたい。
えーと、そんでよぉ、この作品は、多重人格についてをお話にした物語です。
でも、あんまし面白くは無いぜ。百田さんの本でこのくらい面白くないのには、初めて出会ったような気がするっち。
なので、本屋大賞にノミネトされたのは何かの間違いかもしれません。
そして、わたしはこれで本屋大賞のみねと本を6つ読みました。
あとの4つのうち3つが今手元にあります。
たしかもう最終投票は終わったのだっけかな。
いやいやまだだ。
2月末が最終投票締め切りのはづだ。
そして、すぐに大賞は決まるんだけど、それをづるづると4月まで引っ張ってから、発表するんだ。
発表するのと同時に、あの例の投票した書店員さんたちのコメントが載った「本屋大賞」ってのが発売されて、そんで、書店員さんの人数分だけしっかり売れるんだ。
いやぁー、堅い商売しますねぇ、本の雑誌社さまは。
ということで、わたしは、そのままそこにたたづんでいた。
ドダ!
著者プロフィール
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