女おとな旅ノート

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 382
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020955

作品紹介・あらすじ

南フランスでの美術館めぐり。古城でお姫さま気分!ポルトガルの一夜。1泊2日のロシア・シベリア鉄道。雑貨にキュンキュンときめいた北欧。世界遺産の古都へ、ラオスの旅…etc.人気イラストレーターが10年以上続ける旅のたのしみ方。イラストや写真も満載。

感想・レビュー・書評

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  • ①計画を立てる時から楽しむ。②旅日記をつける。この2つが私の旅と同じでうれしかった。読んでいる間、自分の旅を振り返って楽しかったことをあれこれ思い出すこともできた。
    1日の中で何をするか、どこで何を食べるか決めておくと旅行中に思い悩んだり困ったりする事は少なくなる。お腹がすいているなか食べる店を探してウロウロ…お目当ての店や美術館に行ったら閉まっていた…ということにもなりにくい。移動距離も大事。今日のメインイベントと食べたい店が近くにあれば効率が良いので、その組み合わせを考えておく。Googleマップが役に立つ。注意点が1つ。しっかりしたご飯は1日1食。旅は何かとお茶することも多いので、いつも満腹になりがち。コース料理が続くと、胃が疲れてしまう。
    旅日記を書くことで、後で読み返したときに、旅の楽しかった出来事が思い出されるのもまたいい。

  • 「旅」をテーマにまとめたエッセイ集。
    これまでに旅してきた国々の思い出だけでなく、子どもを置いて旅に出ることへの思いなども(著者は2児のお母さん)。

    イラスト、写真を眺めるのも楽しい。
    あまり時間掛からず読める。

  • いわゆる「ていねいな暮らし」系の旅行エッセイ……で、私的にはちょっと苦手なはずなんだけど、これは割といい感じだった。
    なぜなら、おそらく、この人の感性が似ている部分もあるのだと思う。
    「ていねいな暮らし」系っていうよりは、う〜ん、自然体、なのかな。
    丁寧に生きたいけれど、そのために自分をがんじがらめにするんじゃなくて、もっとゆるっと、みたいな。
    あと、方向は全く違うけれど、「自分なりにテーマを決めて旅する」っていうスタイルが同じだからかもしれない。

    内容は、自身の旅のハウツー+旅行エッセイ+旅日記の書き方みたいな感じ。
    旅日記いいよね。私は書ききれたことがないが……(チャレンジしても途中で必ず挫折)
    彼女の旅は女友達との二人旅だけど、「二人だけど一人ずつ」っていうスタイルはすごくいいと思います。二人旅と一人旅のいいとこ取りをしているって感じですね。
    ある程度子供が大きくなったら1週間の旅行に出かけるっていうスタイルも素敵だと私は思います。子供をきちんと納得させられる(これが大事かと)のなら、母親だって好きなことをしたほうがいいと思う。

    あと、国内で旅行気分に浸るの項目で、家族と「お月見ピクニック」とか、子供に「玄関キャンプ」を許したりとかっていうのがすっごくいいな、と思いました。
    こういう、日常のワクワクって、子供の頃はすっごく大事だと私は思うんですよね。遠くへ行かなくても非日常を感じられる、そういう感性が子供にはあるので。そのあたりを手助けしてくれる筆者はすごくいいお母さんだと思うし、子供たちは豊かな感性の子に育つと思います。

    本文ではそんなそぶりは見せていないのに、手書きの旅日記では毒舌というかものをはっきり言っているのが面白いwww大阪出身だからか?(堺に住んでいたなんていいなぁ。毎日百舌鳥古墳群見れるじゃん←違うだろ)

  • 著者のように気軽に海外へは行けないけれど、国内ならどこだって行きたい。
    結婚してからできなくなった、その辺をぶらぶらするだけの旅がしたいなあ。
    「気持ちをひとりきりにしたい」でも、十代の頃と違ってひとり旅にいくガッツはない。家族旅行でもなく、ひとり旅でもなく、女友だちとの旅が今の自分にいちばんしっくりくる。
    これ、すごく分かる。
    そういう友だち、多分、いる…はず!

    ・旅に小さい目的があるといい。水玉模様探し、スカーフを巻いたおばあちゃんの写真を撮る、など。
    ・手仕事体験を調べてから行く
    ・旅先のデパ地下でお惣菜を買ってホテルでごはん。
    など、今度やってみよう!と思うことも色々。
    聖地巡礼もしてみたい。

    最後の方に、普段子どもとできるトリップもあって、これも楽しそう。
    夜家中の電気を消してみる「昔のひとごっこ」とか、満月の日の夜に、公園へピクニックに行くとか。
    私だけがはりきる結果になりそうだけど。

  • 私も旅が好きです。旅の魅力は、非日常の世界に身を置けることだと思います。
    あまり、こういう理由があるから楽しいんだ!と考えたことがなかったのですが、読んだ後なるほどね~と共感できちゃう一冊でした。

    共感できたものを、いくつか紹介します。

    〇期間限定だと分かっているからこそ、受け止めたい、吸収したいという時間が強いので、充実した時間になる。
    〇旅日記は残したいより、感じたい。瞬間を切り取れる写真も好きだが、その時の感性を鮮明に残せるから好き。
    〇小さなころの自分に出会う旅…過去の自分は自分の中に存在しており、また今の自分も未来につながっている…一日一日丁寧に生きよう

    そして最後に、日常に美を求めて生きていく
    彼のコトバがとても素敵で惹かれました。大事なものは近くにあるんだよと教えてくれた気がします。

    寛次郎「暮らしが仕事 仕事が暮らし」
    どんなところにでもいる自分をみつけられる人になりたい。
    だからこそ、もっとたくさんの仕事をしたい。
    だからこそ、もっと家族を大事にしたい。
    だからこそ、もっと丁寧に暮らしていたい。

  • イラストレーターの著者が気心知れた女友達と、結婚後も、子どもができてからも続けている「おとな旅」。キッチン付きのアパルトマンでごはんを楽しんだパリ、民族刺繡に魅せられたラオス、北欧雑貨を両手いっぱいに買い込んだスウェーデンなどの海外から、国内の手仕事や郷土玩具を探す旅まで、たくさんのイラストや写真で紹介。また著者が経験から編み出した旅の必需品やコーディネート術、旅日記の書き方も収録している。

    このような本を出すからにはさぞ旅慣れているのかと思いきや、家庭があるため海外は2、3年に1回程度のようだ。その分、1回1回の旅行を存分に楽しんでいることが本書から伺える。その中でも「暮すような旅」という言葉に惹かれた。パリでキッチン付きの格安アパルトマンを利用して、市場で買ってきた野菜や果物、ハム、チーズをバゲットにサンドして食べてみる。スーパーマーケットや街のお惣菜屋さんで買ったおかずで「うちごはん」を楽しむ。ロープを張って洗濯物を旅先の空の下に干す。ホテルの部屋に花を生けて、暮らしの空気を感じてみる。外向けに着飾った観光地だけを見るのではなく、一歩踏み込んでその土地の人々の暮らしを感じること。それもまた現地でしか得ることができないものだと思う。私は旅先で街を歩くのが大好きだ。その土地の空気、人々が暮らす雰囲気は決してガイドブックには載っていないし、インターネットでも体感できない。きれいな観光地もいいが、そういうものこそ旅先で見て感じるべきだと思う。
    ああ、旅行に行きたくなってきた…。

  • 旅行の持ち物や服装のはじめの数ページがとても参考になります。あと、旅ノートのページも! でもって、楽しい!
    中のエッセイ部分もところどころにステキだなーと思うところがあり、この人の感性いいなぁと思うのだけど、もっとはじめの持ち物とか旅ノートのエピソードとか膨らませてくれたら嬉しかったかも。

  • 旅行エッセイではありますが、何かしら心に響く言葉が随所にあり、とても爽やかな読後感でした。私も旅に出て素敵な時間を過ごして、帰ったら家でも想い出とともに素敵な時間を過ごせたらいいな。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 雑貨好きで旅行好きの方なら
    思わずキュンとくる一冊。
    イラストレーターでもある筆者の
    ほっこりとした可愛らしいイラストも見どころ。

    イラストページと文章ページが
    かわりばんこに出てくるので
    リズムがありカジュアルで読みやすかった。

    ポストガルのシマシマの街は
    いつか行ってみたいと思った!

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著者プロフィール

1971年大阪生まれ。イラストレーター、手工芸作家。著書に「48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ」(エクスナレッジ)「籐で作るアクセサリーと小物」(誠文堂新光社)など30冊を超る。
最近は手作りのアクセサリーなどを販売するオンラインショップ「dot to dot」のオーナーに。インスタグラムのフォロワーは1万4000人を誇り、幅広い年齢層の女性から支持を集める。

「2021年 『新装版 マタニティー・ダイアリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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