踏みにじられた未来

著者 :
  • 幻冬舎
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  • 本棚登録 :33
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021136

作品紹介・あらすじ

2001年に発生した前代未聞の「女子高生レイプ未遂事件」。逮捕された少年たちのアリバイが成立するも、突如、被害者が犯行日を変更。それでもなぜか裁判は粛々と進められた…。人気女性キャスターがジャーナリスト生命を懸けてあぶり出した衝撃の真実。

感想・レビュー・書評

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  •  読了せず。
     私が判断する側にないし、これを読んでしまって偏らない自信がない。この本に書かれていることが事実であれば「どうしてだろう?」としか言いようがない。

  • 何が正しくて何が間違ってるのか…。
    本当に真実を追い求めないかんはずの警察や司法の存在って何?
    とにかく、彼らの真実が明るみになりますように…。
    もっと広くこの事件について知られなければならないと思った。

  • 「御殿場警察は暴走族の前ですら逃げる」と、幼少の頃まわりの大人たちが彼らの体たらくを評し、まことしやかに話していたのをよく覚えている。
    御殿場で育った身としてはこの本を読んでその冗談もあながち嘘ではなかったと思った。このレビューを書くに当たって読後数日の冷却期間を置かなければならないほど(そこまでして書くこたァないんだが)怒りを覚えたからだ。
    テレビのニュースやドキュメントを通してこの事件を知っていたが、きちんとした活字で読むとあらましの酷さがさらに際立つ。
    事件の発端となった少女の嘘の罪は非常に重い。しかし客観的な証言の裏取りをせず、拷問的な取り調べを行った御殿場警察の罪は数倍は重い。内容は地元の感覚がわかっていれば違和感のあることばかり。
    裏を取れば数時間で嘘とわかり、少年たちの十年に及ぶ人生にも傷がつかなかったレベルの話だ。
    ちなみに言っておくが、この事件が発生したのは昭和20年代ではない。れっきとした21世紀。2001年の9月のできごと。折りしもアメリカ自作自演同時多発テロが起きた時期。
    そんな時に東京から100キロも離れていない町で半世紀、いやいや戦前から連綿と行われていた冤罪を作る警察得意のでっち上げ作業をしていたのだから呆れる。
    その後の裁判の経緯も酷い。気象条件の立証(もちろん無罪の要因だ)にも明らかな捏造が見られるし、検事の強引な立件や裁判官の無能さにも腹が立つ。登場人物以外は全部嘘。
    どうしようもない無能な連中が人の人生を冗談で裁いているとしか思えない。本当に腐っている。

    友人や知人であるなど、出自がわかっている場合を除き、個人的には警察官という職業を選んだ人間は、社会性のない人格破綻者だと普段から思っていたのだが、本書を読んでその気持ちを強くした。
    刑事ドラマは好きだが現実の警察官はどうしようもない人間のクズだ。
    警察官は本当に信用してはいけない。その後に待ち構えている検事や裁判官も併せて酷いことは、昨今の冤罪事件のあらましを見ていただければわかるはず。

    自己防衛の意味も込めて、元・地元で起きた恥としか思えない事件を、丁寧に時間をかけた取材によって著した本書をぜひ読んでいただきたい。冤罪はすぐそばにあることが恐ろしく良くわかるはず。

  • 私が大学生の頃にフジテレビの女子アナをしていた長野女史がこの本の著者です。私はこの本を読んで初めて知りましたが、御殿場事件というものがあり、そこで大量に逮捕された一部(4人)が無実を勝ち取るために親子、夫婦で10年かけて裁判を闘った内容を書いた本です。

    10年争った結果、1年6か月の実刑判決を覆すことができず、彼等から見れば大変残念な結果に終わりましたが、長野女史が書かれた内容を読めば、被告が途中で供述を変更して、犯行日が異なったことになっても、裁判がそのまま続行できるというのは何だか変な感じがしました。4人が受けた最初の判決がなぜ変わらなかったのか、その理由について考えさせられた本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・残り6人の少年は、少年審判により処分が確定した、その後の刑事裁判において、被害者によって犯行日が変えられるにも拘らず、処分は変わらない(p54)

    ・この事件において責められるべきは、少年や少女(被疑者や被害者)でなく、初動捜査を怠り、証拠もないまま自白の強要を行った警察と検察である(p94)

    ・無実を訴え続けていることが、裁判長には、「反省なし」という解釈になったのか(p106)

    ・地元では少年たちに批判的な目でこの事件を捉える声も少なくないなかで、親たちの思いに引き付けられるように多くの人たちが手を差し伸べた(p125)

    ・検察が裁判所に提出した消防本部の記録は、実際の消防本部のデータではなかった(p146)

    ・最高裁は控訴審までの判決に、憲法違反、判例違反、または重大な法令違反があるかを判断するもので、事実認定はしない(p182)

    ・逮捕された10人のうち6人の処分はすでに執行されている、つまり刑事裁判を受けている4人を無罪にすることは、他の6人の処分の見直しを迫られることで、できれば避けたいという判断が働く可能性がある(p189)

    ・この事件の最大の問題は、自白調書を唯一の証拠として、はなはだ任意性の疑わしい調書を作成した警察と検察。そしてその内容の明らかな矛盾や疑問を見過ごすようなかたちで、検察の言い分を鵜呑みにし、公正・公平な判断を怠った裁判所にある(p191)

    2012年3月17日作成

  • 「事実は小説より奇なり」。
    事実だからハッピーエンドでは終われない。
    人間が人間を裁くということがとても難しい事だと考えさせられます。
    人ひとりの人生を大きく変えてしまう「裁判」というものに私達は「裁判員」という形で参加することになるかもしれない訳だが、選ばれた方には真剣に臨んでいただきたいものだ。

  • 4番乗り。気になる。(2012/1/9)

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