- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021228
感想・レビュー・書評
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何しろすごい断定的な物言いで押し切っており、「あくまで私の意見ですから責任は取りませんけどね」感が全編にみなぎっていてむしろ清々しい。一つ明らかなのは、著者自身は日本が破綻してもしなくてもどっちにしろ痛くも痒くもないんだということ。これだけは間違いない。
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ビジネス
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献本御礼
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なかなかタメになる著書でした…2012年刊行ですので少々古いですけれども、今現在、どちらかと言えば円安の流れになっていますので、著者の予想は当たっていると言えそうですよ…!
ヽ(・ω・)/ズコー
何より日本を「社会主義的国家」とするところが新鮮でしたねぇ…。日本は資本主義とか言いながら、景気が危なかったら政府がテコ入れをして手助けしたりするんだそうな…アメリカとかじゃ考えられないようなことが行われているんですね!
ヽ(・ω・)/ズコー
失われた20年とか言われますけれども、著者にしてみたらこれも円高が原因なんだそうな…20年間もずっと円高というのはおかしな流れだそうで、この先一気に円安になり、株価とかも大暴落するんだそうな…みたいな予想を立てられておられましたが、果たしてどうなることやら…。
まあ、為替だの金利だの聞いたことはあるけれども、詳しくは知らないワードについて色々とお勉強さしてもらった本でしたね。おしまい…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
タイトルの『なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか』は、「円高である理由を説明する」ための問いかけではなく、「破綻寸前の日本において、円高なのは異常である。一刻も早く解消せよ」という意味で捉えるのがよいかと。
著者は、長年にわたって「円安にすべき」と唱えているそうですが、別に「円安万歳」というわけではなく、「現在の円高は異常なので円安に振れるべきである」と言っているだけであり、今後、もし、異常な円安になったら、「円高にすべき」と唱えると思います。
日本経済の停滞をすべて円高に求めるのはどうかと思いますが、その一方で、停滞の原因を円高と考えることが可能な点については、非常に勉強になりました。
先日読んだ『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』と合わせて読むと、より、日本経済に対する理解が深まると思います。 -
主張的にはついこの間読んだ「世界経済「大動乱」を生きのびよ」と変わることは無い。この本の中で特に興味深かったのは、元米国財務省の財務官補(日本で言えば局長クラス)で、国際金融協会(IIF)のダラーラ専務理事がJPモルガンで著者と仕事をしていたときの発言「私の発言でずいぶん為替のマーケットが動いたが、私の真意がマーケットに伝わったことは一度も無い。いいかタケシ。一度も、だぞ!」これは世界中の投資家が肝に銘じておかねばならない言葉だそうだ。マスコミは自分の都合の良いように勝手に発言の意味を取り違えて書いてしまうのである。
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日本の財政が如何に危機的状況にあるかが、よくわかった。日本の債券を国民が買っていることによって、債務不履行に陥らない構図が理解できた。
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わかりやすく読みやすい。同じような内容、主張の本は多いが、もとはこの人らしい。
それを受けて具体的に何をすべきか、ももっと示して欲しい -
円と国債はバブル
日本国債は外国人にとっては興味がない商品
円高→国益にマイナス
円安が起きる場合は,過激に,かつ一瞬のうちに起きる。
橋本内閣→財政構造法→小渕内閣が廃案に→借金総額3倍に
外資系銀行の支店で外貨建ての商品を買う。
ギリシャとドイツ→経済格差
→短期金利を常に同じにするのは不可能→固定相場制は無理
ゴーン社長「最大の脅威は円高」
農業セーフガード→円安で解消できる。生産者からの立場で論じている。
マクドナルド平価説
円が高すぎる→材料が安くなる→ビックマックが安くなる。
円1% $5% 1ドル=80円
1年後800,000*1.01=10,000*1.05*x x=76.95 -
経済の動きに関しては、固定相場制の弊害はかなり分かりやすかった。
主張の部分に関しては私の認識が足りないのだろうが、煽りすぎなのでは?と思うこともあったのと、題名の部分に答えや推論がないことなどが気になった。
筆者の社会的地位や有名度に関して、まあ言ったらどうでも良いというような話もしばしば出ては来るが、なんだか緩い感じで嫌いではなかった。
為替や先物の部分は私の知識が拙いため、メモ帳片手に読み進めたが、意味がわかるようになっていく過程が楽しかった。
ヘッジファンドについても、一般的な認識より少し突っ込んだ解説がなされており、興味があっただけに読めて良かった。