アヒルキラー

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 249
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021280

作品紹介・あらすじ

レースクイーン、モデル、ダンサー。美女ばかりを狙った連続殺人事件が発生。その顔はズタズタに切り刻まれ、死体の横には必ずアヒルのおもちゃがあった…。世にも残酷な難事件を追ううちに、新米刑事の赤羽健吾と、行動分析課の上司・八重樫育子は、57年前の未解決事件に行きつく。現場に木彫りの家鴨を残したという、娼婦連続殺人事件。はたして両事件に因縁はあるのか?アヒルは何を語っているのか。

感想・レビュー・書評

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  • 凶器を右手に持った犯人。左のポケットから出したものは、黄色いアヒル。湯船にぷかぷか浮かばせる陽気なアヒル。冒頭から感じる狂気。
    何故アヒル??
    過去の因縁を紐解いていくのだが、とにかく残忍な描写でたくさん人が死んでいきます。
    ちょっと食欲なくなりそうになるくらいに。

  • この警察小説がすごい!に載っていたのがきっかけで読みました。3分の2くらいまで読んで、アヒルキラー=火傷の男が捕まったのに、あとの3分の1はどうなるんだろう?と思って読み始めたら止まらなくなりました。赤羽健吾をはじめとする、八重樫、ヌマエリ、ヤナ、シャー、係長がみんな濃いキャラで途中で笑いながら読んでるところもありました。犯人が将棋のプロということもあり、凝った展開が良かったです。途中から健吾より八重樫のほうが主人公みたいな感じだったので、もう少し刑事として成長した彼の続編が今後出て欲しい。

  • 赤羽健吾シリーズ 第1弾

    プロローグ
    第一章 白鳥たちは翼をもがれる (二〇〇九年 八月二日)
    第二章 木彫りの家鴨 (一九五二年 八月二十九日)
    第三章 白鳥と血の湖 (二〇〇九年 八月三日)
    第四章 真剣師 多村善吉 (一九五二年 八月三十日)
    第五章 みにくいアヒルの男 (二〇〇九年 八月四日)
    第六章 家鴨魔人の死 (一九五二年 八月三十一日)
    第七章 アヒルキラーの真実 (二〇〇九年 八月五日)
    エピローグ

    警視庁捜査一課に配属となった赤羽健吾。
    祖父は伝説の刑事・赤羽光晴。

    都内で女性ばかりが惨殺され、その現場にアヒルのおもちゃを残していくアヒルキラーを追う健吾が、行動分析のスペシャリスト・八重樫育子の部下に抜擢される。

    昔、同様の事件を担当した祖父・光晴だが、今は認知症になるも、一つのカギを握る存在に。

    アヒルキラーを操る多村貢の緻密な計画と、八重樫の頭脳、行動の健吾。

    次々と明らかにされる真実、継承するサイコパスの精神。


    転がるように展開するストーリー、驚かされる真実。

    エンタメ小説にしては光晴の過去が悲しすぎる。

  • 過去と現在の連続、殺人犯のお話。

  • 惨殺死体の横にアヒルのおもちゃを置く殺人鬼を追う話。

  •  コミカルな表紙とタイトルのわりに、殺し方とか残虐だし、めっちゃ何人も殺されて怖かった。
     現実世界で起こったら、日本だけでなく世界を震撼させる事件だよね。

     二転三転する展開で、謎が解き明かされたときのアッとなる感じもよかったんだけれど、結構時代と視点がウロウロするから、読みにくくもあった。

     あと、単純に赤羽健吾さんのキャラが嫌だった。
     喋り方とか。

     栞ちゃんはよかったなー。

     そのうち映画とかになりそう。

  • 人気の木下半太さんですが、初めて読みました。
    刑事物が好きということもあり、次の展開と続きが気になって止まりませんでした。
    最後ちょっと混乱して、相関図(家系図?)が欲しい感じになりましたがなかなか衝撃のラストでした。
    他の木下作品も読んでみたいです。

  •  警視庁捜査一課強行犯捜査第十係新米刑事・赤羽健吾が所属する柳川班が現在追っている事件は美女ばかりを狙った連続殺人鬼・アヒルキラー。しかし健吾はある日、行動分析課に突然配属となり、その課長・八重樫育子から、祖母の赤羽光春を呼んできてほしいと頼まれる。理由は今回の事件がかつて光春が追っていた昭和27年の家鴨魔人の事件と酷似しているから。しかし伝説の刑事と呼ばれた健吾の祖父・光春は現在、アルツハイマー型認知症で大阪の老人ホームにいる。

     健吾目線の2009年、そして光春目線の1952年が交互に描かれる。プロファイリングを得意とする八重樫の行動を完全に読み、そのうえで次々と人を殺していくアヒルキラー。昔の事件の犯人は意外な人物で、少し物悲しい。キャラ設定がしっかりしているなぁと思ったら、やはり続編もあるよう。

  • 面白かった。息もつかせぬ急展開で読者の予想を裏切りながら進んでいくので一気に読めました。二転三転する展開にやや慌しさはありましたが面白かったです。ミステリー作品としては個人的には満足です。さて、それでは他の作品も読んでみますか。

  • 面白かった

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著者プロフィール

一九七四年大阪府出身。作家。劇団「渋谷ニコルソンズ」主宰。主な著書に『悪夢のエレベーター』『悪夢の観覧車』などの「悪夢」シリーズをはじめ、『アヒルキラー』『裏切りのステーキハウス』など。『悪夢のドライブ』『サンブンノイチ』『鈴木ごっこ』他、映像化作品多数。『ロックンロール・ストリップ』映画化の際は、自ら監督も務める。「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系列)では自身初の特撮作品メインライターに抜擢された。

「2022年 『オーシティ 負け犬探偵 羽田誠の憂鬱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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