けむたい後輩

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 184
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021396

感想・レビュー・書評

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  • 14才で詩集けむりを出版した栞子と栞子を崇拝する真実子、真実子の親友里美の大学せいかつとその後。

  • プライドが高く、人とは違う、と粋がっているだけで実は中身が無い栞子とその男たち。しっかり夢に向かって努力し突き進む三郷。栞子にベタボレで一途にしたいながらも、自分の才能をいつの間にか開花させる真実子。
    ついに栞子の呪縛から解放された真実子が反撃するエピローグは痛快だった。

  • 病弱で、桁違いに純粋な深窓の令嬢真実子。
    誰もが振り向くほどの容姿に恵まれながらも、
    夢に向かって常に努力を怠らない美里。
    自意識過剰で、常に自分に都合よく居心地のいい場所を
    求めている、わがままな栞子。
    彼女たち三人が学生時代に繰り広げるス
    ッタモンダの日々を描いたお話です。
    際立って個性的な女子たちを描いているようで
    その実、蓋を開けて見れば皆
    何不自由なく育ったお金持ちのお嬢さんたち。
    世間知らずな程度も実はドングリの背比べなのだ。
    それでも、傷ついたり傷つけられたりしながら
    たくましく成長していく姿は読んでいてとても面白かったです。
    最後の大逆転シーンは秀逸♪

  • 横浜のお嬢さん女子大を舞台に繰り広げられる3人の女子をめぐるお話。
    嫉妬と独占欲と焦りと自尊心と…あらゆるドロドロした感情がこれでもかと描かれる。
    それなりに先が気になって、どんどん読み進められたものの、登場人物の誰にも感情移入できなくて、読了後も「あっそ」って感じ。
    ナイルパーチ、終点のあの子、嘆きの美女は面白かったのにな~。
    これは今一つでした(((^_^;)

  • 柚木麻子の作品の中では少しイマイチかな...と思ってたけど、最後の終わらせ方が秀逸!栞子と主人公に対しイライラしてた気持ちが全て最後ですっきりさせられた。さすが。

  • 詩集を出したことのある栞子と、彼女に陶酔する真実子の4年間の話。

    何もしないくせにのらり過ごす栞子のアーティスト気取りと
    盲信的にそれを信じて尽くす真実子が読んでいて辛い。
    男のために真実子を蔑ろにする栞子の神経もすごいし、
    周りの意見に聞く耳持たずにマイペースに行動する真実子も真実子だ。

    でも、真実子には他者が嫉妬するほどの吸収力と才能、努力家なのも手伝って
    自立できる可能性があるのが救いだ。
    マイペース過ぎて頭おかしい子に見えがちだけど、嫌いになれないキャラクターなのが不思議なくらい。

    最後の真実子の成長っぷりには拍手。

  • 柚木さんの後味が悪くなる系の本の中で、一番面白かったです。
    この系統に慣れてきたというのもあるかもしれないけど。

    栞子は、多分フツ―の人。
    プライドは高いけど、結局は、自分は特別かもしれないなんて根拠のない自信だけで、何もしないだけの人。
    焦らないだけすごいなと思うだけで、平凡な私と変わらない。

    そこへ、弱々しそうなのに、中身はマルチな真美子に崇拝されてしまったのが不運だった。
    良かれと思う彼女の行動が、栞子をかき回していく。

    また、美里という努力型美女の真っすぐ過ぎる面も絡んでくる。

    そして、ラスト。
    真美子の正論に打ちのめされる。
    気持ちのいいような、苦いような、
    不思議な余韻に酔いしれています。

  • んーこれけっこう書評よかった記憶なんだが、なんというか、よくない意味で時代錯誤な通俗小説。
    徹底して現実逃避を続ける栞子と、徹底して現実的な美里の二人、見た目と内部のギャップとかそれぞれの抱える葛藤のコントラストは緊迫感あってよかったんだけど、その二人をつなげる真美子の性格設定が破綻しすぎていて、説得力がない。大学生活謳歌してそうな美里がなんであそこまで真実子に固執するのか。

    一途といえばきこえがいいが実は究極の自己中だし、思い込みが激しすぎて、悪気はないのに相手を傷つけたり重荷になっている一方で、真実子は「まわりに敵をつくらない」とか、文章も写真も料理もやることなすこと才能をみいだされてその道の実力者の目にとまるってのも、、、ありえなさすぎ。

    「女子校育ちだから男に免疫がない」とか「母性」がどーのこーの、あんまり意味も必然性もなく紋切り型がふりまわされてるし、同性愛的なものへのカジュアルな蔑視があからさまで、読んでいて不快だった。

  • タイトルに惹かれて読んでみた。タイトル含め、煙草の使い方が巧み。
    同じ女子大の3人を取り巻く女子特有の嫉妬と崇拝。大学生にしては子供っぽいし、特に崇拝に関しては行き過ぎな印象だが、女子の感情描写がとてもリアルでこわい。

  • 女の友情の中に潜む劣等感、優越感がリアル

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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