プリキュア シンドローム!〈プリキュア5〉の魂を生んだ25人【描き下ろしポストカード3枚付き】
- 幻冬舎 (2012年3月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021464
作品紹介・あらすじ
子どもも大人も巻き込んでどんどん大きくなる、宇宙みたいなプリキュアの魅力。ビッグバンの中心、「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5GoGo!」誕生のひみつが初めて明らかに。
感想・レビュー・書評
-
対談
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネットでは賛否両論っぽいけど私は好き
インタビュー形式以外では作れない本だと思う
中の人の章を音声で聞きたい
寧ろ映像で見たいww -
ほ、欲しい。メチャクチャ欲しい!
お、俺、常々言ってるが俺の最高プリキュアさんは5なんだ。
いろいろ言われてるけど、のぞみの一言がみんなに力と勇気を与えてくれるって信じてる。のぞみー、愛してるぜー。 -
プリキュア5で気に入らなかった事がひとつある。のぞみとココが笑ってお別れする最終回のあと、次の週にもう再会する所。
興ざめにも程がある。なんでこんな事になったのか知りたいと思ってこの本を読んだ。
非常に面白かった。
元々思っていた所でいうと、脚本家の方だけがその辺を気にしてて、ああ恋愛の要素ってのは脚本の人が徐々に入れていって、それであまり評判がよくなかったのですねなんて話があった。また、プリキュア5で夢をテーマにして、自分の夢を見つけた少女たちがそれを追いかけていく終わり方だったのに、続編で時間の流れない世界に取り残されてしまったのぞみたちを、脚本家の人は気にしてたんだね、そりゃそうだよね、とか。
それはそれとして、オトナ的に面白い所もけっこうあった。
どうも、インタビューからかいま見えるアニメ制作の現場というのは、割と一般の仕事でよくある問題が普通にあるように見えた。
例えば、複数の会社が関わる場合、それぞれに思惑が異なってうまく連携できなくなりがちとか。
個々人が関わる範囲は全体のごく一部分なので、自分の仕事がうまくいく事しか考えなくなりがちとか。
そういう問題が生じがちな現場を、プロデューサーの鷲尾天氏がうまくまとめて、関係者同士が密なコミュニケーションを取り合い、同じ目的に向かって協力しあえる環境だったというのが、インタビューから読み取れた。
自分の仕事ぶりを振り返ると、身につまされる事も多いというか、うん、オレもがんばろう。 -
購入後、ご恵贈もいただいた。どうもありがとうございます。
『Yes!プリキュア5』と『Yes!プリキュア5GoGo!』にかかわったスタッフ・キャスト25人へのロングインタビュー集。制作現場から、スポンサー(玩具開発)、音楽。漫画版まで幅広い範囲の人物が登場し、丁寧な取材に応じて『プリキュア』を語っている。
だから細部はめっぽうおもしろい。鷲尾PDのノートにどんなことか書かれているか、各キャラの髪型が決まるまでetc、「そうだったのか」と思う話題は多い。たとえば玩具ができるまでのメーカーとアニメサイドのやりとりなどは、画一的な「玩具ありきのアニメ」という印象にとどまらない、もっと奥行きがある玩具メーカーと制作現場の関係がうかがえておもしろい。そういう意味ではアニメ作品のインタビュー集としては十分おもしろいので、気になる人は買った方がいい。
以下は、同業者としていろいろ考えたことなので、普通の読者にはあまり関係ない話。もう一度書くけど、おもしろい本だから買って損はない。
気になったのはこの本のテーマ。
僕はアニメ作品に関するアニメ的なムックは「そのアニメの“謎“”を解くために作る」という側面があると思ってる。ここでいう“謎”というのは、自分が気になったその作品固有の顔つき、個性みたいなものと考えてもらえればいい。
本書は「プリキュア5がシリーズの転機だったかも」という鷲尾PDの言葉を軸に展開していくので、このフレーズが「謎」に相当すると思うのだが、これが案外「謎」でもなんでもない。著者が前書きで書いている通り、関係者に取材しなくても、「プリキュア5」で企画の顔つきがかなり変わったのは自明なわけで、「謎」が「謎」として機能していない。もちろんそれは著者も承知しているので、この謎は最後に「マクガフィンでした」というような扱いで解体されてしまう。シリーズにさほど思い入れのない僕からすると、「謎」が「マクガフィン」でしかないと、この作品を取り上げた理由を弱く感じてしまう。
著者が自問自答しながら取材をしていく過程も、この本の内容に繰り込んでいるのも、「謎」の弱さを補うために、一冊を本を貫くストーリーを別レイヤーで入れているようにも見えた。(そしてそれはある意味正しい判断だ)。
「転換点」の謎を自分なりにどう考えたのか、というまとめ(「プリキュア論」)があるか、あるいは、「転換点」の先に新たな謎を発見し、それを取材にフィードバックして解明するか。そういう行為を通して、『プリキュア』という作品そのものと対峙してほしかった(取材相手とは立派に対峙していると思うだけに)と思うのだった。
――以上、ないものねだり、という側面もあるので、すみません。ということを書いてしまった以上、自分も襟を正して仕事をせねばと思うわけです。 -
プリキュアが好きな人にとっては、作品の設定や
裏事情なんかを知ることができ面白いのではないかと思う。
5に限らず、過去の作品についても語られている。
実はなぎさの口癖は・・・。
また、プリキュアという作品をつくっていく上で
大切にしていることも語られており、
プリキュアという作品を創り上げていくことに対する、
それぞれの人達の思いを知ることができる。
制限のある中で何かを創るのは大変だけど、
作品を観る人、対象者、のことをしっかりと考えている人達が
携わっている作品なんだと実感した。
あと、Yes! プリキュア5 はなんとなくジェットマンに似ている気がした。 -
プリキュアのファンとしても、それ抜きに作品って何なのか考える個人としてもあらためて気付くことが多かったです。あまりの真摯さ、優しさに泣けてくるほど。
どうしてこんなにプリキュアに惹かれるのかわかる本。 -
僕には娘がいるから、プリキュアのアニメもオモチャも、それなりに知っているけど、はっきり言って「ぜんぜん面白くない」と思っている。
だから、舞台裏や製作スタッフにも、これといって興味・関心はない。
ではなぜ、書店でモジモジしながらこの本を買ったかといえば、著者である「加藤レイズナ」その人への興味が100パーセントだ。
インタビュアーとして、ライターとして、いまパッと思いつくなかで、すごく面白い身体感覚と嗅覚を持った人だと思う。
この本に関して、段取りが悪いとか、スタッフから話をうまく聞き出せていないという感想も見かけたが、プリキュアを主軸にして読んだら、たしかに歯がゆいだろう点もある。
でも、彼のプリキュアへの熱意と、力みすぎない独特のペース配分、脱線する話題も含めたその記録としてリアルで、とても満足して読めた。
加藤レイズナの時代、早く来い!