- 本 ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021747
感想・レビュー・書評
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Bloom where God has planted you.
という英詩を、著者は、30代半ばの、心乱れることが多かった時期に、一人の宣教師より頂いたとのこと。
ここから、本書は始まっています。
英詩の意味は、「神が植えたところで咲きなさい。」
著者、渡辺和子さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。
---引用開始
渡辺 和子(わたなべ かずこ、1927年2月11日 - 2016年12月30日)は、キリスト教カトリック修道女 (修道女名:シスター・セント・ジョン)。 学校法人ノートルダム清心学園理事長。北海道旭川市生まれ。
---引用終了
で、本書の章立ては、
第1章 自分自身に語りかける
第2章 明日に向かって生きる
第3章 美しく老いる
第4章 愛するということ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
渡辺和子さんからは生きることについて教えていただきました。
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▼感想
・渡辺和子さんの書籍は二冊目です。本書は特に第3章の「美しく老いる」が良かったです。ネガティブなイメージがある「老い」に対して、渡辺さんのやさしい文章でネガティブイメージが崩れていく様でした。
▼メモ
・ところが、私からのほほえみを無視する人たちがいました。そんなあいてに“ いきどおらず、美しいわたしであるために”、私はこう考えることにしたのです。「今のわたしのほほえみは、“ 神さまのポケット”に入ったのだ」と。そう考えて、心の中でにっこり笑うことができるようになりました。美しいわたしであるために、むしろ、ありがたくさえ思えるようになったのです。 -
道に迷った時や壁にぶち当たった時に、この本を読むと、ヒントになる言葉が見つかります。
体験をもって綴られた言葉だから心に響きます。 -
いのちは大切だ、いのちを大切に。。
そんなことを何千何万回言われるより
“あなたが大切だ”
と誰かにそう言ってもらえるだけで生きてゆける。
ふと読む手がとまって考えた。
たしかにそうだなって、思った。
存在を認められるだけで、人はもっと強くなれる。 -
書店でよく見かけたり、実家にもずっとあったのは知っていたのだけれど読んだことはなく、今回縁があったので初めて読んだ。
心がざわつくことが多い最近なので、落ち着かせて自分を取り戻すのにとても良い本だった。
著者の渡辺和子さんが二・二六事件の犠牲者のお子さんだとは知らず、びっくりした。幼い頃に目の前で父親を銃殺されるのがどんなにか辛い経験か、胸が痛んだ。
けれどきっとだからこそ、神と共に生きる決意をし、周囲に愛を伝えるシスターになったのかなとも思う。
・境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる
・欲望に振り回されてはいけない、自分がして欲しいことを人に与えなさい
・存在を認められるだけで、人はもっと強くなれる
・思わぬ不幸な出来子供や失敗から、本当に大切なことに気付くことがある
・時間の使い方は、そのままいのちの使い方になる
・愛は生きる原動力
・毎日を「私の一番若い日」として輝いて生きる
・一生の終わりに残るものは、我々が集めたものでなく、与えたものだ
・謙虚になることが成熟の証
・信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく
・「人に迷惑をかけない」から一歩進んで、「手を差し伸べる」気持ちが愛の実践
・「ていねいに生きる」とは、与えられた試練さえも両手でいただくこと -
上へ咲けないそんな日は、下へ下へと根を太く長く伸ばそうと、そんな気持ちがわかるようになってきた。時間の使い方を大切にしよう(なるべく)。
(キリスト教徒の教えを根底に書かれていて、私はそうでないのでその辺りはわからないが) -
ゼミの紹介で知った本。
どんな状況におかれても、その心持ち次第で成長・成功することが出来るという本であり、論文(かなり大変)を書いているときはこの本にとても助けられました(笑)。 -
シスターと言えども人の子。怒りもするし、悩んだりもする。
年末から、自分という人間の小ささに嫌気がさしたりしていたのだけれど、シスターでもなんでもないのだから多少駄目でもいいか、というような気がしてきた。もちろん主題はそこではないのだけれど。
「癒す」までは難しくても周りの人を笑顔にできるようにしたいなぁ。今のところは笑顔にしてもらってばかりかも。
著者プロフィール
渡辺和子の作品





