余った傘はありません

著者 :
  • 幻冬舎
3.84
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本棚登録 : 205
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022102

作品紹介・あらすじ

殺したいほどの姉がいたから私は幸福だった。四月一日に生まれた、双子の姉妹、よしえとときえ。嘘をついてばかりの人生だけど、あのことだけは、絶対に知られてはいけない-。『夜にはずっと深い夜を』でその才能を絶賛された奇才の女芸人が紡ぐ、さらなる傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 鳥居みゆきさんってすごい。多次元に展開されている作品で驚いた。好き嫌いが分かれる作品だと思うけどすごく好き。(だけど彼女の芸はよくわからない。)文章という表現になると、別人のように圧倒的で鳥肌が立った。


    もう一度読み直しても分からないかもしれないけど、すごいということだけは感じる。


    ところどころ芸人のネタがってぷぷぷっと笑えた。自分のことも素晴らしく書かれておかしかった。「チェックメイト」「チェックアウト」が印象に残る。とりあえず、もう一度読み返そうと思う。他の作品も読んでみたい。

  • 前作『夜にはずっと深い夜を』では
    バラバラのピースに過ぎなかった物語を、
    今作はメビウスの輪のような構成に仕上げた作品。
    前作も面白かったけど、今作はそれを上回る出来だと思う。
    すべての物語が連なっているようなタイプの小説は
    今までに何度も読んだことはあるけど、
    ここまで各短編のスタイルが違うのは初めてかも。
    完成度が高い。

    「←ラブレター」が特に気に入った。
    「縦読み」ならぬ「横読み」のアイデアが好き。
    何気ない文章の中に狂気じみた想いをつめこんで。
    手紙での独白スタイルに江戸川乱歩の「人間椅子」を連想させた。

    「カルテ」もいいなあ。構成が素晴らしい。
    「チェックメイト」は終わりという意味に加えて、
    詰み→罪とかけてあるのかな。
    あと、124ページの自画自賛に笑ってしまった。

  • 主人公の双子を、一応中心に据えて、その周囲の人間のおかしさをえがいている作品。肝心の双子設定を活かしきれていない感はあるけど、それぞれのエピソードは面白い。会話や長台詞のリズム感にひきこまれたけど、描写は些か雑に感じた。エピソードだけじゃなく内面も読みたかった。

  • 女性芸人 鳥居みゆきさんの小説集。
    いやぁ~ この文章力にびっくりしました!
    シュールで不気味な世界観なんだけど
    ひきこまれました。
    この人 すごい作家さんになりそう!!

  • タイトルに惹かれて手に取ったらまさかの鳥居みゆき…
    オムニバス?の短編集。一度ネットで短編の一つを読んでコリャすげーと思ったが、この本もドギツイ話だった。
    オーケンに通じるものがあるよね。オーケンのがまだ夢があるかな。
    芸人としてはカケラも面白いと思ったことはないけど確かに多彩の人だなあ。

  • 連絡帳のところがすきだった。まえのと違って一貫したストーリーになってておもしろい。時間軸がごちゃごちゃしたり双子だからどっちのことだかわかんなくなる混乱が鳥居みゆきっぽい。

  • 鳥居みゆきの小説第二弾。

    彼女のコント同様、不条理な世界観を小説の中で表現してる。
    わかりにくい箇所もあるし、あえて突き放してる感もあるけれど、全体的に面白かった。

  • 図書館 14.10.15

  • 不思議な鳥居みゆきパラレルワールドに迷い込んだ感じ。主人公の一生の話、会話口調で進むので、時々来れった誰のこと?・・と見失ったりしたが、怖いけどおもしろいと思う。

  • 私にはよくわからなかった。

    他人からどう見られるのかを重要視することも
    他人のために生きようとすることも
    そのような生態があることはわかるけれど
    結局は因果応酬なのではないか。

    ということで、200ページもかけて読まなくてもよかった気がする。
    あ、ドグラ・マグラを少し思い出したな。。。

    払ってもいい金額:200円

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著者プロフィール

1981年生まれ。秋田県生まれ、埼玉育ち。
BSフジ「東北魂TV」などのバラエティ番組やライブで活躍するほか、
TV東京系「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず!」「Vivienne武装JET」「全員死刑」などドラマ・映画にも多数出演。
著書には「夜にはずっと深い夜を」「余った傘はありません」がある。
歯科助手の経験も。

「2017年 『やねの上の乳歯ちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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