オワ婚

著者 :
  • 幻冬舎
3.19
  • (4)
  • (18)
  • (26)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 157
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022133

作品紹介・あらすじ

「結婚なんて、もう終わったコンテンツなんだよ!」
「離婚率3割」「生涯未婚率2割」の現代を切り取るノンストップ・ラブ・エンタテイメント

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 物語として読みにくさはないのだけれど、どのキャラクターにも感情移入ができず、誰が幸せになっても、誰が不幸になってもおもしろくないな、と思ったまま読み進め、やっぱり最後までしっくりこなかった。
    ちょっと宣伝文句に期待しすぎてしまった。

  • 2016.10.20読了

  • ★3.5

  • オワ婚って何だろ?と思って借りてみた。
    結婚なんて終わったコンテンツって意味だったんですね~(笑)
    最終的には愛が必要だーみたいな感じなのかな?
    そのわりには誰も幸せを見つけられてなくてチョット物足りない。
    大地と日子がくっつくのかと思ってしまっただけに残念。

  • クール男とチャラ男が、一晩で背負った二千万の借金のかたに、ヤクザの御令嬢の政略結婚の成功を請け負うハメに。

    ストーリーとしては、漫画やドラマのような
    テンポ良い展開で、小説じゃなくてもいいんではないかと。
    上流社会の仕組みやお見合いに対するしきたりなどは読んでいて面白かった。

  • 痛快な話ではあったけど、イマイチ現実味がないセレブたちのお見合い話(笑)もうちょっと結婚に夢見ていたい年頃としては、大地に痛いと言われて凹みました。さらりと読みやすい作品でした。

  • 結婚というシステム自体が終わったコンテンツだから「オワ婚」。なるほどーと思いつつ、割り切ってるようで、ちゃんと恋愛や結婚に夢をもたせる内容で好感が持てました。一貫校の内部生、外部生の描写も面白かったです。

  • オワコン(終わったコンテンツ)、現在の結婚システムが持つ、子どもをいかに生産的に作るか、そんなシステムの”おわった”感がよくわかる。人を愛し、共に家族を作り、共に育っていく関係の素晴らしさもわかる仕組み。

  • 終始ドタバタしてるんだけど、登場人物がもう絵に描いたようなアレな感じでたまらん。セレブ描写も良い。『誰かを愛そうとする切実な試みそのものが、愛なんだ』

  • 結婚はシステム的に破壊してる?

    借金を抱えた二人組が授かったミッションはお見合いを成功させること。

    夢見がちな30代女子と非の打ち所がない嫌みな男の結婚ははたして、、

    やっぱり金持ちの男はいけすかないなぁと。結婚には夢を持ちたいじゃない!

  • このストーリーのいいところは、守られるものはやっぱり守られるってところ。モデルとなってると思われる学校の人たちの生態も書き切っている。すぐに◯◯知ってる?って繋がり持つところとか。終わりがサッパリしているのもいい。サッとすきっと読める

  • お見合い結婚、恋愛結婚、その他不倫を含めた男女の関係を考えることが出来る本。

    話の内容をスリリングでなかなか面白かったです。

    男は結婚が墓場みたいな表現から「オワ婚(コン)」なんでしょうけど、それは人それぞれの考え方だと思います。

    確かに、独り身の自由みたいなものはなくなるけれど、拘束される不自由さの中に面白さもあったりするんじゃないかなあとも思います。

    (以上、ブログ全文です。)

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4362174.html

  • 会社の上司が女性なんだが、慶応女子高卒。「あのころは、今考えると同質的な人に囲まれ、すごい閉鎖的な環境にいたよね。」っとかその上司と当時の話をたまにする。

    この本はその上司からのオススメされた本。これ慶応内部の話だよねっと。普通に婚活に関連した、なんの変哲もないラブコメ小説なんだけど。

    慶応内部生のかかえる葛藤とか、一学年に18クラスくらいあって末端のクラスが問題児が多いこととか、世間の印象とのギャップからくる劣等感とか、優越感とかが描かれて面白い。

  • 雑誌ではお見合いのサポートコメディって紹介の仕方だったから、読んでみてちょっとがっかり。想像してたような話じゃなかった。
    話の進め方自体斜めからみたいで。
    どうせ結婚しても離婚する確率高いとか、不倫が一般的とか、そーゆー穿った見方嫌い。
    だって愛って存在するんだと思うのよ。
    私好みじゃなかったってだけで、若い人は面白く読めるんじゃないかしら。

  • 君島大地と益岡恭司は違法カジノで2千万の借金をする。ヤクザに借りた借金のかたに、そのご令嬢・三船日子(31)の政略結婚の成功を請け負うハメになる。しかも相手は、容姿端麗の財閥御曹司という「完璧な白馬の王子様」。探偵による標的の調査と共に、礼儀作法のレッスンから恋愛・結婚観の矯正など、日子を「結婚したくなる女」に仕立て上げていくが・・・

  • お嬢様のお見合い作戦ありのエンターテイメント小説。
    電車内で一気に読破。

  • 借金の方にお見合いを成功させるハメに。コンゲーム的な所もあって楽しめた♪央は怖いな~
    2012.10.13

  • さくっと一気読みできた。
    正しくエンターテイメントという感じで、かなり楽しめた。

    結婚に対する考え方にいろいろ共感できるところがあったし、考えさせられるところもあった。

    登場人物のキャラも個性的で面白い。
    特に央が興味深かった。

    他の作品も読んでみたくなった。

  • ★★★★☆
    連ドラのような小説
    【内容】
    君嶋大地(元恋人と不倫中)と益岡恭司(女大好き恋愛小説家)は、一晩で背負った二千万の借金のかたに、ヤクザの御令嬢・三船日子の政略結婚の成功を請け負うハメに。しかも相手は御曹司のイケメンだった。

    【感想】
    純粋に面白い!
    娯楽作品として単純明快なのでオススメ!

    作者は映画とかTVドラマとか好きなんだろうな。
    チャプターでのきり方が巧みで、第○話ってしやすい。登場人物の心理描写の極力抑えられている。キャラクターもわかりやすいし、ドラマ化でお願いします。あっ、オチが。。。。うーん、深夜帯で。

    大地・・・松田龍平
    恭司・・・綾部(ピース)
    央・・・・・小栗旬
    日子・・・香里奈

    「オワコン」とはネット用語(スラング?)で、"終わってるコンテンツ"のこと。よく「m○xiはオワコン」って見るね。
    途中で、"リブログ"が出てきたのは、Tumblrファンとしてうれしかった。

    【引用】
    ・結婚したなら一人称は単数形じゃなく、複数形になる。自分の思考を構成する基本OSを「私」から「私たち」に入れ替えなくちゃいけない。このOSアップグレードは二人同時、あるいはどちらかひとりでも構わない。だけど片方しか入れ替えしないのであれば、その片方だけ処理負荷が重くなるから我慢の多い結婚になる。そしてもし二人ともOSが「私」のままだと家族として機能しなくなる。

    ・最高のセックスは、お互いを愛し合っていると誤解しながらすることだ。

  • 大地と央の攻防がおもしろい。
    お互いが聡明なために考えられるトラップなどが読んでてハラハラドキドキして楽しめた。
    央の歪んだ性格はちょっとした狂気を感じさせたけど、それが余計に物語を楽しませてくれた。
    大地の物言いが結構好き。恭司の軽さが緩和してて良いと思った。でも一番自分に素直に生きてる人間だとも思った。言ってることが悟ってた(笑)

  • 柴崎さん初読み。
    テンポよくて、一気に読了。

  • 途中から央×大地になってったな~w

  • 手に取った時は正直それほど期待してなかったんだけど、掛け値なしに面白かった。

    「上流階級のお見合い」という題材も面白いし、ストーリー展開もテンポがいいし、登場するキャラクターも皆それぞれ魅力的。物語中で登場キャラによって語られる、社会構造やフェイスブックのとらえ方の切り口なんかも鋭くて「なるほどー」と思ってしまう。

    なにより、「愛」の本質というもののとらえ方について、登場キャラ同士が自らの考えをぶつけ合うシーンは良かった。テーマ的に使い古されてきたもののはずなのに、そう感じさせないのもこの作家さんの切れ味の鋭さが成せる技なんだろうなぁ。

    この人の作品初めて読んだけど、うん、面白い。他の作品も読んでみたくなった。

  • ごくごく一般人なので、上流階級のお見合いのシステムみたいなのが興味深かったです。仲介人とか仲人とか。ランクごとの横割りイメージなど。作者は慶應大卒だそうなので、案外、リアルな話なのかも。
    えっ、直接会ったり、メアドの交換もダメなの?
    セレブも大変なんだなぁ…。

    披露宴会場をフェイスブックに例えるところなどは、なるほど納得。ラストについては、うーん、頭がよくて要領のいい人間は、どこまでいってもうまくやるのだなぁ。

    個人的には、カバーの著者近影が非常にイケメンだったのでツボでした(笑)

  • いくつになっても悩みは尽きない。
    自分を認めてほしい。
    自分を好きになってほしい。
    好きな人と一緒にいたい。
    ただそれだけなのに、永遠に叶わないことのように感じてしまう。
    まずは自分の気持ちを認めることができないと
    誰かに認めてもらうことはできないのかもしれない。

  • 主人公は30歳超え、テーマは結婚、なのに少年漫画のような雰囲気。
    表紙だけ見たら漫画にしか見えないのも敢えてでしょうか?

    ぐさぐさと心に刺さるような言葉がたくさんありました。

    “安定した仕事に就けなくて、貯金するような計画性もなくて、異性とはコミットできず、それでも自分を保つ自意識だけは高い僕らが、惨めじゃないか”

    “ひとりで生活していくのがやっとの年収しか稼げない、まともな友人のいない、誰も信用することができない下層社会にいる君のような人間”

    胸を突かれるような言葉が本当にたくさんありましたが、
    自分に響いたのは男性向けの言葉なのが意外で面白かったです。

    著者がカッコイイので調べてみると、福山雅治さんの事務所の方。
    小説家も所属させるところにアミューズの手広さを感じました。

  • 結婚に希望を感じてない内容はわかる気がします。

全33件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

作家。1976年東京都生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞しデビュー。主な著書に「オワ婚」(2012年/幻冬舎)、「三軒茶屋星座館」シリーズ(講談社)など。映画やドラマの脚本も多数手掛ける。

「2021年 『恋侍 ー中目黒世直し編ー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴崎竜人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×