空飛ぶ広報室

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
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感想 : 1274
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022171

感想・レビュー・書評

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  • そもそも広報が題材になった小説というのを、ワシの狭い読書範囲では知ることがないのですが、そこに航空自衛隊をくっつけてしまうのがこの人の相変わらずの設定の妙。この読書、楽しいフライトでした。

    私的なことから入りますと、ワシはエンタメ業界の民間企業で6年ほど広報をやっていました。サービスの「最後のアウトプット」として、とても大変ですがとても刺激的な仕事です。そして、空ではありませんが、自衛隊の広報の方とも付き合いがありました。

    その経験、交流から見ても、本作はとてもよく「現場」を捉えていて、もちろん多少の過剰演出はありますが、それはエンタメ小説なら当たり前のこと、おこがましい言い方にはなりますが作者はとてもよく広報のことを取材(勉強)しているな、と思います。自衛隊についてももちろん、氏の過去作を挙げるまでもなく分かっておられる。

    だから本作は、とても個人的な思い入れを盛り込んだ状態で読んでしまいます。

    奇を衒う何かがあるわけではなく、特に元が連載物だった故もあるのでしょうが、一話一話の内容も、トータルの作品としても、とてもオーソドックスな構成です。その上での繰り返しになりますが、現場をよく理解し、ドラマを盛り込み、キャラクターを立て、物語を構成しています。

    広報という、全く地味な裏方職業がどのような形で世の中に影響を与えるのか、それも、自衛隊の広報という特殊な環境は何を頑張らなければいけないのか、それが浮き彫りにされた本作は、個人的にもお気に入りになりましたし、広報という職が好きだった身としていろんな人に読んで欲しいな、と思います。

  • 最近、有川作品にはまっております。
    この作品はだた面白いだけじゃなくて、私にとっては今知れてよかった名言集でもある。
    ”なりたいものになれなくても、別のものになれる。”
    自分を掬ってくれた言葉だった。
    空井さんほどじゃないけど、私もシューカツでなにたいもの、手に届きそうなものにあとちょっとのところで届かなかった。最終面接まで行ったのに、もうちょっとだったのに、なんで、ちくしょう。
    でも、この本で、言葉ですくわれた。
    わたしも空井さんといなぴょんのように、何か別のものをまた探して頑張りたいと思う。鷺坂室長みたいな上司に出会いたいな。

  • 自衛隊を美化しすぎ、あんまりおもしろくなかった。公務員ものって公務員を美化しすぎじゃないかな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「公務員を美化しすぎ」
      二つに分かれるかも、、、
      現実に褒めるコトの出来る公務員が少ないから、期待を込めて良い公務員を描くのでしょう。。...
      「公務員を美化しすぎ」
      二つに分かれるかも、、、
      現実に褒めるコトの出来る公務員が少ないから、期待を込めて良い公務員を描くのでしょう。。。
      2014/04/25
    • ayaさん
      目を背けたい現実が多すぎるから「公務員を美化しすぎ」になるのでしょうね
      猫丸さんの仰る通り、褒めることができる公務員はごく一部だと思います...
      目を背けたい現実が多すぎるから「公務員を美化しすぎ」になるのでしょうね
      猫丸さんの仰る通り、褒めることができる公務員はごく一部だと思います。そういった公務員は志を折らないようにがんばってもらいたいです。小説のように
      2014/05/07
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「志を折らないように」
      頑張ってる人達にはエールを送ったりして、ちゃんと見ていると応援したいですね(仕事をしない人から妬まれるかな?)
      「志を折らないように」
      頑張ってる人達にはエールを送ったりして、ちゃんと見ていると応援したいですね(仕事をしない人から妬まれるかな?)
      2014/05/07
  • 自衛隊についてここまで考えたのは初めて。
    リカを通して、私も自衛隊について学ぶ機会になりました。
    ドラマと合わせて読むとさらに楽しめていい!

  • 1.勇猛果敢・支離滅裂
    2.はじめてのきかくしょ
    3.夏の日のフェスタ
    4.要の人々
    5.神風、のち、逆風
    6.空飛ぶ広報室
    あの日の松島

    リカの素直すぎるところ、真正面から突っ込むところ、どうしても自分と重ね合わせてしまう。記者からディレクターへと異動になり、さらには自衛隊を担当することに当初は不満たらたらだったが空井や広報室メンバーと過ごすことでだんだん変わっていく。私も、変わりたい。

    有川さんワールド炸裂!さすがおじさまキラー☆鷺坂室長いいわー。

    「あの日の松島」は、嗚咽をもらして大号泣しながら読んだ。3月11日をリアルに思い出して胸が痛かった。

    図書館予約割り当てがそろそろきそうだったので、ドラマは途中から見ないように我慢しました。原作を読み終えてから観たいと録画をためて。
    まだ続きは見ていません。もう少し原作の世界にいたい。

    ドラマが始まる前、もっと欲を言えばキャストが決まる前に読みたかった。

  • ドラマを見て友達に本を借りて読みました
    ドラマで出てくるキャストの顔を思い浮かべながら読み進めるのが楽しかったです
    また、私自身自衛隊への偏見を持っていた事に気づかされました
    今度は買って読めたら!

  • 防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室を舞台として、航空自衛隊の広報の仕事とは何かを軽いタッチで描いた小説。テレビドラマを先に観ていたので、登場人物のイメージはドラマの配役そのものとして読んでしまった。鷺坂室長役の柴田恭平がハマりすぎだと思っていたが、随分キャラのイメージが違った。
    正直なところ、有川氏の文章は少し苦手。言葉足らずというか、地の文がたまに砕ける部分に違和感を覚えてしまう。その一方で、航空自衛隊に対する取材は相当行ったようで、特に最終章に付け加えられた「あの日の松島」は取材側の視点の距離感が素晴らしい。自衛官が何を伝えたいのかを誠実に伝えようとしている姿勢がうかがえて好感。この一章のおかげでこの作品に対する印象がまたひとつ上がった。

  • ドラマが気になっていたのですが、中々図書館から来ないし、今クールは「ガリレオ」と「雲の階段」と二つも見ているのでキャパオーバーと思い「空飛ぶ広報室」は見ていませんでした。しかし!やっと本が来ました!面白い!面白いじゃないですか!
    自衛隊と言うちょっと堅めの職場を舞台に軽~いラブコメ色を振りかけて、いつもより硬派な仕上がり。
    掛水君しかり、空井君しかり、ちょっと頼りない主人公が、挫折しては彼女に励まされ、挫折しては周りに支えられながら成長していく様に読者側も一喜一憂する。完全にパターン化しています。
    が、今作はラブコメ色が若干薄め、その分「あの日の松島」が効いてます。
    直木賞候補にもなったし、もう少し硬い話なら賞も狙えるかな?
    でもラブコメ要素が無くなったら有川さんじゃないしね~。
    「いなぴょん」が可愛すぎる!ドラマも見なきゃ!(もう9話だけど)

    • HNGSKさん
      一見頼りなく見えて、実は芯の強い主人公を描かせると、有川さんの右に出る人はいませんよねー。
      いなぴょん役のガッキーは嵌まり役ですね。私として...
      一見頼りなく見えて、実は芯の強い主人公を描かせると、有川さんの右に出る人はいませんよねー。
      いなぴょん役のガッキーは嵌まり役ですね。私としては、鷺坂さんは、柴田恭平ではないほうが・・・もっと見かけできない感じの人のほうがよかったかなと。
      2013/06/11
  • ドラマが面白くて小説を手に取った。とても面白い。登場人物が魅力的だ。主人公の空井もだが、比がや鷺坂にとても惹かれた。というか、自衛隊というものの理解が深まった。小説で描かれる一般人の認識、考えが私にも通じるものがあり、勉強させてもらった。思わず航空自衛隊広報室のホームページを読んだほどに。ラブ要素はほどほど。続きが読めないのが残念でならない。そこらへんの気持ちの補填はドラマで消化しようと思う。

  • まず面白かったです。
    しかし,広報色が強かったかなあ。
    星3つですが,3.5にしたい。

  • やっぱり好きだ、有川さんの本。
    鷺坂さんには、ちゃんとモデルになった方がおられるようで、すごくきちんと取材して書かれているだろうなと思う。まさしく、自衛隊の広報室が基本となっていて。
    私たちが知らない自衛官も描かれていて、読んでいて自分自身がリカと同じように反省して、考え方を改めようと思えて・・・

    いま、ドラマもやっていてそちらもみているけど、基本的な登場人物のキャラがちゃんと本にそっていて、それでいて本にはない設定とかもあるけど、それが違和感なく入ってくる。お互いがいいように影響しているなぁって。空井さんがすごくあってる。ドラマの今後も楽しみだけど、続編にも期待したい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私たちが知らない自衛官も」
      何となく、キナ臭い空気が流れているので、実際の自衛官さん達は、どんな風に思っているのだろう?
      憲法(解釈)...
      「私たちが知らない自衛官も」
      何となく、キナ臭い空気が流れているので、実際の自衛官さん達は、どんな風に思っているのだろう?
      憲法(解釈)が変わったら、どんな広報するのか気になります。←改悪されて欲しくないですけど、、、
      2014/05/14
  • ドラマが気に入り、原作も読んでみようと手に取りました。人間ドラマに感動したのはもちろんですが、自衛隊についてや、どんな仕事でも誇りを持って取り組むこと…とても勉強になった一冊でした。私も、リカや柚木のように、失敗しならがらも、誇りを持って強く働く女性になりたいと感じさせられました。
    原作は、空井とリカは素敵な関係で終わりましたが…はがゆい!笑
    ドラマでは、くっついてくれたらいいな…笑

  • 登録し忘れてたみたいなので、追加。
    去年、息子が手術中に読んでた本。

  • 人から面白かった、と勧められたものの・・・。うーん、面白くなかった。物語が希薄、登場人物にも感情移入できず、どーも苦手。正論をしたり顔で大げさに言われているような居心地の悪さを感じる。

  • ドラマで人気の同名小説。日頃表に出ることがない空幕広報室の活躍を通して、伝えたいことの意義、伝わることの意義を感じさせてくれる作品でした。当初2011年夏に発刊予定だったものを、震災にあった松島基地のことを書かずに発刊するの、本書の意味をなさないと判断し、追加取材をへて1年後の2012夏に発刊となった近作品は、作者の強い思いがこもってました。
    お薦めです

  • 最近ドラマ化され、原作を持っていたのにもかかわらず読んでいなかったため、今更読んでみました。
    最後の「あの日の松島」で泣きそうになりました。
    良い話でした、ドラマがどんな風になっていくか楽しみです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「最後の「あの日の松島」で泣きそうに」
      私は、遠慮なくボロボロになりました。。。
      「最後の「あの日の松島」で泣きそうに」
      私は、遠慮なくボロボロになりました。。。
      2013/07/05
  • 航空自衛隊の広報室の話。
    自衛隊と聞けば、特殊というイメージ。だが、そこにいる人々は企業勤めの人とさほど変わらないのかもしれない。
    広報という人に広く知ってもらう仕事はやりがいがありそう。
    2012年7月発行で早くもドラマ化されているとは人気があるんだなぁ。ってドラマは見たことないけど…。

  • まさか泣くとは思わなかった…。いつものラブコメやろうと思ってたらまあなんて言うか。
    この間ブルーインパルスが松島にやっと帰れたって言うニュースも涙目でみたけども。あれを見ただけに伝わってくる思いもひとしお。

  • いい本に出会った!
    読後こんなにあったかく爽やかな気持ちになる本はあまりないと思います。

    話がいいのはもちろん、登場人物の生き生きさが半端ない!
    言葉のひとつひとつが生きてるというかなんというか…。

    何回も鼻の奥がツンとしました。

    好きなシーンはたくさんありますが、いちばんはやっぱりリカが空井に弱い部分を見せることができた時かな。

    最後の松島の話は本当に素晴らしい話で、もっとたくさんの本を読んでもっといろんな感動をしたいと思わせてくれました。

  • ドラマの方を見て、原作を読みたくなって図書館で借りて読みました。

    ドラマの方は、稲葉さん視点な部分が、多いので、空井さん視点が、入っている所が新鮮でいいと思いました。

    原作やドラマを見る前までは、あまり自衛隊のことには興味がなかったのですが、この本を読んで、こういう人たちが居るからこそこそ、日本の平和だったり安全だったりが、守られているんだなぁ…っと感じたし、“自衛隊だから。”っという視点も変えていかなければ、いけないのではないかと感じました。

  • うおおおおもしろかったああああああ
    いつか自衛隊のショーとか見に行こう。

  • 空自の広報室の話。
    ドラマ化されたので、ドラマを見る前にと思って読みました。
    相変わらずオジサン達が格好良いし素敵だし、面白いしで惚れ惚れしました。勿論、女性陣も格好イイです。
    要所要所で大笑いし、甘く切ない所ではムズムズしました。

    最後の章「あの日の松島」はグッとくるものがありました。
    自衛隊としての在り方を教えてくれた、見せてくれた、読ませてくれた人達に感謝です。

    メディアの報道が全てでは無い事を改めて認識しました。
    どんな職業でも、どんな場面でも「人」が関わっているんですよね。
    色々考えさせられる……考えさせてくれる本でした。有川先生の作品は、毎度のこと勉強になります。

  • 有川浩さんの、自衛隊作品を読んで 
    自分の中の固定観念が、変わりました。
    今までは自衛隊=災害現場に赴く・特殊な訓練を受けたタフな集団と。

    けれど、想像もしなかった 平時の自衛官の姿を描いた有川作品は
    当たり前ながら 笑ったり、恋愛をしたり、壁にあたって苦しんだり
    自衛官も、普通の人。 
    ただ 「有事に対する 覚悟がある」
    「どんな状況にあっても、支援する側に回るのは当然の義務」
    そんな人達が集まっているのが、自衛隊なのだと。

    「あの日の松島」は、まさに目からウロコ。
    基地が被災したのだから、そこで働く自衛官も被災者だと
    この物語を読むまで、気付きもしませんでした。
    松島基地で、取材をし 書かれたとの事で
    是非、多くの方に読んで頂きたいです。

    味のあるキャラが登場して いつもいつも 物語に引き込まれます
    今回は、鷺坂さんが 特に良い味出してます。

  • 有川浩といえばベタ甘な恋愛モノを期待するが、この本はそういう意味では割と淡白。でもそれは、それ以上に伝えたかった内容があるからだろうと思う。どんな企業にも広報の部署はあって、本書と同じようなエピソードが大なり小なりあるだろう。でも他の企業と大きく違うのは、国防という特殊な任務を背負っていること。そしてそれはリアルな現実として最終話の「あの日の松島」に繋がる。今の自衛隊は憲法上いろんな制約を抱えていて、それが足枷となり、表立って活動を広報できないのではないかという印象を受けた。ただ、こういう全く別なアプローチによって、自衛隊の日常を垣間見えてよかったと思う。出来ればベタ甘な恋愛モノも読みたいので、ぜひ続編を。それから震災のときに本当に頑張ってくれた自衛隊の皆さんに感謝、感謝。

  • 有川浩だとこうなるよね~、という心地よさ。
    モデルになった人がいるらしし、
    本当にこういうことあるかもなぁ、と思える
    事柄もありーの、
    いやいや、できすぎでしょって思える
    小説感もあったり。
    そのmixされた感じがいいのかも。

  • 単純に面白かった。航空自衛隊で、ブルーインパルスに乗るのを目標としていた主人公の青年が、夢の実現の一手前で車の事故にあい、広報室へ異動となる。広報室メンバーやそこへ取材に来る女性ディレクターと仕事をしながらの成長物語+淡い恋。
    広報の仕事、自衛隊の仕事がわかっておもしろい。

    そして今回たまたまドラマ化されていて、そちらと比べるのが面白かった。今まで自分の感じたことと他の人の書評を比べるのが楽しかったが、ドラマと比べるのも面白いと感じた。見たドラマは第2話。本とドラマでは話す内容が同じことでも違う場面で話されていたり、ドラマでは本に出てこない人もでてきたり。片山一尉の役を要潤が演じていたのが一番の驚きだった。もう少し年が上な人を想像していたので・・・。要潤の年ならあの性格も少し許せるな。あとは、公務員である自衛隊というスタンスがドラマにはまったくないのと、仕事先に帰らず女性ディレクターの忘れ物を届けているシーンは少しクレームがこないか心配してしまった。自衛隊の立場みたいなものは本で読むべきで、ドラマはあくまで成長物語プラス恋愛に主軸を置いている。
    (追記5/15)と思ったが、その後の回のドラマを見ると、自衛隊としての立場や女性としてのあり方等、小説にもあったテーマを膨らませてドラマにしているよう。(追記終了)
    登場人物、その身分等の文章を読み進めるのに少し手間取ったが、このくらいの人数が出てくる文章としては仕方がないだろうか?

  • この本こそが自衛隊の最強の広報かもしれない。

  • 有川ワールドは、しばらく間が空くと、最初ちょっと入るのに戸惑うのだけど、
    入ってしまえばコレが(゚∀゚)ノ キュンキュンぱらだいす♪

    最初、ヒロインの稲ぴょんがまたムカつく女でねぇww。

    読み始めた時は、空井を嵐の櫻井翔くんでキャスティングして読んでいたので、ドラマ化決定で急遽、綾野剛くんに変更・・・。
    第一話を見た時点で、大満足です。
    今後も期待・・・あら、これではドラマの感想だわw。

    有川作品を読むたびに、にわか自衛隊ファンになってしまうんだけど、今回も予想に違わず「航空自衛隊」のファンになってしまいましたよw。

    登場人物の面々が、皆、人間味があって、温かくて、相手を思いやっていて。。。
    それこそがファンタジーなのかもしれないけど、こんな職場で働いてみたいわ。


    随所に出てくる鷺坂節がとても痛快だったり、心に響いたり・・・。

    「正しい主張をな、怒鳴っちゃ駄目なのよ」

    上司というものはかくあるべし。


    リカと空井の関係も、「うー、じれったい~♪」のモダモダ感が、まさに有川ワールドw。
    頭ナデナデが、こんなに恥ずかしくも(゚∀゚)ノ キュンキュン!するものとは・・・まさに有川わ・・・(ry


    巻末に「あの日の松島」として、震災、その時とその後の松島基地を絡めたふたりが描かれているのがまた(・∀・)イイ!!

    取材対象である彼らに寄り添いたいと思っているリカに空井が言うんです。

    「僕たちに肩入れしてくれる代わりに、僕達の活動が国民の安心になるように伝えて欲しいんです。」

    くぁ~~~・・・泣ける。。。


    空井とリカのその後も・・・(妄想力足りないので)パート2として、有川センセ、是非よろしくお願いします。

  • 有川浩さんの作品が好きなのに、購入してからずっと積読状態でした。
    ドラマが放送されるまでに読まないと!…と思い、先日読み終えました。

    有川浩さんの自体隊関連は一通り読ませてもらっていますが、この作品も好印象な作品となってます。

    大人向けライトノベルスだけあって、登場するキャラクターには読んでいてやきもきさせられるシーンがちらほら出てきます。

    交通事故で右足を負傷してしまった為に、念願のブルーインパルス搭乗の資格を手にしながら夢を潰えてしまった空井二尉。

    有望でありながら、取材の対象となる人間を記号としか認識しようとしなかった為、望まない部署に配置され、己の無知さ故に空井を言葉で傷つけてしまう不器用な記者、稲葉リカ。

    それぞれ希望しない職場で出会い、いくつかの出来事を通じてお互いを知り、惹かれていく様子は心温まるものですが、40歳を過ぎたおっさんには、身もだえてしまうような感覚を覚えてしまうのですが、それでも、二人のキャラクターに惹かれてしまいます。

    この他にも、いろいろと癖のあるキャラクターが搭乗しますが、広報室の室長の鷺坂一佐が某警察漫画の隊長さんばりに、飄々としたキャラを演じしており、個人的に大好きなキャラクターです。

    あとは、航空自衛隊にあまり馴染みの無い方が読まれても楽しめるように作品が構成されており、笑いあり、涙あり、感動あり…のエンターテイメントに仕上がっている作品です。

    空井とリカの恋の行く末も気になりますが、巻末の「あの日の松島」はぜひ読んでもらいたいです。
    有川浩さんが、きっと声を大にして言いたいだろう…と思う台詞が書き込まれています。

    40歳のおっさんは、涙をボロボロ流しながら、あとがきまで読ませてもらいました。 (^^;

  • 有川浩さん作品が大好きだ(*^^)v♪

    勿論、他にも・・
     
    赤川さんや・宮部さん・森さん・喜多嶋さん・片岡さん・オキさん・鎌田さん・江國さん・群さん・柴田さん・宮本(昌孝)さん・石田さん・近藤(史恵)さん・畠中さん・橋本(紡)さん・中村(航)さん・仁木さん・朱川さん・永嶋(恵美)さん・三浦さん・~etc
    有川さん以外にも、皆さんが好きな作家さんで!俺的に畏怖敬愛してしまう方々ばかりだ。
     
    そんな、好きな作家さんの格段に素晴らしいトコのひとつは・・↓↓↓
    読み始めて3ページでその世界へ連れてってくれるという事だろう⌒(^O^)⌒
    (※こちらの体調や具合にもよるが、半分読んでも⇒???な本なんかは、マジで腹がたつ( `曲´)m )

    さて、長ッいレビュー書こうかな\(゜ロ\)(/ロ゜)/
     

    ~~~~~~~~~~
     
    ちょうど今日から・・
    TBS系で、本著がドラマ化らしい(*^_^*)
    綾野君やガッキーの配役に不満は無いが、やはり映像化の前に、有川ファンとして原作は抑えときたいよネ^m^
     
    結論だが、やはりこれは素晴らしい!
    有川さん万歳!自衛隊万歳!
     
    3ページで、もぅその世界観へ・・
    ・・予備自衛官補?に興味有る俺的に・・これはツボったよねヽ(^o^)丿♪
     
    いつのまにか・・???
    日本から【一生懸命】が無くなった。
    かれこれ15年以上・・俺はそんな一生懸命(仕事に打ち込む事)から遠ざかってる気がする。
    (周囲に恵まれない・・のは100%俺自身の言い訳だろう・・。)
     
    一生懸命/なんてのは凄くもなんとも無い。それは当たり前の事なのだ。
    初期設定・標準装備のデフォルトで有るべきはずだ・・。
     
    だが今の日本にそれは無い(重ねて失礼、俺の周辺だけかも知れない)!!!
     
    有川さんの書籍には!・・その世界観や登場人物には!
    いつもがむしゃらや・・一生懸命が溢れていてまぶしい。
     
    最初から最後まで・・俺は泣きっぱなしだった。
    ・・・・・・・こちらはホントに素晴らしい書籍だぞ!
     
    ●図書館戦争の玄葉三監や小牧一佐・・
    ●海の中の船長(すぐにアレだったけど)や冬原三尉・・
    ●県庁おもてなし課でも、吉門や・・名前忘れた旅館父・・
    ●植物図鑑では主人公樹自身が・・
    ●三匹のおっさんではキヨ?かノリか?
    ●キケンでも大神副部長が・・
    ↑必ずジョーカー的な達観した人物達が居り、そのそばで、純朴で熱くまっすぐな有川男子もしくは有川女子な主人公が活躍する!て設定は・・いつも通りの有川イズムだ。
    ※本作では鷲坂一佐がその役なのだろう(^O^)
    (ドラマでは柴田恭平さんが演ずるらしい・・)
     
    情熱的な孫悟空と・・
    志を同じくしながら異質な三蔵法師・・
    (猪八戒や沙悟浄の珍道中・・苦しくなれば達観したお釈迦様が???)
     
    マンネリなのではなく・・有川イズム!!!
     
    冒頭から・・・涙止まらぬままエンディングへ!
    おいおい・・このエンディングは力抜けだろ!主人公二人は!と思って・・はたと気付いた・・。
    そうか?続編も有るのかな?・・と。
     
    有川さん!!!
    空飛ぶ広報室のドラマも見ますし・・
    春公開の映画二作(図書館戦争と県庁おもてなし課)も見ますからね!!!
     
    感動しまくりでした!
    散文長文駄文ですいません!!!とレビュー結び。
     
    俺的に・・品質保証の一冊です(*^^)v(*^^)v(*^^)v

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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