空飛ぶ広報室

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
  • (1365)
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  • (58)
  • (29)
本棚登録 : 11115
感想 : 1274
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022171

作品紹介・あらすじ

戦闘機パイロットになる道を、突如絶たれた空井大祐28歳が転勤した先は、東京市ヶ谷に聳え立つ防衛省--航空自衛隊幕僚監部広報室であった。アクが強い先輩たちに囲まれて、一人前の広報官としてテイクオフできるか!?

感想・レビュー・書評

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  • あとがきがめちゃくちゃいい

    有川さんに「航空自衛隊をネタに小説をお書きになりませんか」って売り込む鷺坂一佐(仮)...!

    いなぴょんが航空自衛隊を取材してたのと同じように有川浩さんも同じような経験したんだろうなって思えた

  • 航空自衛隊の戦闘機パイロットだったが、自動車での交通事故で足を怪我してしまいパイロットの免許剥奪となった主人公。その主人公が、防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室(自衛隊などについて一般の人にPRする広報係)に転勤になった。
    個性が強すぎる上司や外部の人達と出会い、関わりながら主人公が成長していく物語だった。

    全部で462ページ(片手でやっと持てる厚さ)と
    とても分厚く、読んでも読んでもページが進まない気がして少し嫌だった。
    また、主人公が新たな仕事を任されたというのになかなか結果に辿り着かないなど展開が遅く、読んでいる途中で飽きてしまったため、これ以上読まなかった。

  • 良かった。
    読みやすかった。
    東日本大震災のことに触れていたことがビックリ。

    自衛隊のことを知ってたけど、確かに自分が決めたんじゃなくても批判される対象になってるよね。
    残念なことに。
    仕事柄仕方ないって割り切れないよね。
    気持ち、わかります。

  • 4.0

  • 有川ひろさんの作品、ブクログ登録は3冊目になります。

    著者、有川ひろさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    有川 ひろ(ありかわ ひろ、1972年6月9日 - )は、日本の小説家、ライトノベル作家。高知県出身、関西在住。園田学園女子大学卒。女性。既婚者(作家デビュー前に結婚)。

    2019年2月、ペンネームの表記を有川 浩から有川 ひろ(読みはそのまま)へ改めることを発表。既に一部で「ひろ」に表記が改められている。

    SFと軍事的要素の強いライトノベルで人気を博し、次第に現実的な一般文芸作品も手がけ多くの読者を獲得する。作品に『図書館戦争』(2006~07年)『三匹のおっさん』(2008~09年)シリーズや、『阪急電車』(2008年)、『空飛ぶ広報室』(2012年)など。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    戦闘機パイロットになる道を、突如絶たれた空井大祐28歳が転勤した先は、東京市ヶ谷に聳え立つ防衛省--航空自衛隊幕僚監部広報室であった。アクが強い先輩たちに囲まれて、一人前の広報官としてテイクオフできるか!?

    ---引用終了


    また、本作は、テレビドラマ化されたとのこと。

    ウィキペディアによると、

    2013年4月14日から6月23日まで毎週日曜日21時 - 21時54分に、TBS系『日曜劇場』で全11回で放送。

    キャストは、

    ・稲葉リカ(新垣結衣 1988~)
    ・空井大祐(綾野剛 1982~)

    など。 

  • 高3 ◯

  • 幼い頃からパイロットに憧れ、プルーインパルスに乗るのが夢だった。
    自衛隊に入隊後、戦闘機パイロットとして研鑽を積み、5年。前途洋々、有望な未来の道を歩んでいる、はずだった。

    ───────突然の事故だった。
    右足に重傷を負った彼は、パイロットではなくなった。防衛省で広報官として働き始めた彼は、異様なほど、“普通”だった。
    そんな折、帝都テレビの問題児の担当になることが決まり……。

    ***************************

    再読。
    私も空井くんのように夢半ばで職を手放すことになり、前回読んだ時はかなり自分とダブるものがあり、泣いた記憶があります。
    今回は、何事もなく、ようやく彼のように吹っ切ることができたのかな、と。

    自衛官も、人間なんです。
    我々が、忘れそうになること。少しでも、心の端に置いておければいいなと思った。

  • いつもながら面白くて、時間が経つのも忘れて読み進めてしまうのは当たり前として。
    空井と稲葉、柚木と慎、さんざん思わせぶりしておいて、結局くっつかんのか〜い!くっつかんで終わるんか~い!(笑)
    自衛隊って、これまでは災害時に働く組織って感じだったけど、ロシア中国北朝鮮あたりが不穏な今日このごろ、本来の領域での活躍があるやもしれませんね。頼りにしてます!

  • ドラマも好き

  • ずっと思い描いていたキャリアを断たれてしまった人物が、新天地で再生を遂げていく様子を楽しめる評価の高い小説なのは承知の上で、自分には読み進める気力が湧かず58ページで読むのをやめました。

    他の本のレビューにも書いたことがあるけれど、自分が苦手な性格の人物が主要キャラとして描かれていると、その時点で読む気が失せてしまう。もちろんその人物が徐々に改心していく演出なのだなということは承知の上なのだけど、最初に性格が悪い時点でもう無理なのです。

    本書の場合は、ヒロイン役である帝都テレビのディレクターの稲葉リカがそれにあたり、典型的なマスゴミ仕事のプライドを捨てきれない人物として描かれており、前半の不快な言動が目に余る。
    空井をはじめ、広報室のメンバーは面白そうなキャラクターが揃っているのだけど、稲葉リカの描写を理由に読むのをやめました。

    これは自分の忍耐力がないせいだけど、昔はそういう本も最後まで読んでいたことを考えると、これほどにスパッと中断できるようになった理由を考えるに、

    ・インターネットやSNSで自分にとって心地よい情報だけを取り入れることができ、その情報量だけで十分すぎる状態になってしまったこと。

    ・終身雇用の終焉に代表されるように、「じっと耐え忍べばいつか花開く」という価値観が昔のものとなり、今時の人生論としても「嫌な奴とは距離を置いてOK」という風潮になっていること。

    ・小説以外にも無料やサブスクで楽しめる漫画やアニメ、YouTube動画などが氾濫している現代において、たとえその小説が後半大盛り上がりしようとも、そのためにわざわざ嫌な奴の描写を読まされるのは勘弁してほしいという考え方に変容してきたこと。

    などが理由かなぁと思う。最近のエンタメ作品はそういう風潮をふまえた「主要キャラは良い人で固める」感じの話が増えてきているように感じるけれどどうだろうか。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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