- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344022300
作品紹介・あらすじ
岩井俊二監督の最新作『ヴァンパイア』の映画公開に先駆け、小説版が発売!
「死ぬなら君の血をくれないか」
血を抜かれた若い女性の遺体が相次いで発見され、"ヴァンパイア"と呼ばれる連続殺人犯が世間を騒がせる。犯人はアルツハイマーの母の面倒を見る善良な高校教師、サイモン・ ウィリアムズ。被害者の女性は皆、自殺志願者であった。血に取り憑かれた男と犠牲者たちとの数奇な共犯関係の絆。彼らは人知れぬ場所で儚くも希有な愛を育んでゆく。
孤高なる美意識と世界観で読者を魅了する岩井ワールド。エーテリアルな愛の物語!
ヴァンパイアの感想・レビュー・書評
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猟奇殺人者の心のうち。
幼児時代から成人になっての
二面性とか。
これは 完全にこんな話だと知らずに
借りて読んで びっくりしました。
スッと読めたけど、およそ理解できない心理で、
ある意味 面白かったかな?
映画化されたみたいですが、
どんな風になったんだろうと
少し興味わきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画『ヴァンパイア』の原作小説。
映画を先に観たから言えることなのかもしれないけれど、
原作と映画で相互補完になっている。
映画では描き切れていなかったサイモンの過去が
描写されてることで、彼が吸血に至る理由・過程が
わかるようになっている。
映画で感じたエロティシズム、フェティシズムが、
原作ではより「性行為の代償? 代替? としての吸血」という
側面として強調されている。
小説は小説で充分に楽しめたけれど、
やはり岩井俊二は映画監督、映像作家なんだなと。
レディバードとの森でのヒルを巡るエピソードや、
同じくレディバードとの満たされた時間、
ようやく受け入れてくれる人と出逢えた至福、
その他にもあちこちで「映画>小説」となっている。
繰り返すが、映画を観たからこそ言えることではあるけれど。
小説単体でも楽しめるけれど、
やはり映画と一緒に楽しむべき作品だろう。 -
私には合わなかった。文体自体は軽くて読みやすいが、グロテスクなのと主人公が嫌だったので読み終わるのに時間がかかった。
-
ちょっと気持ち悪かったけど、読みやすかった。
ちょっと怖かったけど。 -
映画にもなったせいか、文字から映像がはっきりと浮かび上がる本。読み終わってから数ヶ月経つけど、工場の冷え切った空気感、暗い森、車の外に広がる寂れた街、「あの部屋」。
未だに鮮明に本の中の情景が浮かび上がります。 -
岩井俊二は映画監督よりも小説家に向いていると思っている、というのは「スワロウテイル」のレビューで書いたのだけど、この作品に関しては…うーん…。
映画を見たら、これに関しては逆転して映画の方がいいと思うだろうか…。
吸血鬼ではないのだけれど、血が飲みたくて殺人を重ねる、という設定は結構好みだし、女性達も悪くなかった。
ただ、これはまだプロット段階なんじゃないの…?というのが正直な感想。
文章も展開も、巧拙が場面ごとに差があり過ぎて…。
この考えで物語を通したいのかと思えばまた別のこれが言いたい、が出て来てこんがらがったまま。
その考えも、整理されれば結構面白くなりそうなものもあったのだけど…残念。
あと、萩尾望都に生半可に触れるのは確実に火傷をするのでおやめになった方が。 -
全体的に表現が薄い印象。主人公のサイモンも妙に人間くさかったり、悟ったところがあったり、結局どんな人なのだろう。登場する女の子たちも、人格に厚みがなくてみんな同じように思えてしまった。情景描写も物足りなかったけれど、映画の方はきっと美しいのだろうな。特にワルトンの森とその帰りのバス。淡い色彩、光と影の対比。映画には期待。
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退屈だった。岩井俊二じゃなかったらすぐに閉じて放ってしまったかもしれないくらい。
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だいぶ前に読み終わりました。
なので読了日もわからず。苦笑
読んだ後に2~3日、頭から離れず。
映画の予告を見ましたが、
これは映像ありきの一冊だなあと。
幼少期に見た、鮮烈な光景。
自らをヴァンパイアと呼び
若い少女の血を求める。
なのに、血を飲んだら気持ち悪くなって戻しちゃったり
自分とは異質のヴァンパイアに出会って、ひどく動揺し落ちてったり。
やっぱり人間なんですよね。
最後は光が差し込む感じでしたが、
映像だとどうなんでしょう。
そして血を提供するのは自殺志願者の女性たち。
自分の血を欲している、誰かのために死ねる、
満足そうに息を引き取った人もいれば
放っておいたら自殺を図った少女もいたり。
想像するとこちらも気分が悪くなることも多々。苦笑
彼は壊れていたわけではなくて、欠けていただけ。
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