途中の一歩(下)

著者 :
  • 幻冬舎
3.66
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  • (8)
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本棚登録 : 427
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022362

作品紹介・あらすじ

理想の女は「浮気を許してくれる都合のいい人」と言い切っていたフリーライターの長谷部は、突如として正反対のタイプに惹かれてしまう。結婚を前提に付き合ってほしいと迫るものの、恋愛は自分の気持ちだけでは成立しないという現実にうちのめされる。婚活中のOL・奈留美は、冷凍食品を温めた夕食を取りながら、合コンで一度会ったきりの漫画家にデートのお誘いメールを送信。今までのそっけなさすぎる返信とたび重なるドタキャンのことは忘れて、最後のチャンスに望みを託す。「あなた」の本当の気持ちに光をあてる長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 涙あり、笑いあり、もう最高!
    上下巻ほぼ一日で読んでしまった。
    図書館の予約してある本がなかなか回ってこないからつなぎでなんとなく手に取ってみたら大正解。
    つなぎで読んだなんてもういいません。ごめんなさい。

    それにしても雫井脩介ってクローズドノートしか読んだことがなかった。
    しかも、この人ってもともとミステリー作家じゃなかったっけ?
    それがいい意味で裏切られた。

    物語は漫画家とその編集者を中心にしたラブコメディ。
    いい歳をした大人たちが必死に合コンしたり、恋愛していく様は悲哀も漂わせついつい口元がゆるんでしまう。
    登場人物は多いけれど、一人ひとりのキャラが細かく書かれていて小説を読むというよりドラマを見ているようだった。
    一人ひとりがいい味出してる。

    それにしても漫画家って大変なんだな。。。
    特に週刊誌の売れっ子漫画家さん。
    こんな人と結婚するって相当の覚悟がいるんだな、なんて変な感想をもってしまった。

    この本、もっと読まれてもいいのに。
    レビュー数増えるといいな~。

    • vilureefさん
      まろんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます☆

      是非、是非読んでください。
      このテイスト、まろんさんも気にいると思うんで...
      まろんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます☆

      是非、是非読んでください。
      このテイスト、まろんさんも気にいると思うんですよね♪
      まろんさんの賛同を得たあかつきには、「途中の一歩を応援する会」を結成したいと思います(^_-)-☆
      2013/03/11
    • nobo0803さん
      はじめまして。
      「キネマの神様」への花丸ありがとうございます!!

      雫井さん、私もミステリー作家だと思っていました。
      が「クローズドノート」...
      はじめまして。
      「キネマの神様」への花丸ありがとうございます!!

      雫井さん、私もミステリー作家だと思っていました。
      が「クローズドノート」「つばさものがたり」を読んでがっつり心をつかまれてしまいました!(^^)!

      この本、今図書館で予約待ちなんです!
      とりあえず上巻が後3番目。vilureefさんのレビューを読ませていただいて、待ち遠しくて待ち遠しくて仕方ないです!
      2013/03/11
    • vilureefさん
      nobo0803さん、フォローありがとうございます。

      ええ!?予約待ちなんですか。
      意外に人気あるんですね(←作者に失礼なコメントで...
      nobo0803さん、フォローありがとうございます。

      ええ!?予約待ちなんですか。
      意外に人気あるんですね(←作者に失礼なコメントですね)、ふふふ。
      ブクログ仲間さんのレビューを拝見するとみなさん都会の図書館を利用なのかな・・・。

      原田マハさん、ブクログ仲間さん押されてる方が多いですよね。大人気!
      私も今読んでる本が終わったら「キネマの神様」を読む予定です。楽しみ~。

      これからもよろしくお願いします(^_-)-☆
      2013/03/12
  • もう、いろんな意味でもどかしい本でした!

    まず、上巻と下巻が1週違いで届くよう、細心の注意を払って図書館に予約したのに
    下巻が1ヶ月近くたっても届かない。
    ああ、この小さな脳味噌から上巻の記憶が零れ落ちていく!と気が気ではなくて。

    そして、「おひとりさま漫画家」として表紙絵に大抜擢されたフカザワナオコさんの漫画。
    なんと、最終コマに図書館のバーコードシールがでかでかと張られているではありませんか!
    これじゃ、オチが読めないじゃないのー!と憤慨しかけたのだけれど
    ブクログでいざ登録しようとしたら、この本、
    本当は漫画の上にカバーがかかっていたんですね。
    せめて表紙の漫画が読めるようにと、カバーを外してフィルムをかけてくれた
    図書館の方々の気遣いに感謝しなければ。

    仕事を始めて10年近く。
    社会人としての生活にも慣れ、仕事でもある程度認められたアラサーの男女7人。
    でも、なんだかさみしい。心に寄り添ってくれるひとがほしい。
    そんな気持ちを持て余してジタバタする7人が微笑ましい物語です。

    主人公の覚本が漫画家なので、漫画関係の登場人物が多く
    なんだか漫画『バクマン』の世界で、昔なつかしいドラマ『男女七人夏物語』が
    繰り広げられているような。

    「結婚するぞー!」と気炎をあげ、最初から結託していた男性陣より
    合コンでしたたかにスキルを磨く「丸の内銀河系軍団」や
    顔を合わせたこともないのに支え合う「不屈のライオン」のヌエと奈留美の
    心の繋がりのほうが固いあたりも、とてもリアルです。

    タイトル『途中の一歩』にひっかけて、8つの章タイトルが、すべて
    「意中のそっぽ」とか「渦中のトホホ」とか、韻を踏んでいて
    「ハライチの漫才か!」とつっこみたくなるのも楽しい♪
    雫井さん、読むたびに印象を変える、不思議な作家さんです。

    • vilureefさん
      まろんさん、やっと読めましたか~(笑)
      これ絶対ドラマにしたらおもしろいですよね。ちょっと古臭いか!?
      覚本さんが頭にネクタイ巻いて、腕...
      まろんさん、やっと読めましたか~(笑)
      これ絶対ドラマにしたらおもしろいですよね。ちょっと古臭いか!?
      覚本さんが頭にネクタイ巻いて、腕をぶんぶん回してる姿を拝んでみたい♪

      まろんさんの以前のレビューで知ったのですが、雫井さんってフィギュアスケートネタも書いているのですね!
      驚きです。引き出しが多いな~。
      珍しいタイプの作家さんですよね。
      2013/04/08
    • まろんさん
      noboさん☆

      ほんとに、図書館で上下巻を借りるのって、博打を打つようなドキドキを伴いますよね!
      早くnoboさんのところにも、下巻が届き...
      noboさん☆

      ほんとに、図書館で上下巻を借りるのって、博打を打つようなドキドキを伴いますよね!
      早くnoboさんのところにも、下巻が届きますように、と祈りつつ
      同じもどかしさを共有できたことが、とてもうれしかったりして♪
      でも、小さな小さな脳味噌の私でも、キャラクターの濃さのおかげで
      すぐに上巻のあれこれを思い出せたので、noboさんもきっとだいじょうぶ!

      雫井さん、この本を書くにあたって、取材のために合コンをかなりがんばったらしいです(笑)
      作風がどんどん変わるのも、取材熱心なところから来てるのかもしれませんね(*^_^*)
      2013/04/08
    • まろんさん
      vilureefさん☆

      そうなんです!やっとや~っと読めましたよ~!
      私も、表紙に漫画がついてるにもかかわらず
      これは、映像化するならぜっ...
      vilureefさん☆

      そうなんです!やっとや~っと読めましたよ~!
      私も、表紙に漫画がついてるにもかかわらず
      これは、映像化するならぜったいドラマだ!と思いながら読みました。
      覚本さんのネクタイ鉢巻も見たいし、最初のほうしか出てこないけど
      丸の内銀河系軍団の美女たちのしたたかぶりを
      ぜひ生身の女優さんたちで見てみたくて(笑)
      その際は、ちょっとしか出ないんだからテキトーな配役で、とかじゃなくて
      有名な女優さんを敢えて使って、エンディングで(友情出演)と書き加えてほしいです♪

      そうそう、この本を読み始めるとき、雫井さんって、
      まだ「つばさものがたり」しか読んでなかったなぁ、なんて思っていたけど
      フィギュアスケート界を描いた「銀色の絆」も、雫井さん作品だったんですよね。
      あまりに作風が違うので、すっぽり頭から抜け落ちていました(笑)
      2013/04/08
  • 上巻からかなり日が経ち、ようやく手元に届いて読むことができました。
    最初、あれ?この人は何の仕事だったかな??と記憶を呼び覚ますのに時間がかかってしまいましたが・・・

    さくっといい感じで、このままドラマにでもなりそうな雰囲気のある本でした。
    「ヌエさん」がまさか!で予想もしてなかったので驚かされました。
    若者の恋愛と違い、大人の恋愛は大変・・「結婚」というのが目前にせまりますからね。かなり慎重に行動する7人。なかなか面白かったです。
    「出会いは縁よ」というヌエさんの言葉。確かに縁ってありますよね♫

    覚本さんのプロポーズは素敵だったな♫
    真面目な覚本さんならでは、って感じですね。

    • vilureefさん
      おお!ようやく読めましたか。
      良かったですね~。

      ヌエさんの正体にはやられましたね(笑)
      月9の恋愛など段々とついていけなくなって...
      おお!ようやく読めましたか。
      良かったですね~。

      ヌエさんの正体にはやられましたね(笑)
      月9の恋愛など段々とついていけなくなっている私。
      この本がドラマ化されたら見るのにな~と思います☆
      2013/07/23
    • nobo0803さん
      vilureefさん

      こんにちは♫
      そうなんです!やっと読めました。
      過去の記憶を呼び起こすのが大変でしたよ(笑)
      同じく、月9の若さにつ...
      vilureefさん

      こんにちは♫
      そうなんです!やっと読めました。
      過去の記憶を呼び起こすのが大変でしたよ(笑)
      同じく、月9の若さについていけなくて、こういったアラフォー世代の恋愛話のほうがしっくりきます(^_^)
      2013/07/29
  • あーおもしろかった。
    思い悩んだり考え込んだり心を持ってかれたりすることもなく
    久しぶりに終始ニコニコ楽しく読めました。

    わたしはすでに結婚して子供がいて主婦しているような立場なので、今の自分と重ね合わせて共感することはできなかったのが、残念でならないわ。
    もう合コンとか、メルアド交換とかその後の反応とか、無縁だもんね。懐かしい。

    登場人物たちがみんなみんな愛おしくて微笑ましい。
    なんだか、それぞれ一生懸命に仕事している姿がとても羨ましく眩しい。
    婚活がテーマみたいな話ですけど、立派なお仕事小説でもあります。
    漫画家さんとコミック編集者さんがメインなのですが、作中に出てくる漫画「おちゃのこ」も「わらしべ」も面白そうで読んでみたいな。

    普通の恋愛小説だとこうなりそうってカップリングではないところに落ち着いたのがちょっとリアル感がありますね。
    ヌエさんは割と早くにもしや?と思ってたけど、覚さんのプロポーズには驚いた。すてき。
    綾子ちゃんと優さん、覚さんと玉石くんが好きです。

    「途中の一歩」というタイトルは、ぐっときましたよ。
    後半は何気に泣けたし。
    最近、さらに涙腺が弱くなってる気がします。
    甲子園観ては泣いたし、昨日のイチローのコメントにも泣けたし、今朝のあまちゃんも泣けた。

    これ、連ドラで観たいなぁ。
    配役は誰がいいかしら・・・?

  • こんなに頑張らないと出会いは作れないの?
    そう考えてみて、そうか、そうかも、と納得したり。
    でもあんなに頑張ってもドラマみたいにありえないような展開にならなかったところがいい。

    下巻の後半、テンポよくストーリーが進んでいって気持ちよかった!
    緑川先生、意外なしあわせラストでほっとした。
    覚本先生とくっつくのもいいんじゃないかと思ったりもしたけど。

    不器用で愛想のない、でも実はやさしい覚本先生が一番かっこよかった。
    何度もでてきた、ファミレスでネームを切ってるシーンがステキだった。
    あのプロポーズもたまらない。(笑)

    西崎さんがあの人だったとは!
    これに一番驚かされた。
    みんなにバレるところもおもしろい!

  • 雫井脩介といったらミステリーだが、これは違う。ほのぼのした恋愛小説。
    いやらしさのない、どこか笑える。ラブコメ。
    雫井脩介がこんな風な小説をかくのだと、意外な驚き。
    主人公は漫画家。婚活に励む最初のほうは(上巻)は、いまひとつのれなかったけど。下巻のほうが面白い。
    上手にハッピーエンド。でも、悲恋じゃなく笑える楽しい展開だから、それがいい。
    いやらしさのない、ベッドシーンもない、大人の恋。
    主人公はもちろん、登場人物がそれぞれに仕事に対して真摯であることが、素晴らしいですね。
    疲れたときに読むといい。あったかくなります。

  • 雫井さんがこういう小説書くんだあ・・というのが一番の感想。
    男性漫画家を取り巻く編集者、友人などアラサー、アラフォーの男女の合コン話。
    漫画家の世界は面白かったが、ほんわかしたムードが退屈だった。
    「途中の一歩」人生の途中から一歩を踏み出す、というのにはなるほどと思う。
    (図書館)

  • 引き続き下巻も読みました。

    誰と誰がくっつくのかなー(特に覚本)と思っていたのですが、結局無事穏やかなところに収まった感じ。
    私にとって一番意外な組み合わせがタマケンと優です。
    優という漫画家は、仕事のことにしてもそれ以外にしても、ちょっと気難しくて面倒臭い感じがするんですが、この後もスンナリ行くでしょうか…。
    長谷部・西崎は割とくっつくまでに迷いがあったりくっついてからも揉めていましたが、話の中で一番変わったというか、こう一本芯が通ったなーと思ったのが長谷部なので、私はこの二人は大丈夫かなと思いました。

    覚本がプロポーズするシーン。
    いろんなフィクションで、プロポーズのシーンや告白のシーンを見てきましたが、マイベスト3に入るほどものすごくいいシーンだと私は思いました。
    長谷部は覚本に「ペンとフォークを両手に持ってあくせくして、女の子に渡す花束はいったいどうして持つんだ」という、かなり気障なことを言うんですけど、上回って気障だった。
    しかしフィクションだし、一番の見どころでもありますし、「握ったペンで花束を描いて見せる」という覚本の返しは最高でした。

    そういえば、ヌエの正体について。
    私はかなり後の方まで「不屈のライオン」のヘッドの美鈴さんだと思ってた(笑)。

  • さらさらさらーっと読めちゃいます。
    小説じゃないみたい(といったら語弊がありますか?)
    ドラマとか映画みたいにすっごいとっかかりやすい気がします。

    やっぱり覚本すてき……
    でも、緑川優も好きになってしまいました。
    かっこいいー!
    自分の肩にずしっとのしかかってくるプレッシャーと戦いながら仕事をしている(それを表面にはださずに)とこがめっちゃかっこいい!
    女であることを武器にもせず、捨てずに生きている姿にうっとり。

    だから、玉石のちょっと勘違いしている感じがイライラしながら読んでました。
    覚本さんは優の漫画を理解しているのに、それに比べてあんたはなんなの?みたいな…
    文句ばっかり言うんじゃねー!!

    とか思ってたけど…そんな玉石もなんかいい感じになりまして。
    (わかればいいんだよ、わかれば、という気持ち)
    自分が間違ってたってはっきり認められるところなんか、あ、なんかそゆとこすごいやん?とか思ったりして。

    結局みんないい奴な話でした。
    私はそういう話大好きです。
    幸せオーラたくさんいただきました。
    そして、私も仕事に恋に?がんばろう!と思いました。

  • 30代の婚活群像小説の下巻。

    下巻では展開のスピードが加速度的に上がり一気読みさせられました。
    その上、いつの間にか感情移入して泣きそうになったりしていました。
    予定調和だろうが、ご都合主義だろうが、面白ければすべて許容できるのです。
    ミステリー要素の部分は読みが当たったのも含めて、個人的には十分満足しました。

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