血の轍

著者 :
  • 幻冬舎
3.67
  • (20)
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  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 295
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023208

作品紹介・あらすじ

妻の不倫現場を凝視させられながら、公安捜査員として鍛えられる男。公安部の差し金によって最愛の娘を失った恨みを胸に、刑事部に生きる男。二人は所轄時代の盟友だった。「元警官殺し事件」。警視庁上層部をも巻き込む大事件を巡り、二人は再び相まみえる-。

感想・レビュー・書評

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  • 場面がちょうどよく切り替わってスピード感があって、面白かった。
    現実に公安部と刑事部がここまで不仲だったら、怖いものがある。

  • 最新作「血の雫」を読んで、この作品の続編かと思い、調べてみたら、読んでいないことが発覚。
    早速読んでみると、全然「血の雫」とは関係なかった。
    しかし、刑事VS公安の駆け引きがスリリングで、何故発売当時、スルーしていたのかは、謎…
    デパートで警備員をしている警察OBの首つり死体が、公園で発見される。
    捜査を担当する刑事の兎沢は、被害者の勤務先から、何かを探っている気配を感じ取り、殺される前に持ち去ったデータを追ううちに、元所轄の先輩で、ある事件の失敗から公安に異動した深水と対立することとなる。
    つい、刑事側の目線で読み進めてしまい、「公安=悪」と思い込んでいたが、ラストに近づくにつれ、逆転に次ぐ、逆転の展開に、どちらが本物の正義なのか、分からなくなった。
    ラストには、多分本来の作者の得意分野である知能犯の出番もあり、警察小説ファンとしては、溜まらない一冊。
    物語の背景はスマホが普及し始めた当初で、その辺は時代の変化を感じるが、また何年か経っても読みたくなる作品だった。

  • <あらすじ>
    命を賭した、刑事部と公安部の壮絶な覇権争い。
    刑事たちを突き動かすのは、正義か、威信か、それとも本能か。

    東京都内の公園で絞殺体が見つかった。被害者は元刑事。警視庁捜査一課の兎沢が調べると、被害者は殺される直前、パソコンのメモリーカードを知人に送っていた。兎沢はカードを追うが、入手寸前に邪魔が入る。立ちはだかるのは、かつて所轄時代に数々の事件を解決しながら兎沢に捜査のイロハを叩き込んだ公安部の志水だった。殺された元刑事は警視庁全体を揺るがす、ある事件の真相を掴んでいたのだ。事件を詳らかにしたい刑事部と、闇に葬り去りたい公安部の熾烈な争いが勃発し、兎沢と志水の絆が引き裂かれていく――。ベストセラー&ドラマ化『震える牛』を遥かに凌ぐ、大傑作警察小説の誕生!
    犯人そっちのけで、公安部と刑事部のやり合いが面白い。
    志水はこれだけ自分の周りの人間切り捨てて、実は自分も・・・・・・。
    次回作はあるのだろうか? 

  •  一般人からしたら、「同じ警察官でしょ~」と思うけど、中の人たちにしてみれば違うらしい、刑事と公安。

  • 面白かった。
    ぐいぐい引き込まれたな。
    ほんと、それぞれに流し続ける血の轍は
    決して、交わらない。
    正義なんて不確かなものかもしれない。
    絶対的な正義なんて、
    たぶんこの世にはないんだよね。

    誰も救われないけど、善人面した奴も
    出てこない分いいかもしれない。

  • 警察小説ではよく描かれる公安対刑事という図式。
    本書も例にもれずという感じだが、ちょっとあまりにえげつなさ過ぎて、リアリティに欠ける気がする…。(本当にここまでのことが起きているとしたら恐ろしいが。)

    警察の符丁が多用されていて、さらに時間軸が前後して書かれたり、組織や人物同士の関係性を物語が進む中で見せるという描き方のためにそれが見えてくるまで全体像が掴みづらいなど、慣れるまで読みにくかった。後半までいくのに結構時間がかかってしまった。

    結末も後味の悪いものとなり、エンタテイメントと割り切ればいいのかもしれないけれど、なんとなくすっきりできないので★は3つ。

  • 2019_10_15-108

  • 東京都内の公園で絞殺体が見つかった。
    被害者は元刑事。
    警視庁捜査一課の兎沢が調べると、被害者は殺される直前、パソコンのメモリーカードを知人に送っていた。
    兎沢はカードを追うが、入手寸前に邪魔が入る。
    立ちはだかるのは、かつて所轄時代に数々の事件を解決しながら兎沢に捜査のイロハを叩き込んだ公安部の志水だった。
    殺された元刑事は警視庁全体を揺るがす、ある事件の真相を掴んでいたのだ。
    事件を詳らかにしたい刑事部と、闇に葬り去りたい公安部の熾烈な争いが勃発し、兎沢と志水の絆が引き裂かれていく――。
    (アマゾンより引用)

    内容的には面白かった。
    犯人が警察内部の人間だったらもう少し面白かったけど(笑)
    結構スラスラ読めた

  • 警察

  • 轍を踏むの意味は、前人の犯した失敗を繰り返すたとえ。警部=係長、警部補=主任も初めて知った。公安と警察の面子の戦い。虚しい、報われない、やるせない、志水と兎沢はこのままの終わりで良いのか?続きを期待する。
    形のない組織の力に対して個人の力は敵わない虚しさとやるせなさを感じ正義とは何かと疑問が残る。

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著者プロフィール

相場 英雄(あいば ひでお)
1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。
12年『震える牛』が話題となりベストセラーに。13年『血の轍』で第26回山本周五郎賞候補、および第16回大藪春彦賞候補。16年『ガラパゴス』が、17年『不発弾』が山本周五郎賞候補となる。

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