- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344023215
作品紹介・あらすじ
8人のカメラマンが撮影した3年間と、赤裸々なインタビューで綴った3年間。
感想・レビュー・書評
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2009年末から3年間の綾野剛を追った写真&インタビュー集。
私が綾野さんに出会ったのは2009年6月、ハマったのは2009年9月、初めて生の姿を拝見したのは2009年10月なので、この本の追っている3年間は私が綾野さんを追ってきた3年間とほぼイコールなのだと、読み始めてから気づいた。
企画・インタビューの高本亜紀さんは、雑誌「+act」などでたびたび綾野氏のインタビュー記事を書いていた方と記憶している。インタビューを読む限り、これは高本さんが提案して、出版社も決まっていない状態でずっと続けてきた企画らしい。形になるかはっきりとはわからない企画を3年もかけて作っていこうというのは、なかなかの賭けだと思う。それを賭しても「2010年からの3年間の綾野剛には追う価値がある」と思わせる何かがあったのだろう。
これに「おもしろい」と飛びついてくれる綾野氏もかっこいいし、マネージャーさんやカメラマンさん、いろいろなスタッフさんの協力あっての実現なのだと思う。綾野さんはよく「周りの人への感謝を忘れないようにしたい」と言っているけれど、やりたい、という思いを通してくれる周囲の人たち、期待をかけてくれる人たち、そういう周囲との関係性が伝わる企画でもある。
露出はとても増えたけれど、雑誌のインタビューは、役やテーマを通してで、同じ人の目線から「綾野剛本人の内面」だけを包括的に追うようなものはあまりなかったので、そういう意味でも結構満足感のあるインタビューだったと思う。形になってくれて本当にありがたい。
この3年間の環境の変化を彼自身がどう捉えているのか、というのは見てきた側としても気になっていたことだった。不器用な人だから多忙さに押しつぶされてしまうのではないか、と思ったりもしていたし。こちらが心配した以上に、彼自身は不安で、苦しくて、でもそれに負けずに真摯に必死に3年間役者という仕事に立ち向かい続けてきていたんだなあと改めて思い知らされた。
なんとなく彼の話す言葉は観念的で、断片的に短いインタビューを読むだけでは呑み込むのが難しかった。でもこうして流れとしてまとめられたときに、その根本――彼が何を話し何を話さないのか、表現に対して言葉に対してどういう姿勢でいるのか、ということも含めよく伝わってくる。それがわかるとまた言葉の受け止め方が変わってくる。
インタビューの中では、彼の中にある闇、というか苦しみ――陸上という夢に対する挫折についても語られている。詳細は語られないけれど、それが彼にとってどれだけ大きな事件だったのかということがわかる部分もある。「全部失った」そういう経験があったことが、彼のあの所在ない存在感につながっていたのかな。どこかすごく細い線が張りつめているような、でもそれはどこにもつながっていないような、あの不思議な儚さ。
なんというか活躍の場が広がっていく中で、どことなく感じていた物足りなさを埋めてくれる本であったという印象。すべてがわかりやすく解き明かされたわけではないけれど、この1冊でゆるやかに時間を追って語られる彼の言葉に、なにか今までぼんやり不明に思えていたものが少し腑に落ちたという感じがする。
あと写真が自然体なのがいいー。銭湯ではしゃいでるやつ、かわいいね。好きだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
衝動的に買ってしまいました。
綾野剛すきです!! -
かっこいいです。
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「3年後の出版を目指して」と
2009年12月から始まった
撮影とインタビューを1冊にまとめた本。
私が綾野さんを知ったのは
2010年秋 NHKで放送されたドラマ「セカンドバージン」。
それ以降 綾野さんをお見かけする機会がグンと増え
今や 大活躍の日々!
3年前から予見しこの企画を立てたのが すごい!!
綾野さんの人となりが よ~くわかる
読み応えたっぷりの1冊です。