奥の奥の森の奥に、いる。

著者 :
  • 幻冬舎
2.61
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本棚登録 : 384
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023246

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。
    出だしはSF映画っぽくてどうなるのかなと思っていたけれど、メロが巨大化したあたりからどうやってオチをつけるのだろうと首をひねりながら読んでいた。
    結構な人数で逃げたことも気になっていたけれど、これもものすごい切り捨て方…
    性同一性障害を急に持ってきて強引にサラを希少種にしたことにもビックリ。ラストの落とし方も、やっぱり山田悠介は山田悠介なんだなという感じ。
    読んでいる間は楽しめたけれど、二回読みたいとは思わないところも、この人の作品のブレなさだと思う。

  • 数年前に読んだ。
    結構好きかも。描写的にすききらいわかれそうな感じはある

  • 悪魔村が存在していてその中には特別な人間が住んでいる。
    初め、もしかしたらこの人が希少種かな、、と読み進めていましたが違っていました。
    いつも裏切られます。
    面白かったです。

  • 構成がおもしろいなあ。ラストに向けておもしろさが増していって読むペースがガンガン上がり一気に読んだ。
    名前や設定がファンタジー感強いのに長崎県諫早や佐賀など現実味のある日本の地名が出てきて戸惑ったがすぐ慣れた。

    サラとキラは"同じ"だったのかな。

    ガクやシンやメロなど純真な子達は可哀想だけど、サラは・・・ハルに責任感じるのに他の子には?

  • 結末は、予想していない展開だった。
    なんというか、ほかの方の感想を聞いてみたい作品。
    普通に人間の感情を持って生きているのに、悪魔になってしまうなんで可哀想だなぁ。

  • 本当の希少種は。
    知識が無いからこそ誰にも知られぬまま暮らしていたのだろうが、逆を言えば一生あの場から逃げ出せなかったら地獄だったろうな。
    偽物を態々渡してまで二人の経緯を見ていたのは少し不愉快だが、何かの拍子にと考えたら一番いい結果だったのかもしれないな。


  • 私が望んでいた山田さんの作品とは違ったが
    楽しく読み進めることができた。

  • 全力ファンタジー。何かジャンプとかのマンガ読んでる気持ちになりました。

  • 悪魔の血を持つ人々は日本のある場所で、隔離されて生きている。ほとんど幼い間に死んでしまうがまれに10歳まで生きた男子は15歳すぎると悪魔を発症してしまう。日本政府は彼らを強制的に繁殖させ、その中の「希少種」のみを狙っていた。ほかのただ、人の魂を食らうだけの悪魔になれば即座に殺される。
    メロを含め数人の少年たちはいつ悪魔を発症するかわからないので、村の中でも隔離されある施設に入れられた。そこで母のある気転から、脱出することに成功する。
    希望した数人で森をどんどん進んでいくが、少年たちはどんどん悪魔化してしまう。
    このまま町にでたら、人の魂を食べてしまう。
    でも、いま離れたら、一緒に逃げている幼い子や好きな女の子が敵につかまってしまう。
    せめて、この森を抜けるまでは正気を保ったまま・・・・。
    というお話です。
    もっと、森を抜けてからの話がメインなのかと思ったら、森を抜けるまでの話で、山田悠介さんっぽい・・オチがみえるというか・・(^^;)今どきの若い子が好きそうな、映画化とかしやすそうなお話しだなぁ・・・って思いました。

  • なぜだか時々山田さんの小説を読みたくなるのだが、読んでいつも失敗だったなと思う(^_^;)
    設定はいいのに、もったいないよね。

  • 2013年読了

  • 作者の山田悠介の本が他にはどんな本があるか知りたいと思ったので選びました

  • 頭を使わなくても内容が入って来るのが山田悠介のすごいところだなあ。
    内容はペラペラ、考える余地もなし、学ぶものなど皆無。
    それでも本を読むのは楽しいなあと純粋に思える。
    悪魔だったり封印師だったりと内容は陳腐。
    吉良上野介をモデルにされていたりと、そういうこじつけ感は嫌い。

  • 発想イメージはとて良く読みやすかったです。 
    ただもうすこし、作り込んで欲しい、もう一歩。

  • 悪魔村で育った、悪魔のお話。その村では男子は15歳になる頃に魂を食らう悪魔となる。そんな悪魔を育てるために作られた閉鎖的な空間から、主人公たちは脱走するがその途中で記憶を食らう悪魔の存在がわかる。


    ってお話でした。
    山田悠介さんの作品としては、ファンタジーちっく?かなぁ。ストーリーよりもキャラクターが。特にキラ。最後は全部キラに持っていかれる感じでした。

  • ■ 1379.
    <読破期間>
    2013/11/6~2013/11/8

  • 出だしは面白くてどんな展開になるのか期待して読み進めたけど、後半は雑でいまひとつ物足りない。

  • 結構、良かったです。

  • 山田悠介の作品って同じようなの多くない?それが嫌でしばらく距離を置いてました。久しぶりに手にとってみましたが…うーん。やっぱり同じにみえる。

  • 地図にも載らないような、森の奥深くに住んでいるのは
    政府がひそかに育てている『家畜』だから。

    狭い空間で好きな人が出来る事。
    しかしその好きな人とはふれあえない事。
    そして、1人の少女が好きな事。
    こんな状態では、逃げ出したい、とは思うでしょうが
    逃げだす方法がすごいというか…母強し。

    一体誰が『希少種』だったのかと思ったら
    驚くべき人物でした。
    流れ的に、主人公ではなかろう、とは思っていましたが…。
    とはいえ、エピローグというか、最後のつじつまが
    長いというか…。
    この生活、『終わった』らどうするのでしょう?

  • 地図にも載っていない人里離れた奥地で、政府は密かに、悪魔の遺伝子を持つ男女を軟禁し、悪魔を育てる牧場として管理している。ここで生まれた男は15歳で“悪魔を発症”するが、ほとんどの場合が“できそこない”として殺される。ある日、「自分の運命は自分で決める」と、少年6人が女や子供を連れ、この牧場から逃げ出した!自分の悪魔化を止めることのできない少年たちが、最後にとった行動とは(amazonより抜粋)

    山田さんの文章力がちょっとずつあがっているように思いますが、時々感じる説明口調や安っぽい台詞の多さには相変わらずの残念さがあるのは変わりません。
    物語なのにいきなりの説明文が残念。
    それがあいかわらずです。
    いや、むしろこれが山田ワールドなのか。

    それでも!
    そうはいっても山田さん、これでも成長していると思います。
    大御所の文豪とか賞レースには絶対敵わないとはいえますがそれでも普通に読めるようにはなってきたように思います。

    ゲーム化や映画化にはむいている内容だなぁとは思いますが、一つの本としてはやっぱりまだまだです。

  • 悪魔の遺伝子を持つ人々が、隔離され、政府によって育てられ、15歳で選別される村での出来事。人の魂を食べる悪魔は殺され、必要とされるのは記憶を食べる希少種の悪魔だけ。
    設定が面白くて、少年少女の純粋さに癒される。

  • 登録番号10080 分類番号913.6 ヤ
    生徒リクエスト

  • 悪魔になるためにうまれ、悪魔を増やすために子供をつくる。悪魔になるが故に隔離され、殺される。
    脱出を企てるも、、

    どんでん返しがあるものの、なんともやりきれない物語です。

  • 相変わらずの疾走感。設定は、ナイトヘッドを思い出させる。
    アニメ化か、映画化されそうな華のあるミステリ。

  • すごい設定やな。

  • 山田悠介最新作、読み終えた!
    やっぱりおもしろい。
    サラが実は…だったなんて。

  • これはひどい 若い人には面白いのかな 下手な訳文みたいに読みづらいし

  • 心優しい主人公が悪魔化して
    自分を抑えきれなくなっていくのが
    切なかった。
    サラがその後どうなったのか、
    その時の真相が書かれてあったのが
    面白かった。
    キラいいやつじゃん

  • 御伽噺のような世界観のなかから現実世界へ晒されていく様が面白い。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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