社史編纂室 アフター5魔術団

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 90
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023253

感想・レビュー・書評

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  • 閑職に追いやられた中年サラリーマンの話で、設定は重くなっても不思議ではないが、実際は軽く読める。深みはないけど楽しめました。

  • とある電気メーカーの営業部のサラリーマンのお話。仕事が忙しく、家庭を顧みずにやってきたが、ここにきてリストラ部屋へ左遷。数時間あれば出来る仕事を1日や1週間かけてやり、地下の部屋に閉じこもる。転職活動するも45歳という年齢ではなかなか見つからない。しかも、今まで顧みなかった家庭は娘は冷たく、息子はグレる。妻はもちろん冷たく、優しいのは飼いネコだけ。
    そんなサラリーマンは、アフター5にやりがいを見つけ、そして立ち直っていく。



    サラリーマンというものは、そんなもんだと思いつつも、家族というのは大切だ。しかも、娘はヤケになったように勉強をし友達もいない。息子は息子で底辺高校に通い、悪い仲間とつるんでる。そんな現状で、リストラ部屋に異動したなんて言えないよね。
    しかも、リストラ部屋の仲間も似たようなかんじになってるし。
    でも、自分を見つけるための路上マジックショーやそれを通しての職場との交流や家族がだんだん戻ってくるかんじは良かった。


    娘の同級生のドッキリや息子の犯罪はハラハラしたけど、結局立ち直ったから良かったなと。
    やっぱり、悪いやつだけど根はいい子なのね。
    家族って近い存在だけど、一度壊れると修復ってなかなか難しいものだと思う。



    2016.10.16 読了

  • 社内左遷、夫婦喧嘩、子供のいじめ、子供がグレる、いろんな不幸が大挙して押し寄せる中、逆境から少しずつ光を見出していく物語。前半はキツイが後半はワクワクさせる。

  • そりの合わない上司のせいでリストラ部屋に異動となった玉木。
    家庭を省みず仕事に明け暮れていた男とその家族の再生物。
    こうなるだろうとわかっちゃいても
    こういう話は好き。
    【図書館・初読・8/18読了】

  • #読了。大手電機メーカーの玉木は上司との折り合いも悪い中、新規事業失敗の責任を取らされ45歳にして閑職へと追いやられる。特にすることもなく、時間だけが過ぎていく中、玉木は家庭と自分の生きがいを取り戻すことが出来るのか?仕事終わりの時間の使い方というものを見つめ直すのにいいきっかけとなる一冊。最後は少し驚いたが、どうせならマジックで・・・

著者プロフィール

安藤祐介
一九七七年生まれ。福岡県出身。二〇〇七年『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞。同書は森山未來主演でドラマ化もされ、話題を呼んだ。近著に『本のエンドロール』『六畳間のピアノマン』『就活ザムライの大誤算』などがある。

「2023年 『崖っぷち芸人、会社を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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