日輪の賦

著者 :
  • 幻冬舎
3.75
  • (9)
  • (24)
  • (21)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 148
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023543

作品紹介・あらすじ

ときは7世紀終わり-古よりの蔑称「倭」の名に甘んじる小国は、海を挟み強大化する唐と新羅の脅威にさらされている。国家存亡の危機を前に、改革を急ぐ女王・讃良(さらら・持統天皇)と、それに反発する豪族たちの対立は激化していた。讃良により国の仕組みを根本から変える律令の編纂が密かに命じられる裏で、ある恐ろしい謀略が動き始める-。書き下ろし。「日本」誕生の壮大な歴史エンターテインメント。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 持統天皇・上皇が大宝律令を定めた時代を舞台にした歴史小説です。日本史の授業で藤原京、飛鳥浄御原令、大宝律令という用語や年号は覚えたことがありましたが、その時代背景や主要プレーヤー達がどういう人たちであったのかといったこは、これまで全く知りませんでした。
    読んでみると想像を遙かに超えてドラマチックで、どこまで作者のフィクションなんだろうと思い、Wikipediaで「持統天皇」を調べてみると、骨格部分はかなり史実に忠実であることがわかり、さらにびっくりしました。
    日本の歴史小説の舞台と言えば、源平、戦国、幕末がほとんどで、あとはせいぜい南北朝といったところですが、この本のような、それ以外の時代でもドラマチックでおもしろいエピソードがまだまだあるのではないかという期待を抱かせてくれる本でした。
    おすすめです。

  • 初・澤田瞳子。

    持統・文武天皇の時代を扱った小説は多々ありますが、「律令の完成」という切り口から描いた作品は 初めて読みました。テーマがテーマなので、最初とっつきにくい感じはありましたが、都に出てきたばかりの青年・主人公廣手とともに、律令完成にかける人々の熱い思いに触れ、そして事件に巻き込まれ・・・なかなか面白く読めましたよ。

    でも この小説の持統天皇(讃良大王)は、
    ちょっとご立派すぎるかなぁ^^;

  • 面白かった!
    古代史過ぎて人物の整理がつかず何度も巻頭の相関図と登場人物紹介を見ながら読み進めたけれど、律令を作り国のために尽くす姿に感動した。

  • おもしろい!

  • ふむ

  • (縲取悽縺ョ髮題ェ後??201401縲擾シ壽擲縺医j縺九?縲檎ァ√?繝吶せ繝?縲?

  • 教科書ではさらっと流し、知識の片隅に僅かにあった「大宝律令」誕生の裏側にあった壮大なドラマ。久しぶりの正統派でガツンとくる時代小説。こりゃ面白い。多くの犠牲と覚悟を重ね「倭」から「日本」へと変わる様。身分を超えそれぞれの使命を全うした彼らに大拍手だ。

  • 初・澤田瞳子さんです。

    題材は面白いのですが。。。
    飛鳥時代末期、持統天皇(讚良:ささら)による大宝律令制定を舞台に描かれた歴所小説です。歴史小説の中でもこの時代の作品は少ないですし、律令制定という題材も面白い。
    しかし、どうも説明的すぎる文体が私に合わないのか、特に前半は遅々として進まず。せっかく地方から登ってきた青年(廣手:ひろて)を主人公にして、脇に男装の麗人(忍裳:おしも)を配し、その他にも結構魅力的な人物が配置されているのに。それが十分に生かしきれて無い様に思えます。何か人物たちの反応が予定調和的と言うか、浅く感じます。
    苦言めいたことばかり書きましたが、力のある作家さんだと思います。評価は他の作品も読んでからにしましょう。

  • 律令国家の確立を巡る歴史小説。「持統」の号の意味するところが掴めるような気がする、「日本」と「天皇」の始まりの物語。

    お話としてはいまひとつ。まず語り口に引っかかった。古代日本を生きる登場人物達があまりにも現代的な言葉で話すものだから、素直に楽しみづらい。地の文は解説込みだから当然としても、台詞はもう少しそれらしく仕立ててほしかった。口調ではなくもっと単純な語彙の問題。
    その他、暗示的な情景描写がしばしば入るわりにどれも似たり寄ったりなのと、女性としての讃良王の苦しみに忍裳という女性のそれを重ねて描くくどさ、過去の歴史を現在から見た時の予定調和を思わせる各登場人物の物わかりの良さがどうも臭い。作品の主題、人物の台詞と併せて、重さと軽さがちぐはぐなようで少し残念。
    ただ核となる「日本」の誕生、これについてはとても熱いものを感じられて楽しかった。自分達自身を指す言葉を自分達自身が決めること、その誇り。新たな体制で始まったこの国を寿ぐ、それ自体がこの上ない美称のような国号だと、当時も思われていたらいいなあ。

  • ◆きっかけ
    中国ドラマ武媚娘传奇の解説(http://drx.seesaa.net/s/article/440309937.html)を見ていたら本書のことが出てきて気になって 2017/1/22

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

澤田瞳子(さわだ・とうこ)
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院文学研究科博士課程前期修了。専門は奈良仏教史。母は作家の澤田ふじ子。時代小説のアンソロジー編纂などを行い、2008年、第2回小説宝石新人賞最終候補。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。2011年同作で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。2012年『満つる月の如し 仏師・定朝』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、第32回新田次郎文学賞受賞。2015年『若冲』で第153回直木賞候補。2016年同作で第9回親鸞賞受賞。2017年『火定』(PHP研究所)で第158回直木賞候補。2019年『落花』(中央公論新社)で第32回山本周五郎賞候補および第161回直木賞候補に。

澤田瞳子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

日輪の賦を本棚に登録しているひと

ツイートする
×