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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344023758
作品紹介・あらすじ
身体は大人、精神は子供のままの人たちが生活するグループホーム"ひまわり荘"。そこに、知的障がいの娘・マコを連れた元人気漫画家の愛情いっぽんが、住み込みのスタッフとしてやってきた。30歳になっても天使のように愛らしいマコ。マコを産んですぐに亡くなった最愛の妻の分まで男手ひとつで育ててきたいっぽんは、ひまわり荘の仲間と触れ合い、かつてなかった心休まる暮らしを得た。だがそんな時、いっぽんの身体に見つかった病気。マコを遺して逝くわけにはいかない。マコの将来を案じるいっぽんの、誰にも言えない苦悩の日々が始まった…。
感想・レビュー・書評
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畑仕事の合い間に読み始めたら止まらなくなってしまった。結局、水遣りしながらずっと読んでて、気付いたら雨が降ってきていて、軽トラの中でそれでも読んで、笑って笑って、鼻水がとまらなくて苦しかった。ここ数年で最も心が熱くなった本。ひさしぶりに嫁さんに読んでみたらと薦めてみる。
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読んで良かったけど読後感つらい。でも読んで良かった。
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涙涙涙
いっぽ、マコちゃんウーやん -
最近よくインクルーシブ教育とかインクルーシブ社会という言葉を聞くように思う。
Inclusiveは「包括的な」とか「包み込む」という意味で簡単に言うと、障害のある子もない子も一緒のクラスで学ぶ教育、すべての人が排除されずに受けいれられる社会、のようなことのようだ。
本書はグループホーム「ひまわり荘」でおこるヒューマンドラマである。実話がもとになっている。
俳優でもある著者が主催する劇団で上演され、2013年には映画化もしている。
泣ける舞台だという評判だった。
そう聞いてはいたが、やっぱり泣いてしまった。
単に、かわいそうとか、感情移入をして、とかいうのではない。
やりきれなさ、あきらめ、後ろめたさ。複雑な感情でぐちゃぐちゃになっての号泣。
知的障害者に対して偏見はないつもりだけれど、身近にいない状況では結局他人事といわれても仕方ないし、大きな問題すぎてどこからどうすればいいのか分からず呆然としてしまう。
でも、こんなことが起こる社会はやっぱりおかしい。
インクルーシブな社会は理想なのだろうか。
図書館スタッフ(学園前):ノビコ
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/802035 -
映画でめちゃめちゃ泣いてしまったのだが、小説でもめちゃめちゃ泣かしにかかってきてたな・・・。
わりとそのまんまで映画撮ってたんだな・・・。
個人的にはハルカさんとうーやんのお別れのシーンでまたボロッボロに泣いてしまった・・・いや全部泣けるんですけどね・・・。 -
悲しいことが起こると分かっているのに読むのが辛かった。
知的障害。
社会生活を送る困難さ、それは本人だけでなく家族も…。
知的障害施設の入所者を殺害する事件もあったけど、本当に現実は大変なのだろうと思う。
そして子より親が先に亡くなった後のこと。
できるだけたくさんの場所で、たくさんの知的障害の人が幸せに暮らせる世の中を願わずにいられない。
何もできないけどせめて理解と寛容な心でいたい。 -
楽しい場面も多かったけれど
ラストの展開は・・・
切ないな。 -
泣けるかと言われたら、泣けない。でも本当にその選択しかなかったのか…正しいとは思えないが考えさせられるラスト。やっぱり映画より舞台向きな気がした。
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最後が切なすぎる。
これが現実なのかな。