禅が教えてくれる美しい時間を作る「所作」の智慧

著者 :
  • 幻冬舎
3.69
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本棚登録 : 323
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023840

作品紹介・あらすじ

シンプルなことほど、奥が深い。所作が導く、美しく幸せな時間。人生を深めるヒント68。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと前に
    「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に立つ額のことを教えてくれた」
    を読んだんだけど、
    最初に、主人公の女の子にニーチェが怒りについて語る部分があるのね。
    そこの解釈がもう全然納得いかなくて読むのやめようかなと思ったぐらい。
    (読んだけど)
    なんだっけ?もう忘れかけてるんだけど…
    怒る自分がみっともないと思うを否定せよ。(だったか?)
    つまり「教えられた道徳を否定せよ」って話だったんだけど
    そこがめちゃくちゃ納得いかなかったんだよね。

    で、なんでそこまで私が納得いかなかったのか
    ということがこの本を読んですごくよくわかった~

    怒る他人に徴発されてこちらも怒りを爆発させることは
    相手と同じ土俵に上がってしまうことで、
    相手のおろかさにおろかさで対応することになってしまうから
    っていうお話をこの本の中で枡野さんはされているんだけど

    も~ホントそう!このことなのよ!!
    「教えられた道徳を否定せよ」じゃなくて
    「感情を頭に持ち上げるな。ストンと腹に落としておけばいい」
    これよ!これ!

    日本人の生活には「禅」の教えが浸透している
    意識しなくても知らないうちに「禅」を行っている

    お賽銭のお話もおもしろかった~
    お賽銭を投げること=自分の煩悩を投げ捨てるってこと
    とか、「お蔭様で」の本当の意味とか
    本当に勉強になった~

    「どんな所作も、何か(結果)のための手段ではないのです。
    一つひとつ、その瞬間に全力を傾けておこなうべきもの、それが所作です」
    と書かれている枡野さんの言葉が心にしみます。

    シンプルで美しい…
    そこに秘められた奥深い思いや奥深さに触れることで生活は変わる

    あらためて日本に生まれてよかった
    そしてこの本を読んでよかった~

    多くの人にすすめたくなる一冊

  • 所作の美しさを
    『上品』とか『気品がある』などと
    表現していいのであれば、
    それは
    年を重ねるほど、内側から滲み出てくる輝きの様なものではないか?
    と、私は感じている。

    と、言うのは、
    おそらく先日偶然バスで隣り合わせた御夫人の『所作』が、
    見惚れてしまうほど美しく、可憐であったのを思い出しているからなんだろうなぁ~

    不快にならない程の距離は保ちつつ、気遣いや時折ユーモアも交えて会話される。
    (どうやら『愛語』というらしい。)
    そこには見知らぬ人との気詰まりな時間、など微塵もなく、
    ほんの一時ではあったが、心地よい時間を過ごす事が出来た。
    (あ~、年をとったら私もあんな風に…。)
    と、本を手にしつつぽやぁ~ん、と夢想しているだけでは
    この本が単なるノウハウ本としての道を辿っておしまい、になってしまいかねないし、
    所作の美しい人には絶対なれっこない。

    学んだ事をなかなか実践しない私の為に
    枡野さんが
    お手本となる人を紹介してくれたのだろうか?

    なんてね♪(^^;

  • 私が子供の頃、家にきていただいていた若いお坊さんが、永平寺での修行を終えて帰ってこられた時に、身体の動きがとても美しくなられたなと思ったことを覚えています。
    「当たり前のことを、当たり前に、心をこめて丁寧におこなう。それが悟るということであり、整った所作、正しい所作でもあるのです。」「一息に生きる」ひと呼吸するその一瞬をおろそかにしない。すぐに動いて「ひとつ」きちんとしてみる。
    所作を整えることにより、智慧を身につける。そんな清々しいことを、美しく平易に説いてくれる良い本だと思いました。

  • 日本人として分かっていても忘れがちな、日々の生き方の指南書。または、覚書みたいな感想。
    短いセンテンス項目の中から、日々一つづつでも、読んで思い出させる。気づかされる内容が書いてある。

  • 日本人の心が書かれてある。文化を大切に、一瞬を丁寧に生きる。
    自己啓発のようで自己啓発より心が澄みきったような本。
    自己中になりがちな今、相手を思いやり、自分を思いやる心、時間が大切だと実感。
    もっとストンとくるようになれればいいなぁ。

    仏教の教えを軸に上級者向けに書いてあるので、愛読にするなら
    美しい人をつくる所作の基本
    が初心者向けで読みやすい。
    し実践しやすく書いてある。

  • 所作とはちょっとした動き、立ち振る舞い、身のこなし。
    便利ではなく丁寧に生きる。
    正しい所作とは、当たり前のことを当たり前に、丁寧に行うこと。
    すぐに動き、ひとつ。きちんとしてみる。
    成否を分けるのは準備をしているか、いないか。
    禅は実践である。
    結果にこだわる以前に、その瞬間に全力をかけることが大切。
    美しい言葉を使えば、所作も自然と整う。
    輝ける場所が、どこかにあるわけではない。自分が輝く。
    生きるとはどういうことなのか、死をどう捉え、それをどのように受け入れたらいいか。を見つけるために修行はある。
    働くとはハタを楽にすること。この解釈は知らなかった。
    調身、調息、調心。まず姿勢を正しく整える。すると呼吸も整い、心も整う。
    ゆっくり動く。間をとる。
    怒らない。カッとなってもいいことはない。感情を頭に持ち上げず、腹に落とす。
    心がとらわれたら、まず動く。

  • 美しく生きたいと思う。丁寧な仕草や言葉遣いだったり、心に余裕を持ったり、人を大切にすることは心がけていたが、"美しい時間をつくる「所作」の智慧"とはどういうことだろうと思った。それは、姿勢を正すこと、ご先祖様に感謝すること、季節の行事を大事にすること、「ながら」作業をしないこと、一瞬一瞬を丁寧に生きることなどだった。俊明さんのおっしゃるとおり、"時間を大切にする人は、真摯に生と向き合う人"であり、"美しく人生を紡いでいく人"だ。わたしもそうありたいと思った。

  • 現在社会の中では「所作」についてはなかなか教えてもらえる機会が少ない中で、禅の教えの中から所作について教えである。
    すべての所作には意味があり、
    ・正しい言葉を使う。
    ・毎朝、両手を合わせる。
    ・裸足で生活してみる。
    ・季節を感じながら、ゆっくり歩く。
    ・ゴミは正しく捨てる。
    ・畳のへりを踏まない。
    ・お腹いっぱい食べない。
    ・箸や器を大切に扱う。
    ・朝、5分でいいので掃除する。
    ・朝起きてすぐにテレビをつけない。
    ・朝起きたら窓を開ける。
    ・朝、歩く。
    ・一日一回、腹から大きな声を出す。
    ・毎日同じ時間に眠る。
    ・「今日のこと」は、眠る3時間前までにすませる。
    ・身に着けるものは、長く大切に着られるものを選ぶ。
    ・花を飾る。
    ・古いものを大切にする。
    ・美しい文字を書く。
    ・目上の人を尊敬する。
    ・メールではなく、直接話す。
    ・感謝は、感じたときにすぐ伝える。
    ・風呂敷や手拭いを使う。
    ・月を愛でる。
    ・日本文化に触れる。
    ――など、禅の教えには、美しく生きるための知恵が詰まっている。

  • ☆3.5評価
    201702

  •  『禅が教えてくれる美しい人を作る「所作」の基本』の続編に当たる本です。禅の心や所作について前著よりも深い内容になっています。さらに前著ではなかったお辞儀や座禅の組み方などがイラスト付きで解説されているので実践的かつ、わかりやすくなっています。
     私が特に気に入ったお話は「お賽銭の意味と所作」でした。私はお賽銭を投げることは基本的にありません。それは自分の投げたお賽銭ぶんの見返りが返ってくるとは思えないからです。私にとってお賽銭というものは神社やお寺で何か願掛けをする対価として支払うものなのです。しかし、この本では「自分の欲を捨てる」という意味でお賽銭を投げるということが美しい所作であると述べられています。一般的に人間には自分が一度手にしたお金やものを「手放したくない」という気持ちがあるそうです。この気持ちこそ執着や煩悩というのです。お賽銭を投げるという行為はこの執着や煩悩をお寺や神社に捨てさせていただくという行為だということです。このように考えるとお賽銭というものは仏や神にお金とご利益を交換してもらう行為ではなく自分の醜い部分を引き取ってもらう行為だと思えるので、お賽銭も感謝の気持ちを込めて投げさせていただくことができそうです。
     この本はページは200ページと薄いものですが自分の行動を照らし合わせて読むと非常に奥の深い内容の本であると思いました。書かれていることは至極当たり前のことが多いです。しかし、当たり前だからこそ、意識せずになあなあに過ごしている行動も数多くあります。この本を読むことによってなあなあに過ごしている部分を確認することができたので私にとって価値のある本であると感じました。

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著者プロフィール

建功寺住職、庭園デザイナー

「2020年 『限りなくシンプルに、豊かに暮らす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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