禅が教えてくれる美しい時間を作る「所作」の智慧

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 420
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023840

作品紹介・あらすじ

シンプルなことほど、奥が深い。所作が導く、美しく幸せな時間。人生を深めるヒント68。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと前に
    「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に立つ額のことを教えてくれた」
    を読んだんだけど、
    最初に、主人公の女の子にニーチェが怒りについて語る部分があるのね。
    そこの解釈がもう全然納得いかなくて読むのやめようかなと思ったぐらい。
    (読んだけど)
    なんだっけ?もう忘れかけてるんだけど…
    怒る自分がみっともないと思うを否定せよ。(だったか?)
    つまり「教えられた道徳を否定せよ」って話だったんだけど
    そこがめちゃくちゃ納得いかなかったんだよね。

    で、なんでそこまで私が納得いかなかったのか
    ということがこの本を読んですごくよくわかった~

    怒る他人に徴発されてこちらも怒りを爆発させることは
    相手と同じ土俵に上がってしまうことで、
    相手のおろかさにおろかさで対応することになってしまうから
    っていうお話をこの本の中で枡野さんはされているんだけど

    も~ホントそう!このことなのよ!!
    「教えられた道徳を否定せよ」じゃなくて
    「感情を頭に持ち上げるな。ストンと腹に落としておけばいい」
    これよ!これ!

    日本人の生活には「禅」の教えが浸透している
    意識しなくても知らないうちに「禅」を行っている

    お賽銭のお話もおもしろかった~
    お賽銭を投げること=自分の煩悩を投げ捨てるってこと
    とか、「お蔭様で」の本当の意味とか
    本当に勉強になった~

    「どんな所作も、何か(結果)のための手段ではないのです。
    一つひとつ、その瞬間に全力を傾けておこなうべきもの、それが所作です」
    と書かれている枡野さんの言葉が心にしみます。

    シンプルで美しい…
    そこに秘められた奥深い思いや奥深さに触れることで生活は変わる

    あらためて日本に生まれてよかった
    そしてこの本を読んでよかった~

    多くの人にすすめたくなる一冊

  • 所作の美しさを
    『上品』とか『気品がある』などと
    表現していいのであれば、
    それは
    年を重ねるほど、内側から滲み出てくる輝きの様なものではないか?
    と、私は感じている。

    と、言うのは、
    おそらく先日偶然バスで隣り合わせた御夫人の『所作』が、
    見惚れてしまうほど美しく、可憐であったのを思い出しているからなんだろうなぁ~

    不快にならない程の距離は保ちつつ、気遣いや時折ユーモアも交えて会話される。
    (どうやら『愛語』というらしい。)
    そこには見知らぬ人との気詰まりな時間、など微塵もなく、
    ほんの一時ではあったが、心地よい時間を過ごす事が出来た。
    (あ~、年をとったら私もあんな風に…。)
    と、本を手にしつつぽやぁ~ん、と夢想しているだけでは
    この本が単なるノウハウ本としての道を辿っておしまい、になってしまいかねないし、
    所作の美しい人には絶対なれっこない。

    学んだ事をなかなか実践しない私の為に
    枡野さんが
    お手本となる人を紹介してくれたのだろうか?

    なんてね♪(^^;

  • 一つ一つのことをじっくりと味わいながら心を込めて丁寧に行うことで、より良い時間の使い方ができるようになるのだろうと思う。それが自分の時間の充実にもつながるのではないだろうか。

  • 日々の生活の忙しさにかまけて当たり前の事を丁寧に行うという事を頭では理解しつつ行動に出来てない事が多すぎているな、と。
    忘れた頃もう一度読みたい本だと感じました。

  • 私が子供の頃、家にきていただいていた若いお坊さんが、永平寺での修行を終えて帰ってこられた時に、身体の動きがとても美しくなられたなと思ったことを覚えています。
    「当たり前のことを、当たり前に、心をこめて丁寧におこなう。それが悟るということであり、整った所作、正しい所作でもあるのです。」「一息に生きる」ひと呼吸するその一瞬をおろそかにしない。すぐに動いて「ひとつ」きちんとしてみる。
    所作を整えることにより、智慧を身につける。そんな清々しいことを、美しく平易に説いてくれる良い本だと思いました。

  • 美しい人生は美しい時間のつらなりである。
    この一言に尽きる。
    時間の流れを心の赴くがままに過ぎていく。
    そんな心持ちでいい。
    息を吸って吐いて、ついカッとしてしまっても、
    いつもどおり「所作」を行う。
    心の流れの芯が感づる。

  • 良い縁を結んで善因善果をしたいのならば、朝の過ごし方が凄く大切である。

  • 一つ一つの行動を美しくできるようにしたい

  • 日本人として分かっていても忘れがちな、日々の生き方の指南書。または、覚書みたいな感想。
    短いセンテンス項目の中から、日々一つづつでも、読んで思い出させる。気づかされる内容が書いてある。

  • 日本人の心が書かれてある。文化を大切に、一瞬を丁寧に生きる。
    自己啓発のようで自己啓発より心が澄みきったような本。
    自己中になりがちな今、相手を思いやり、自分を思いやる心、時間が大切だと実感。
    もっとストンとくるようになれればいいなぁ。

    仏教の教えを軸に上級者向けに書いてあるので、愛読にするなら
    美しい人をつくる所作の基本
    が初心者向けで読みやすい。
    し実践しやすく書いてある。

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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