偽りのシスター

著者 :
  • 幻冬舎
3.20
  • (5)
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  • (7)
  • (5)
本棚登録 : 211
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344023949

作品紹介・あらすじ

麻薬密売の容疑者を射殺してしまいながらも、後輩の野口を身代わりに立て、素知らぬふりをしなければならなかった、生真面目な刑事の楠見和也。そのことを誰にも話せず、良心の呵責に苛まれるが、ある時野口が自殺を図ってしまう。一方、会社をリストラされたことを弟の和也に話せずにいる楽天家の兄・楠見太一は、毎日公園で弁当を広げる生活を送っていた。そんな二人の前に突然、腹違いの妹を名乗る麻美という女がやってきた。二人は困惑しながらも、天真爛漫な麻美に惹かれ、共に暮らし始める。だが麻美も、太一と和也に言えない秘密を抱えていた。彼女の目的が明らかになった時、いくつもの事件が幕を開ける…。

感想・レビュー・書評

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  • 最初 シスターと聞いて

    キリスト教の シスターと 勘違いしました。

    考えてみれば 姉妹ですね。

    厳密には いもうと。

    ちょっと 時間を戻し 違う人の視点から 物語を描く

    横関流は 今回も 健在でした。

    すごく 楽しめました。

    シスターといっても 私には 姉しかいませんが。

    妹が いたら 人生 もっと 変わっていたでしょうね。

    かみさんには 妹がいますが。

    長年 生活をした妹と 義理の妹は 違いますね。

    今回も 一気に 読ませてもらいました。

    続きは 無いんでしょうね。

    横関さん 気が向いたら 続き お願いします。

  • 2019.9.3 読了


    容疑者を正当防衛で 射殺してしまった弟 和也と
    同居してる 最近リストラされた兄 太一。

    二人とも それを秘密にしている。

    そんな二人のところに、突然
    腹違いの妹です!と現れた 麻美。
    麻美にも秘密があって。。。

    射殺してしまった事件をきっかけに
    いろんなことが絡み合う。


    なかなか面白くて 前半は
    バーッと読めました!

  • 高校の同級生だった横関くんの4作目。

    何人かの登場人物の視点を切り替えながら話が進んでいく形式。切替のタイミングがわりと短いのでテンポよく読める感じで子気味よかった。欲を言うと、視点ごとにちょっと文体が変わったりしても面白いかなー、とか。

    次作にも期待です。

  • ストーリー展開など、まあおもしろかったが、突然現れた麻美を名乗る女性を受け入れられるものなのだろうか?
    そういう心境になるのかな?
    確かにぼく自身がそういう状況ではないし、だからわからないんだと言われればそうなんだけどさ。
    うーん、、、

  • 会社をリストラされた兄と、容疑者を射殺してしまった刑事の弟。共に暮らす兄弟の前に突如現れた、腹違いの妹を名乗る女。彼女の目的が明らかになった時、いくつもの事件が幕を開ける…。

    ライトタッチのサスペンス、ミステリー。張っておいた伏線もしっかり回収される。難しいこと考えずに軽快に展開する筋だけ追っていけば読後にそれなりの充足感が残る、それが横関作品の魅力だと思う。
    (B)

  • ★2016年1月5日読了『偽りのシスター』横関大著 評価B
    『再会』『グッバイヒーロー』『チェインギャングは忘れない』に続く4作目。
    比較的単純な筋書きと軽快なリズムと読みやすさは健在。エンタメ作品として軽く読むなら、マンガ感覚ですぐ読めてしまうシンプルさが横関氏の持ち味と言える。

    楠見和也は品川署の刑事。張り込みでチームの二人が犯人に踏み込む間、逃亡を阻止する監視役。、そこに犯人である元刑事の現私立探偵の甲斐清二が逃げ出す。それを追う楠見和也は、甲斐を偶然撃ち殺してしまう。
    楠見和也の弟である太一は、タイヤメーカーに勤めていたが、リストラされて職探しの日々。

    彼が以前に買ったマンションに和也と太一は住んでいるが、そこに突然、彼ら兄弟の腹違いの妹と称する可愛らしい宮前麻美が訪ねてくる。どうも和也と太一の父、楠見誠が広島から東京出張の時に、水商売をやっていた宮前悦子と知り合い、麻美が生まれたらしい。

    以前から起きていた連続銀行強盗事件に関連して、彼ら兄弟は巻き込まれて、偶然次の事件現場を知り、事件解決に一肌脱ぐが、その過程で、和也は隠していた甲斐清二を撃ち殺したことを告白する。

  • どういう展開になっていくのか全部つながっているんだろうなぁと予想しながら読むのが楽しかったです。
    エピローグできちんと答え教えてもらってスッキリしました。

  • リストラされ無職となった兄と、現職刑事の弟の元に、腹違いの妹を名乗る麻美が現れた。

    初めての作家さん。
    先入観なく、あらすじもほぼ知らない状態で読み始めました。
    さらさらと軽く読了。先を想像しながら、楽しく読み進めました。

    兄弟と麻美の関係は?が一番の焦点なのかと思っていましたが、いやいや、もっと大事な事件がありましたね。
    それがスタート、忘れてました。

    テンポの良い展開、エンタメとして楽しむのにはちょうど良かったです。

  • 読んでみたいな、と思っていた作品。
    偽妹は、「誕生日」に来たのかな。

  • 感動とかではないけれど、謎の女がいい味出している。
    ただ、兄貴かわいそう(笑)。エピローグさえなければいい役だったのに何という…。
    でも、この行動力ある麻美はかっこいいです。

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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