彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 166
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024175

作品紹介・あらすじ

三十路手前、プロポーズ直前、まさかの乳ガン。だからって、恋も仕事も、手加減なんかしてくれない。

感想・レビュー・書評

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  • モーレツな勢いのある主人公
    ガン
    と戦うのだ
    そう
    お金と時間がかかる
    涙の闘病って話だけじゃないんだよね

  • この本は他の闘病記とは少し違います。それは病気を患った時に一番知りたい、治療の金額が細かく書かれています。主人公が死なない闘病記は売れない、と出版社の方に言われたそうです。実際そうかもしれませんが、私は生き延びた人の闘病記も読みたいです!この本を読んで一番感じた事は、医療保険には入ろう!!という事。早速資料を取り寄せました。リアルな内容で大事な事に気づかせてくれた松さんありがとうございました!(この本の後の作者の人生をたまたまネットで目にして、驚きました!すごいとしか言いようがないです!!!)

  • 29歳で乳ガンを発症した女性が
    治療や仕事や恋や家族について赤裸々に語っている本。

    乳ガンではないけれど、
    以前に婦人科疾患を経験した時の気持ちが重なってしまいました。
    結婚して子供を授かる。
    その当たり前を、人生設計を、可能性を全て奪われたという感覚。
    当時その感情をうまく言葉に出来なかったけれど
    著者がそのまんま書き出してくれたように感じた。

    治療の経過や、かかるお金についても詳しく書いてあって参考になった。
    著者も書いているように、ガンの本は精神面の内容が多いし
    ネットで調べれば情報量に不安が増すだけ。
    「じゃあ実際何をしていくらかかるの?」というシンプルな部分が
    しっかり書かれているのはとても良かったと思う。

    「じゃなきゃいけない教」の信者、多勢に外れないで生きる。
    それはファンタジーだし、人は最初から違う。
    信者でいたのも、外れないように生きていたかったのも
    その方が楽だから、自分でそうしていたかったからなんだと気づかせてもらった。

  • 生々しく、ガンの闘病記。

    仕事しながらガンになるってどういうことなのか。
    パートナーを持ちながらガンになるってどういうことなのか。

    そして、タイトルが腑に落ちる。

    私も乳腺腫瘍持ちで、最初の検査の時にこういう思いしたからわかる。
    マンモ、エコーはもちろん、MRIも、針生検もやったし、そのあとの病理生検も。

    あの後があったらどうなっていたのかな。

    ガンはお金がかかるという現実のこと。
    働きながら治療をするということ。

    そして、まわりの「ガン患者、かくあるべし」に傷つくということ。

    正直でとても好感がもてます。

  •  読了せず。
     後から振り返ったにしては細かくて生々しいと思ったら闘病中にブログ書いてたのか。パワフルだなぁ。いろいろと読んでいてつらくなったので止めた。
     闘病中にこれだけ書き綴れる気力があるとしたら、この先もまた何かを書くのかなぁ(書いているのかな)。むしろフィクション読んでみたい。

  • 「吐いたりはげたり」「お尻丸出しで泣くわたし」「ガンじゃ、悪りぃのかよ」「彼の鼻毛が綺麗に処理されている」
    松さんの文章に引き込まれる。文体、好きだなぁ。
    なんで題名が『彼女失格』なんだろうと思って読み始めたが、分かった。サブタイトルもそのまんまじゃないか。このタイトル以外考えられないよね。
    6年前からある男性と付き合っていて、思いがけずガンになってしまった一人の女性。彼女は強いんじゃない。強くなるしかなかったんだよっ…ってもう、さや香さんに共感しまくり。
    仕事のこと、彼氏のこと、その浮気相手のこと。軽い文体で書かれているからついクスッと笑ってしまうのだけれど、大変な状況だったのが伝わってくる。だから一層切ないの。
    でも現在の松さんが幸せだと知ったので、安心して読んで下さい。主人公が死んでなくても本は売れますように。(←プロローグ参照)

  • 小林麻央さんの報道時に、著者、松さんの記事?を読んでこの本を知った。


    プロローグの
    「ガンの闘病記って、主人公が死んでないと売れないんだよね」。

    これに慣れてしまっている、慣れさせられてしまっている
    そんな現実世界は怖いなと、改めて思った。

  • 乳ガン患者の闘病記。

    闘病記にありがちな家族愛や患者同士の絆などをアピールしたものではなく、手術や抗がん剤の苦しみ、そしてそれに掛かる費用などを描いたリアルな闘病記。
    文体が若干鼻に付くものの、それを差し引いても面白い。
    最後は闘病を支えてくれた彼とも別れてしまって、ハッピーエンドにならないのがよりリアルな感じ。

    P.S.今は結婚して人並みの幸せを掴んだみたい。

  • ノンフィクションだけに、ひきこまれた。
    壮絶な治療経過、副作用。
    でも、治るということもわかり、力をもらった。

  • 普段はあまり見ないルポルタージュの棚をチェックしていて見つけた本。
    パラパラめくって、私に読みやすいタイプの文体と分かり、
    この人がなんの癌なのかを見る。私と同じ乳がんだ。
    普通はしないのだが、目次を丁寧に読んだ。
    これから始まる実際の話のアウトラインを知りたかったので。
    これを読んだら、
    自分にこれから起こるかもしれないことの内容が分かってしまう、
    のココロは、
    サッカーの結果を知らずに見たいのと同じ心理である。我ながら恐ろしい。
    なこと言ってないで、これから起こる事態で慌てないために読んどけよ!
    と自分に突っ込む。
    読み始めて、文章がまず面白いのでどんどん読みたくなってしまう。
    闘病記にありがちな(読んだことないけど)
    シメっぽいじっとりと重くうっとおしい感じがまるでない。
    押しつけがましい前向きな言葉も一切なくて、
    全てが自分の体験に基づいて一喜一憂するリアルな本音と実態が綴られている。
    検査・手術・治療はもちろん、仕事との両立、パートナーとの関係、
    半端なく出て行くお金、家族や友人の支え、すべて知りたいことばかり。
    これから癌と向き合わねばならない人にとって、
    最終的に死んでしまう話はまずアウトである。
    家族の愛とか絆とか子供の笑顔とか、そりゃそうだろうけどよ。
    娯楽じゃないんだよ!
    先の見えない状態で、日々の生活の中で奮闘する様子を、
    独りよがりではない読ませる文章で書いていく力がスゴイ。
    もう爆笑したり泣いたりしながら一気に読んでしまった。
    今も彼女が元気に楽しく働いて生きていることが、私の大きな勇気になる。
    とりあえずオシッコ青くても慌てないで
    「これが噂のブルーレットか!」と笑えるであろう。
    もちろん、癌とは関係のない人にも、
    面白くて発見のある本だと思うよ。

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プロフィール

1977年東京生まれ。29歳のとき、若年性乳がんに罹患。治療中に編集者、国際線客室乗務員を経験し、現在寛解。著書に『彼女失格-恋してるだとかガンだとか-』(幻冬舎刊)。手術、5間年のホルモン治療を経てリクルート退社後、株式会社ピーチ・アビエーションで客室乗務員として働く。現在は講談社契約社員(広告関係)。著書に乳がんの体験を綴った『彼女失格』(幻冬舎)。

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