- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344024359
作品紹介・あらすじ
パリに渡って14年。学び、仕事をし、結婚し、子育てをする日々の中で出会ってきた-。光と陰を湛え、人生のドラマを引き受けた、パリに生きる女性。強くしなやかな10人の「物語」を紡ぐエッセイ。
感想・レビュー・書評
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出てくる女性が皆自立していて魅力的だったのと、それを伝える著者の眼差しがまた魅力的だと思いました。
きっとこの本に出てくる女性たちは、ここで伝えてられる一面の奥に色々なものを抱えて、敢えて書いてない部分に著者が感じていることもあるのだろうと思いました。
今この世界で生きる女性の逞しさや愛の形、女性であるからこその大変さはきっとどこに生きていても変わらないのだろうと思いました。
私と同世代の著者、おそらく私と同じ齢くらいの子供を育て、私も少しパリでたった1人暮らしていたこともあり、何となく親近感を持って読ませてもらいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パリで知り合った人達の事。どの人とも、親しいような親しくないような、一定の距離を持って接している様子。
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雨宮さんのテキストの感じはやっぱりすきだ。色々な交友関係が垣間見れてたのしい。
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図書館で偶然手に取った本。
雨宮塔子さん、昔テレビで見たなぁ。
パリの暮らし、雨宮塔子さんの関わってきた
様々な女性について、結構ディープに書かれていて
興味深かった。
自分がそうなりたい、ということではないけれど
世の中、そういう世界もあるのだなぁと。 -
無論、パリくくり。
とても読みやすく、一話づつ楽しめた。
とにかく、日本人にはない感覚の
女性達の生き方を知ると
勇気が出てくる。 -
雨の日にしっとり読書
それぞれバックグランドは違うけれど素敵な女性が網羅 -
914.6
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大好きな雨宮塔子のエッセイ
今回は雨宮塔子がフランスで出会った10人の女性にスポットライトを当て
それぞれのドラマを綴っています。
正直インタビューではないので
雨宮塔子の想像によるもので
10人それぞれの思いや考えを書いてるのでは?と思うこともあるけれど
それでも
彼女の表現の仕方や、考え方に
とても共感する。
あとがきにあった言葉がとても素敵なのでこちら。
それぞれの人生には、人の数だけドラマがある。人は一見なに食わぬ顔でそうしたドラマを迎え、その人なりのやり方で対峙して、自らの人生を深めていく。ドラマにきちんと向き合って、自分で進むべきを選び歩んできた人には、その結果がどうであれmatureな魅力としてその女性に堆積していく。
本当そう。
例えば人生の中で一度しか会わないだろう電車の中のサラリーマンにも、
今カフェの隣に座ってるおじさんにも
私には知りえない人生のドラマがある。
もちろん全てを知りたいとは思わないけれど、こんな当たり前のことに気付いて意識すると、
他者への関わり方は少し変わってくると私は思っている。
そして…
海外暮らしを体験したものにわかる
苦難や喜びや何とも言えない不思議な気持ちや
そういうものを雨宮塔子から感じ取れるから
わたしは共感するのかも。
素晴らしい経験なんだけどやはり大変。
でも若いうちに異文化を自分の中に取り入れられたことは私を形成した大きな要素になっている。
それを改めて感じる一冊だった。
フランス人の離婚率には驚いちゃうけどね。
私は事実婚よりも書面で結婚したいなと思ってしまうな。