その青の、その先の、

著者 :
  • 幻冬舎
3.52
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本棚登録 : 474
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024427

作品紹介・あらすじ

ばかみたいに幸福な時間。それは、ほんの少しさみしい。最高の仲間との三年間。恋、友情、初体験…。すべてが詰まっている高校の日々。書き下ろし傑作青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 季節が春めいてきました。

    さわやかなお話を…と思い、
    題名と表紙がさわやかを醸し出す
    この本をチョイスしました。

    子供ではない、でも大人にもなりきれていない
    中途半端な時間。
    進路など将来のことを考えなければならないけれど
    実感がつかめずに周りと比べて不安になったり
    してしまう。

    自分が成長していく過程の、スピードが加速する1年を
    友達や周りの人々と共に駆け抜ける、
    高2の女子高生のお話。

    読む前に自分で思っていた以上に、
    本の中に入りこんでしまいました。
    主人公のまひると一緒にドキドキしたり、
    不安になったり、眩しく感じたり、涙ぐんだり。

    若い時のキラキラした感じって、
    身体的年齢からくる生命エネルギーが
    身体から出ているのかと思ってました。

    それもあるかもしれませんが…
    自分の未来を信じ、手を伸ばしたその先を、
    未来を見てみたいという希望や期待が
    外に向かって拡散したものがキラキラの正体
    なんじゃないのかなとこの本で思いました。

    椰月美智子さん、初めて読みました。
    何気ない日常を、素敵な言葉でつなげて表現されるのがとても上手いです。
    だからといって、とってつけたような特別な感じがなく
    さらりとしているのに、瞬間キラッと輝く。

    きっと好きな作家さんになるだろうと予感した一冊です。

    余談ですが、この物語にも『小さいおじさん』が冒頭に少し出てきます。
    なぜ男の子でも女の子でもなく、
    おじいさんでもおばあさんでもなく
    目撃情報はすべて『おじさん』なんでしょうか…。

    夢が…会ってみたいという夢が…だんだんしぼみます…

  • この本を大絶賛しているブログを読み、期待大で読む。
    17歳の高校生活がありきたりな日常が綴られる。
    ちょっと退屈?全然入り込めない。
    いいや、いつかは盛り上がるに違いない。
    我慢、我慢。
    ・・・、あれ?終わってしまった。

    むむむ。
    ブクログでも評価は分かれているようだし、合わなかっただけか。
    それとも年齢的に高校生の心情にシンクロできなくなってる?
    いいや、朝井リョウの描く青春にはキュンキュンするんだからそんな事はあるまい。

    自分自身の過ごした高校時代と乖離しすぎてるからかな。
    仲良しグループ、友情、恋愛、海、クリスマス、バイト、文化祭、etc。
    どれもこれも縁がなく・・・。
    ちょっとは憧れますけどね、絵に描いたような青春。
    私にはちょいと爽やかすぎたようで。
    いや眩しすぎたか?

  • タイトルとジャケ写が素敵な一冊。
    17歳の女の子の一年間を描いたドラマチック過ぎる物語。この年齢の女の子としては友だち、彼氏、家族の人間関係やアイデンティティ、将来像どれも
    整然としすぎてる印象があるけれど、
    ラスト近くの感情の高まりは素直に羨ましく思えた。
    学生特有のクラスのヒエラルキーってナナメっぽいかもしれないけど、とても共感。

  • 落語家を目指す亮司が大好きなまひろ、バンドのボーカル美少女のクロノ、生徒会長に片思いの睦美、弓道部の夏海…高校生の少女たち

  • 号泣。久しぶりに本読んで泣いたかもしれない。それくらいどストライクな作品。椰月さんの新刊。椰月さんの書いたしずかな日々がわたしは大好きで、今まで読んだ小説の中で好きな本10には入るほど好きなのですが、しずかな日々に似た空気をもっています。小学5年生の男の子が主人公だったしずかな日々。そして高校生の女の子が主人公が今作。とても青い。高校生っていいなって何度も思う。初めての恋、初めてのキス、初めてのセックス、夢、夢、夢、希望に友情、愛、挫折に後悔、そして夢。
    主人公まひるの恋人、落語家を目指す亮司が素敵で、亮司の家族も亮司の友達ミナトも素敵で。まひるの父親なんてほんと理想の父って感じだし、おせっかいでちょっとうざったい母親はやたらリアルで身近すぎるし、まひるの友達クロノ、夏海、むっちゃん。みんないい。
    ちょっと残念だったのは無理にクラスのカースト制度をいれなくてもよかったんじゃないかなって思った。カーストカースト、そんなに使うかな。上位グループっていう表現とかのがしっくりきたかも。妊娠してしまう上位カースト所属の女の子のくだりは物語として好きだけど、カーストカーストしていない物語なのにその単語がとても違和感感じた。
    わたしも恋人のバイクによく乗ります。全開粉砕骨折、怖いな。
    でもこの物語は希望だらけ。まだまだ青くて、未知な若者たち。真っ直ぐすぎて羨ましい。

  • 椰月さんの描く世界はいつも、悲しくて、楽しくて、ちょっと残酷で、でもやっぱり優しくて。
    親との関係よりも友だちや彼氏との関係が大きく深くなっていく高校生時代。
    毎日の小さな変化さえ、自分自身をまるっと変えてしまうような、そんな繊細な世界に生きている彼女たちの「今」、を無駄な甘さを抑えてすっきりと描いている。
    今まで見えなかった「オトナの世界」は広くて深くてそして魅力的で。でも多分彼女たちが思っているよりもはるかに厳しいはず。
    でもね、この残酷で厳しい世界だって、君たちが今いる、その青い世界とつながってるんだよ。
    ゆっくり歩いておいで。後悔しないように、ひとつずつ道を選びながら歩いておいで。青い世界のその先に、何があるのか、ゆっくりと歩いて見においで、そう、言いおう。

  • 椰月先生が書くと女子高生青春ものはこうなるんだなあ・・・なるほど・・・

  • ありきたりな登場人物、ありきたりな設定で気を抜いていたらまさか怪我するとは。未来に希望を持てる話

  • 2017/3/3
    青春小説はあまり好きじゃなかったけど、これはすぐ入り込めたし、登場人物の清々しさに惹かれて、アッと言う間に読みきりました。
    すごく良かった

  • 若い人が読む物でしたが
    楽しかったかも
    足が無くなっても何も変わら無いなんてばーちゃんは思えないな
    まず自分がどうしたいか
    自分を一番大切にする
    今でもそうだけどね

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プロフィール

著者の椰月美智子(やづきみちこ)さんは、2002年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビューし、『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、第23回坪田譲治文学賞をW受賞。『フリン』『るり姉』『消えてなくなっても』『伶也と』『14歳の水平線』『その青の、その先の、』などなど、家族小説、恋愛小説、短編集やエッセイと、数々の話題作を世に送り出した現在最も脂の乗った作家のひとり。

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