ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間

制作 : あさり よしとお 
  • 幻冬舎
3.60
  • (12)
  • (32)
  • (28)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 274
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024502

作品紹介・あらすじ

なぜ、どのように、架空の一人乗り機"メーヴェ"を実現させたか。10年間をかけたプロジェクトの全容。最初は模型、次に実寸サイズの機体を制作し、ゴムで引っ張るグライダーでの飛行訓練を経て、ようやくジェットエンジンで飛翔するまで。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 好きだな、こういう「無駄かもしれないことに一生懸命になるオトコたち」
    ナウシカの飛行具を作りたい、ってそのために10年もかけるなんてさ。
    しかし、2005年の愛知万博にメーヴェの実物大模型が展示してあったなんて、びっくりだ。
    全然覚えてなかったよ。
    「風立ちぬ」が公開され、宮崎監督が引退したこの年にこの本が出たってことに、しみじみと運命を感じるなぁ。

  • 高校生の時に『風の谷のナウシカ』に出会った、著者と同世代の私。もちろん、メーべに憧れてましたよ!でもまさか、自分で作ろうとか思って、本当に作る人がいるとは!

    アーティストであり、楽しんで、本当に飛べるメーべを作った作者八谷和彦さんを尊敬します。

  • 誰もが、一度は夢に見、想像したことがあるでそぅ。
    『風の谷のナウシカ』に出てくるメーヴェに乗って、
    ナウシカのよぅに、空を自由に飛んでみたぃな~と。

    本作品は…、そんな夢に向かって、本気で取り組み、
    本当にメーヴェを作って、空を飛んでみよぅといぅ、
    オープンスカイ・プロジェクトの10年間の軌跡です。

    単純に…、このよぅな取り組みって、大好きです。
    公的機関や大学のプロジェクトじゃない点もよぃ。
    (ちなみに…、ジブリ公式プロジェクトでもなぃ)

    プロジェクトの企画から初テストフライトまでの、
    大きな一区切りまでの足跡が語られておりますが、
    読んでいて、なんとも心地よぃ気持ちになれます。

    さらに、順調に、テスト飛行を繰り返していけば、
    2~3年後には、大空を飛翔することも夢ではなぃ、
    いよいよ、そのよぅな段階まできている模様です。

    どんな夢でも、
    夢が実現する、といぅその瞬間に出会える機会は、
    とても稀なことでそぅ。でも…、

    あきらずに夢を追い、夢を実現することの、
    楽しさや素晴らしさを感じ取ることができる、
    そんな、ステキな読み物でした…。

    文章も、簡単なので、
    小学校の高学年~中学生にも、オススメです!

  • メーヴェで飛ぶって、ほんと人類の夢ですよね(笑)
    その夢を実現しちゃおうっていう試みの記録です。

    しかし、ポストペットを作った方だったとは!
    ポストペットが登場した時に感じた衝撃を思い出しました。
    あのモモは実はジョジョのスタンドに近いものをイメージしていたのだそう。
    ひみつの日記ってあったなぁ!

    メーヴェはもうちょっとメーヴェっぽかったらもっと良かったな。

    いわゆる、やり手の芸術家さん。
    アイデアだけではなく、
    実務もできるところがこの人の強みだと理解しました。

  • 少し前に「風の谷のナウシカ」に登場する飛行具、メーヴェを再現したと言うニュースに接した事がありますが、本書はこの再現の張本人(と言ったら聞こえが悪いですが・・・笑)八谷さんが口述した内容を、共著者の猪谷さんが書籍化した物です。

    1999年の農民ロケット祭り「龍勢」に参加した時にレシート裏に計算式を書いた事から始まり、幾度かの中断を経て2012年のジャンプ飛行成功までを描いており、柔らかい語り口調の文体にリラックスしながら読み進められるのではないかと思います。

    具体的には、資金繰りの厳しさや虎の子のジェットエンジン破損、そして製造メーカー倒産により修理部品なし・・・等、様々なトラブルに翻弄される様や、著者の実績(以下)の解説、

    ・かつて一世を風靡したメールソフト「ポストペット」
    ・「バック・ツゥー・ザ・フィーチャー」のホバーボートの再現、「エアボード」の作成、
    ・最終的にアニメーションまで作られた「うんち・おならで例える原発解説」等、

    著者の所属企業ペットワークスの紹介、芸大生への進路アドバイス等が載っていました。


    決して「ギジュツ、ギジュツ」した内容ではなく、時に「夢見がちな・・・」と言う言葉が思わず脳裏をよぎる様な文章です。
    しかし、何かを実現する事は決して夢を見るだけでは済みません。
    決して重たい文章ではないのですが、上記の通り資金繰りやエンジン故障等、様々なトラブルに遭遇しつつも欲するままに計画実現に取り組んでいる様が描かれており、著者の自己の感情や感覚に率直な有様がうかがい知れ、アーティストってこんな人たちなのかな?と言った感じです。

    何であれ事を成すためには多くの時間と苦労が必要なのだと思いながら読了。

  • まあまあかな

  • 「ガンシップは風を切り裂くけどメーヴェは風にのるのだもの」

    クマがメールを届けるポストペットの開発者八谷和彦氏がイラク戦をきっかけに実際に飛ぶメーヴェを作ろうとしたのが2002年ごろ、当初の予定ではメーヴェをイメージした尾翼のある機体だった。宮崎監督も実際にはメーヴェは飛ばないと言ってたらしいが設計を担当した有限会社オリンポスの代表四戸哲が「メーヴェの形でも飛ばせますよ」と言ったばっかりに無尾翼機ででのプロジェクトが始まる。

    ペットワークスにはポストペットなどを開発しているソフトウェア事業部、稼ぎ頭でもある人形遊びをする大人のためのドール事業部そしてオープンスカイプロジェクトを手がける航空事業部が有る。メーヴェの開発に突っ込んだ費用は9000万円以上、アート作品の制作費としてはかなり高額だ。オリンポスに依頼した3機の見積もりだけで3000万円だが、1億円以上したらしい鉄人28号やガンダムの制作費と比べるといくら材料費がかからないとは言え割安に感じる。事業としては完成したメーヴェの貸し出しとなるのだろうが「中二の心のまま、大人としてそれをビジネスにできれば最高!」という会社なので作りたいから作ったと言う感じだ。ドール事業部も非売品ながら1/6モデルのAKB48ドールを作成したりしている。

    1/2モデルのラジコン機、人力でゴムを引いて飛ばすグライダー機に続き、2010年にはジェットエンジンを搭載した滑空テストが始まった。380万円をかけて購入した初号エンジンのベアリング破損では製造メーカーが倒産し、修理がきかずこのエンジンを放棄するしかなくなった。しかし、代替のエンジンをオランダから120万円でネット購入することができプロジェクトはなんとか生き延びた。推力40kgと言う小型ジェットエンジンを売ってる会社があるというのもドローンの技術が転用されているからだそうだ。

    メーヴェが飛ぶ姿はこちら直近は振展がなさそうだが。
    http://www.petworks.co.jp/~hachiya/works/OpenSky_movie.html

  • 著者はメディアアートというジャンルで作品をつくっています。宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」に出てくる架空の乗り物であるメーヴェに憧れて本当に作ってしまおうと考えます。完成したとき乗りこなせるようにとハンググライダーの訓練も受けます。幾度かの危機的状況を突破してついに大空へ。

  • ツイッターなどでナウシカのメーヴェを再現した人がいる…というのはなんとなく知っていて手に取った。読んでみて、ただの再現ということではなく、実際に飛ぶ飛行機をイチから作るということに込めた思いがよく理解できた。また、それがどれだけ大変だったかも。「飛行機」という具体的な機能のある機械が「アート」になるというのは、読む前にはあまりピンとこなかった。けれど、この飛行機作品に至る八谷さんの創作活動を原点まで遡って紹介してもらうことで、なぜ飛行機を作ったのか、メディア・アートというものでどこを目指しているのか、一端を知ることができた。何より、八谷さんが一つ一つ障害を超えながら夢を実現していくストーリーにわくわくした。

  • タイトル通りの内容。メイカー系ではなく、メディアアーティストとしての活動。視点が異なっていて興味深い。プロジェクトリーダーとはこういうことなのだ、と理解できる。

全37件中 1 - 10件を表示

ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間のその他の作品

八谷和彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
クリス・アンダー...
米澤 穂信
エラ・フランシス...
佐々木 圭一
和田 竜
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間を本棚に登録しているひと

ツイートする