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本 ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784344024571
感想・レビュー・書評
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中村さんの新作『列』で触発され、読み直しました。本書は2014年本屋大賞ノミネートされ、映画にもなった作品です。
ただ、再読ですが、内容は全く覚えておらず、ある意味新鮮に読ませてもらいました。
本書はライターの主人公が死刑囚の本を書く為に事件を取材していく内に事件にハマっていく内容です。
ある意味、中村さんの作品は好き嫌いがはっきりしており、私も良否が明確に出てしまいます。
今作は面白く読ませてもらいましたが、意味もないエロいシーンはちょっと引いてしまい、ちょっと評価はマイナスになりました。
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芥川賞作家らしい文学的要素を感じつつ、ミステリとしての要素も十分。人の愛と狂気が十分に感じられた。少しセリフ回しがくどいのは、著者特有なのでご愛嬌。
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ページ数的にはすぐに読み終わるかなぁと思いながら読み始めたら難解すぎて確認をしながら読み進めた。「僕」という人称を使って語りが進むのでこの語りは誰なのか、この人が話しているならここに違和感がと止まりながら読み進めた。最後まで読み進めると大まかな語り手の正体や人間関係などはわかるが、難解が故一読ではわかりづらい、解決しないところも多い。色々な考察を見ながら頭を柔らかくしたいとおもう。難しかったぁ、、
題名も一見は爽やかそう、キャッチーな感じがするが読み進めるとそこにある狂気にゾワっとする。 -
ギブアップです。
太刀打ちできない〜
この手を読む力がない。
姉〜木原坂朱里
弟〜木原坂雄大 カメラマン
雄大〜友達 加谷
小林百合子
雪絵
ライター
編集者
弁護士
もう一人の男?
人形師
はじめは読解できるなんてたかを括ってた。
雄大とライターとの書簡
同じ場面がある?けど
これは誰?
バックそのもの、ゲーテのファーストも理解してないし
カポーティの「冷血」も読んでない
タルコフスキーだって知らない
無教養のしからしむるところ、仕方ないか、
普通の格好をした人間が一番怖いかもしれない
明らかに怪しいと思える人より。
今回は繰り返して読まずに断念
だってたくさんの本が控えてるから。
途中に表題が出てくる
本文よりー
去年の冬君と別れ、僕は化物になることに決めた。僕は僕であることをやめてしまった。彼らに復讐するために、僕はそこで壊れてしまったんだよ。ー
この僕本当は誰かもわかってない。
トホホ。
中村文則、二作目作品「土の中の子供」
チャレンジしすぎかしら?
前作もよくわからなかったのに。
海外にまで氏の作品は及んでる。
読解力不足は否めない、失礼しました。
レビューにて教えてください。どうぞ。
今度書店で文庫を見たら後書きなんぞでわかるかしら?
本文より
誰かに何かを伝えたくなるー
真の欲望は隠される
狂気の交換ー
いやはや。もう全くお手上げです -
2021/01/30読了
#このミス作品63冊目
もう途中段階では誰が誰で
何が何だかさっぱりわからなかったが
最後にはスッキリ理解できた。
しかしながら内容はまさに狂気。
クールなタイトルに見合わない
黒い世界観。 -
うーーむ。
難しい。
あとがき入れてP195と薄い本なので、サクッと読めるかな、とナメてかかりましたが、集中力MAXで挑まないと太刀打ちできないですね。
こちらの書籍はミステリと言っても読者巻き込み型というのでしょうか。著者から読者への挑戦状ともとれるミステリと感じました。
ミステリは情報を整理していきながら読み解いていく力が必要なジャンルと私自身は感じていますが、この本ほどその能力が必要な本はないと思います。
誰の語りなのか、登場人物は何人なのか、さらにはこの本は何のために書かれたのか。
これらを紐解きながら読んでいくと、最後驚きの顛末が待っている、といったストーリーです。
と、ここまでいかにも全部読み解いた風に書いてきましたが、自力で読み解けたのは全体の50%程度でした。
大変申し訳ないことに(誰に?)、イニシャルの意味がどうしても解けなくて、ネタバレサイトでカンニングしてしまった。。。
全容を知ったら、怖さが倍増。
人の恨みは時間が経てば経つほど熟成され、復讐はより残酷なものになるのだと思いました。
映画化されているんですね。
予告編で斎藤工さんがいい味出してました。
この本を映像化って難しそうですが、どういう風に表現しているのか気になります。 -
そういえば昔映画を見たな〜と思い原作を読了。
途中複雑なストーリーに混乱しましたが、最後には全て理解出来ました。相変わらずダークで薄暗い感じだったけど、それがまた素晴らしい。 -
頭のおかしい人ばかりで読むことがしんどい作品ではある。ただし、中村作品と心して読んでみると思ったよりはライトな印象。「教団x」の方が狂気、恐怖は凄かったし、「あなたが死んだ夜に」みたいな暗さも全体的には少なかった気がする。(ただ、中村作品に慣れただけかも)
叙述トリックの部分は少し驚いたし、真犯人にも意外性はあったけど、ミステリーとして圧倒的に面白いとは言い切れない。そんな作品。面白いけど、中村文則の作品としては..と言う印象だった。 -
好きすぎて、でも難しすぎて何周読んだかわからないくらいの本
読むと毎回、圧倒されてぼーっとしてしまう…
動機やトリックの質なんてどうでも良くなるほど面白い
本の題名マニアなので、このタイトルも堪らない。
『きみ』とは誰か、主語は誰か、それもまた面白い -
よくわからないけど狂ってる…と思いながら読み進めて、途中からどんどん惹き込まれました。
今から頭の整理をしながら二回目を読むために開こうとしていますが、このときが一番楽しかったりします。同じような方、いますか?
著者プロフィール
中村文則の作品





