- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344024663
作品紹介・あらすじ
震災直後のスーパーマーケットでの強欲おばちゃんに辟易、「クツ」を「クソ」と読み間違えて自己嫌悪、「一つ買ったら三つ捨てる」を習慣にして物減らしに挑戦、黒い網タイツの女子学生に吃驚、親子の因果を改めて確認、インターネットの罵詈雑言に憤然、エンディングノートの書き方に逡巡。生きてると何かとあるけれど、控えめな気合いを入れて、淡々と暮らしていこう。我が道をいけばいい。-人生の視界が広くなるエッセイ。
感想・レビュー・書評
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☆3つ
この本、ふと気づくと人のわるくちばかり言っている。もしくは自分への愚痴ばかりを書いている本である。でも読んでて不思議と暗くならないし、まあ面白いところも随所にあるので悪くはないのである。
しかし終いには自分の実弟の悪口と愚痴を高々と書き連ねている。もし自分が先に死んでも弟には金は一銭も渡したくないの・・・だとか。ああ、そこだけはちょいと滅入るな。
大変に薄い本である。175ページ。でお値段は1300円。ついでに字数はまあだいたい600文字/1ページくらいだと見て取れる。つまりはおおよそ80字/1円なのだ。これってわしはめっちゃ高いと思うぞ。
たまたま手元にある洋書の『11/22/63』スティーブン・キング著、は2100円。しかし怒涛の560ページ(重い!)もある。文字数はなんと1000文字/ページ。んで、こちらを計算すると250字/円である。
たまたまだが洋本だったので単純には比較できぬが、ズバリ書くと「群ようこはスティーブン・キングの3倍の価値のある作家なのだ!」ああ、どうすりゃいいのさぁ。
いや待てよ、いやそうでは無かった。要は何部売れるかだな。以下予想。群さんやっとの3千部。キング余裕の3万部。ああ、やはりね、あえなく逆転なのだな。ふむ、これで正しい。群さんすまぬのう。
(拙感想中に出てきた『11/22/63』は大変に面白い本だから、みなさまどうか是非ともお読みくだされいwww)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「クツ」を「クソ」と読み間違えて自己嫌悪~から始まる裏表紙の内容紹介を見て、店内で思わず笑いそうになり即購入しました。
この読み間違えの章を含め24編からなるエッセイです。
面白くて笑って読めることばかりではなく、しんみりしたり切なくなる話もあるけど、波に逆らわず肩の力を抜き無理のないペースで泳いでいこうと思えました。 -
なんだかちょっと愚痴っぽい&悪口?の多い内容だった。
58歳(多分)の時に書いた本のようだ。
タイトル通り「寄る年波」ってことを感じさせる内容。
そういう意味では愚痴も文句も言いたくなるのはわかる気がする!(笑
エンディングノートの章では独身の弟よりも長く生きること...と断言している。
そして著者も独身...
なんかこちらもわかる気がするなぁ〜と思う...
還暦..そして還暦を超えたら
人生の景色も違って見えるんだろう...と思っていたことが
明らかに違う!と断言できる...
寄る年波...現実を実感するってことでしょうかねぇ〜〜?? -
エッセイにしては、ちょっと文章が長くてダラダラ書かれている感じで、途中で読むのを終了。残念。
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2021年48冊目。
今年に入りれんげ荘物語とパンとスープと猫日和を夢中になって読み漁っていたところエッセイも発見!ワクワクしながらページを開いてみたけれど…うーん、読んでいてなんだかモヤッとするのはなんでだろう。半分位読んで読了、残念。 -
題名にパワーを感じて。予想を裏切りませんでした。
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群さんの小説はよく読んでいるけど、エッセイは初めて。
自分もだんだん歳をとり、うんうんと思うことも多くあり。
それにしても弟さんはお姉さんの本を読んでないのかしら?読んでいたら一悶着ありそうな辛辣な内容にドッキリします。 -
少し年上のお姉さんから日常のおしゃべりを聞くような感じの本。
まったくもって、その通りよね!
と頷く話もあれば、へえ〜、案外、自分と立場の違う人のことは意地悪い視線で見てるのね〜とも思ったり。
自分は食べ物の出てくる小説やエッセイをよく読むのだけれど、そういえばこの本には、食べ物のことがほとんど出てこなかった。
珍しいことだ。 -
世の中にはぶれやすい人が思いのほか多いものだ。働いても働かなくても、それは個人が決めればいい。世の中の流れに惑わされず、他人をうらやむことなく我が道をいけばいい。
人々の考え方が、その場限りのことだけになっているような気がする。料理を作るとか、食器を選ぶ行為だけではなく、その先にあるものについて考えが及ばなくなっているのだろう。 -
久しぶりに群さんのエッセイを読みましたが、いつの間に姉弟仲がこじれてたの?