恋する創薬研究室 片思い、ウイルス、ときどき密室 (単行本)

著者 :
  • 幻冬舎
3.12
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  • (4)
本棚登録 : 254
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024687

作品紹介・あらすじ

帝國薬科大学創薬科学科・修士2年生の伊野瀬花奈は、重要なプロジェクトチームに入ったのにミスばかりしてる落ちこぼれ。"恋も研究もパッとしない理系女子"から卒業しようと、一念発起。イケメン助教・北条智輝への想いを叶えようと奮闘を始める。ところが、美人で成績優秀なライバルが立ちふさがり、不気味な脅迫状まで届くように。そして、智輝の命を狙う恐ろしい影が…!新薬開発も、恋愛成就も、叶わぬ夢なのか?!

感想・レビュー・書評

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  • 化学実験室系の小説というのは少ないので、喜多さんの小説はだいたい読んでます。

    抗インフルエンザ薬の創薬プロジェクトに参加している有機合成系の女子と、近い部署の助教と。
    今までの突飛な登場人物はないけれど、薬学系としても恋愛系としても半端で、
    また、追い詰められたら結果を得られるからって、あんまり、です。
    しかも、実験室で新たな化合物が出来たからって、すぐにヒトに投与できるわけでないのに
    どうして、それで実験研究を追い詰めることになるんでしょうか?

  • こんなに後味の悪い作品は久しぶりです。
    ライバルの女の子も性格悪いとは思うけど、主人公の方が私は許せない。自分に自信が全くないのに自作自演なんて、一番嫌われるタイプだと思うのだけれど、男の方から見たら魅力的なんでしょうか…。
    ドジっ子属性なのは普通なら構わないけれど、でもそれが薬学部の研究室にいるとなると、大事故がおきて命の危険が毎日ついて回るような行動をとるような主人公を可愛らしいとはとても思えない。こんなに主人公に感情を寄せられないのも珍しい……。
    そしてその主人公も、あんな使われ方されるって…。人の感情とかどうでもいいのでしょうか。というか、恋愛感情が絡めば実験がうまくいくなんて、普段どれだけ何も努力してない人間なのか。それで実験が成功したなんて言われても胡散臭すぎる。

    そして冒頭に登場する敏江さんですが…あれもないなぁ、と思う。ミスリードなのか伏線なのか、色々凝って書いたようですが、無理があると思います。キャラが違いすぎるし、思考も感情も矛盾だらけ。それであのまとめ方はおかしい。

    とにかく登場人物たちの感情が理解できない一冊でした。

  • ラブコメとミステリーの出来が悪すぎてなんかもう…。終わり方もこれはないな。こんな性格の悪い女好きにならないよいくら嫁日照りでも。薬学部の「創薬」とか「生命化学」とか称している薬剤師免許の取れない4年制の学部に行くとどうなるかというお話としてはその道を考えている高校生は読んでみるべきかも。

  • 有機化学研&製薬勤務だったので研究描写がとても理解できて面白かった。
    推理パートとか恋愛パートは「あーはいはい」と思うぐらいの面白さ。でも研究描写がとても良かった。

  • 政府主導のお見合い制度と理系研究室男女と時々トリックなお話。

    あっちもこっちもとりいれようとし過ぎ感あり。
    読了後に残る気持ち悪さを説明できない。

  • 化学系の研究室にいたので実験のこと割と細かく説明してある小説初めてだったので楽しく読んでいました。
    ただ結構意地の悪いキャラが多かったように感じました。
    あとなんとなく祖父の兄弟と付き合ってたなら両思いとは孫に行かないで欲しかった・・

  • ■ 1762.
    <読破期間>
    2017/8/31~2017/9/5

  • 2度目の読了。

    2度目なんだけど、完全に忘れてたなぁ。氏の別作品レビューでも書いたんだけど、ファンタジー要素がミステリーにうまくはまるかどうか。今回はファンタジーではないんだけども、恋愛事務局て…っていう(笑)

    そういう枠組みを作らなければ成立したいという点をミステリーとして好むかどうかというだけだと思う。今回の叙述トリックはけっこう好きなタイプだったんだけども、恋愛事務局だけがずっとひっかかる(笑)


    いきなり新型インフルの話がでてて、ちょうど今の状況と似てて、そのタイムリー感にちょっと驚いた次第。

    --------
    1度目:2016/05/12

  • まあ、いろいろと無理な話もあるとは思いますが、叙述など楽しませてくれようとする姿勢が良かったと思います。

  • ミステリーであり、恋愛小説であり。
    最後にはっと気付かされるところあり・・・
    でもちょっと後味が悪かったかも。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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