- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344024908
感想・レビュー・書評
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【収録作品】指のたより/古生代のパームロール/ばらばら
ハライソ/やわらかい骨詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後の話がめっちゃよかった。若い人に読んで欲しいなぁと思った。
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読み終わり、なる程「骨を彩る」か。死が側にある話の短編集。次の物語には前の物語に出てきた人が主人公になり、話は語られる。
生きることと死、それぞれの心に有る様々な感情を柔らかい雰囲気で描く。ラストはほっこり。
【心に残った箇所】
自分と当たり前が違う人がいるが、どっちが悪いとかじゃないんだ -
なにを伝えたいのかイマイチわかりづらかったが、読み終わってなんとなく心にじわーっと温かい気持ちが広がった。そんな作品でした。
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いろんな有名作家さんが絶賛していたので気になって。新人作家さんらしいです。きれいな文章を書く作家さんだと思いました。
短編集なんだけど、主人公になる人物は次々繋がっていく。
周りと比べると自分だけが変わっていて、不幸であるかのように思ってしまうけど、実はみんな心のうちに人には言えない傷や思いを抱えているんだって気づかせてくれる本。やさしい気持ちになれます。 -
良い本に出会いました。何か文学賞をあげたいくらい。連作短編集なのですが、それぞれの心の葛藤みたいなものが、クールな文章で淡々と語られるぶんだけ、こっちにもストレートに届くような。泣いちゃったよ。
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mikiさんはじめまして。
本棚とブログ拝見させていただきました。
沢山読まれてコメントもしっかり書かれてるんですね。すごい。mikiさんはじめまして。
本棚とブログ拝見させていただきました。
沢山読まれてコメントもしっかり書かれてるんですね。すごい。2014/11/12
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骨に刻まれる記憶がある、という。
時に黒いしみとなったそれを嫌い憎み目をふさぎ、時に骨を飴に置き換えその甘さにうっとりする。誰にも触れて欲しくないその記憶を、それでも誰かに覚えていて欲しいと願う、そこにあるのは矛盾。
傷となったその記憶をなかったことにして生きていくことはできないけど、傷を丸ごと包み込んでそっと頭を撫ぜてくれる誰かの温かい手があれば、きっと生きていける。生きていることを受け入れることができる。
この一冊が、骨の傷の痛みに苦しんでいる誰かの頭を撫ぜてくれる手になればいいな、と思う。