アズミ・ハルコは行方不明

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 577
レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025103

感想・レビュー・書評

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  • 山内さんの作品は初めて読みました。

    地方都市に住む若者たちの怠惰で退屈な感じと
    何かを成し遂げたいという自己顕示欲。

    愛菜とユキオと学という繋がりの薄かった同級生3人が
    同窓会とFacebookをきっかけにつながる。


    LINEとかも出てくるしとにかくリアルで現在進行形な感じがします。


    そして行方不明になっているアズミハルコのグラフィックアートを市内の各所にしていくようになる。


    リアルにあるものを織り混ぜながらも
    ちょっとファンタジーのような部分もある。

    女子高生の少女ギャング団のくだりとか、ラストにかけても
    かなり不思議で、現実なのか空想なのか曖昧。


    愛菜とアズミハルコの意外なつながりもびっくり。

    それから
    第3部の愛菜のモノローグがとてもよかったです◎


    独特の世界観だけど、引き込まれて読めました。

  • 20140315読了

  • 刺激の強い単語がゴロゴロ出て来て、電車で読んでて周りに見られてないかちょっとドキドキしたが、面白くてそのまま読み続けてしまった。

    男に恨みのある女は是非読むべし。

  • 個人的には前作の方が好みだがテイストは似ている気がする。第1部が1番好きだった。共感できる部分が多い。第2部以降はちょっとダラダラしてる感が否めない。

  • 非常に読みやすくてサクサク読めた。男なんかに頼らなくたって女は強いんだ!

  • 底辺感がたっぷりの登場人物たち

    ところで少女ギャング団ってなんだったんだろ〜ね
    ラストも意味分からん...

  • どれだけ弱い、守るべき存在と世間から思われていようと、最後に勝つのも笑うのも女だ。

    ウザくて保守的で、暗くめんどくさい社会で、
    文句を言い、くだを巻きながら生きている男を横目に、
    女は我慢もせずに自分だけの世界をどこかに作り上げる。
    誰かに認めてもらうための世界なんていらないのだ。自分さえ良ければ。

    かわいそうとか行方不明とか、勝手に作り上げられた裏で女はしたたかに幸せになっていく。その強さがとても素敵だった。

  • 行方不明になったアズミハルコ。
    そのグラフティを町中に描く若者。

    P168 そんなことを言われると、サクッと胸を刺されたみたいになる。胸の真ん中からドロドロと血が流れ、春子は何も言えなくなった。

    前作はもっといい気がしてたけど登場人物がだれ一人魅力的にうつらないなあ。

  • 女のもたれ方を探る小説です。

    愛菜はユキオが好き。ユキオが愛菜を大切にしていないのを知っても思いを断ち切れません。

    ユキオは、元同級生三橋学が、街のあちこちに絵を描く共犯となって面白がっています。その絵は”地元では”ちょっとした話題に。ふたりにはまたとない遊び道具です。

    愛菜とユキオは心の重みを預ける先がすれ違っています。

    学が描くグラフィティ・アート「MISSING アズミ・ハルコ」は、実在の失踪者28歳の安曇春子の捜索ポスターがモチーフです。安曇春子はなぜ失踪?

    プロローグとエピローグに街で男ばかりを狙う女子高生の「女子ギャング団」が登場します。

    「女子高生」というブランドは、高校生活3年の期限限定。やんちゃの終わりを知ってはいても、次のステップは見えていません。強盗は所詮退屈しのぎ。

    女子ギャング団はいわば、アズミ・ハルコの予備群です。
    学が描くグラフィティ・アートのように、心が行方不明になった「アズミ・ハルコ」は街のあちこちにいるのです。

  • すごく面白かった!軽い文体が読み易く短時間で読めた。私も舞台と同じような寂れた地方出身で東京住みなので、共感できる所が多々あった。今井さんのようなタフで頼れる女友達、素敵。ラストは爽快!読み終わった後に表紙を見ると、全然違うイメージに変わってしまったのも良かった。

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著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

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