- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344025103
感想・レビュー・書評
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ライトに聞こえるかもしれないけど、女の子に送る物語だなぁと思った。
春子の日常はいく末を暗示してるみたいで怖いし、だけど、私は私でいまと向き合わなくちゃいけないし、どうしようもないことが溢れているけど、どうにかするのは結局自分なのよと思い知らされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の人間関係をよく表している。
繋がっていないと不安とか…でも踏み込まれるのは面倒だとか。
私は嫌だな…やっぱり面倒な人間関係を好む!
「もう賞味期限が切れている人間関係にしがみつこうとしている自分がみっともなくて嫌だった」心に残る一文 -
BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“本屋総研”で登場。
ゲストで登場した山内マリコさんの新刊。
『人生を変えた一冊』というテーマで選んだ「カウガール・ブルース」に影響をうけて山内さん書いたという作品。
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php -
今年五冊目?
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田舎の同級生3人がそれぞれ何を頑張るでもなく、でも自分の可能性を捨ててなくて、何か起きるのを待ってる。
別の視点で、OLをしてる春子も頑張ってるけどうまくいかない。
最近の若い人は無感動、無目的とか言われてるけど、感動はしてるけどそれを表現する方法を知らないというか、表現して失敗するのが怖いのかなーと思った。
前作同様田舎が舞台で、一応東京生まれの東京育ちには分からない、都会との距離感が上手いなと思いました。
次は違う舞台の作品を読んでみたいです。
イマイチ少女ギャング団の登場理由が分からなかった。。
映画見てないから? -
―――あの日々は、なんだったんだろう。
あの人は、誰だったんだろう。―――
何かできるかもしれない、と何もしないで夢見て。
もがき苦しむところまで頑張らないけど、なんとなく見つけてなんとなく興奮している。
その興奮もまた、長続きはしないのだけど。
こんなに曖昧模糊でいいのかと不安になるお話だった。
現代劇なのだけどどこか現実味が足りなくて、若さゆえの過ちというにはたまに度を越してて。
LINEとかFacebookとかいまどきのアイテムもたくさん出てきて、でも何か足りないと感じるのは、ある意味でこの時代を象徴しているのかも。
安曇春子という行方不明者をアートにしてしまう過程と、つるむ男たちの希薄な関係性と、安曇春子自身のOL体験など面白い部分もあったのだけど、わたしは前作のほうが好きでした。 -
田舎に生まれ、地元の学校を卒業し、地元で就職したりしなかったり、地元の友だちとつるんだり、地元の誰かとくっついたり離れたり…
そんな変化のない、絵にかいたような退屈な毎日の中でかったるく生きているアズミハルコが、きっとたくさんいるんだろうな。このままでは嫌だと思いながらも、自分から動こうとはせず、誰かが何か面白いことを運んできてくれるのをただ待っているだけの毎日に窒息しそうになりながら。
けど、そんなコピペしたような毎日の中から抜け出そうともがくだけ、オンナの方がたくましいのかも。
オトコが作った薄っぺらな大地を、仁王立ちになって大声で笑え!そして全力で走り出せ!倦んでる暇なんて私たちにはないんだよ!
そんなエールが聴こえる一冊。 -
行方不明になった女性の顔写真を元にしたステンシルを街のあちこちに描きまくった学とユキオ。一応ユキオの彼女・愛菜。同級生。
友人の結婚式で再会したクラスメイトとなんかそんな関係になったものの地に足つかず、どころか逆に追い込まれた春子。
同窓会で、結婚式で繋がった