アズミ・ハルコは行方不明

著者 :
  • 幻冬舎
3.23
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本棚登録 : 577
レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025103

感想・レビュー・書評

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  • 山内マリコさんの田舎の描写表現がすごくリアル。おばさんだらけのアフタヌーンティー ティールームなんてほんとにあるあるで。
    映画を観た後に読んだから、役者たちが頭にポンポン浮かんで、映画だけでは理解しきれなかった部分が繋がってすっきりした。面白い!

  • ★突き抜ける女性の解放感★題名に惹かれて読み進めて既視感があるなと思ったら「ここは退屈迎えに来て」の著者だったのか。地方都市の鬱屈を書かせたらピカイチだけど、主人公が入れ替わる章立てといい、クスリと笑わせる小ネタといい、あまり変わらないかなと思っていた。
     ただ、最後が素晴らしい。元トップキャバ嬢も冴えないOLも自分のないショップ店員も、男からも地域からも解き放たれて美しい。さらに匿名の女子高生ギャングの集団の強さがいい。面白く爽快に終わった。
     調べたら蒼井優主演で映画にもなっていたんだ。なかなかの人選だが、映画であまりヒットしそうな気がしない。どうだったんだろう。むしろテレビドラマ向きでは。女子高生は顔が見えない集団として描いてほしい。

  • すごく面白かった!軽い文体が読み易く短時間で読めた。私も舞台と同じような寂れた地方出身で東京住みなので、共感できる所が多々あった。今井さんのようなタフで頼れる女友達、素敵。ラストは爽快!読み終わった後に表紙を見ると、全然違うイメージに変わってしまったのも良かった。

  • 読めば読むほど寂しくなってくる。ファンタジックな終わり方もすごい虚しくて、アズミハルコを探してくれる人なんて本当は誰もいないんだ。

  • ラストあっさりしすぎやけど、要所要所気持ち良い。「ここは退屈〜」よりもエンタメ的やけども。

  • 予想外のラストになんだか胸がすっとしました
    そうだよ、女の子は立ち上がらなきゃ

  • 面白かった、展開も長さもよく一気に世界に入れたし、一作目『ここは退屈迎えにきて』同様に登場人物や町への視線がわかる気もするし愛憎というかきちんと受け入れているようなのに皮肉も感じられる。

    浅野いにお『おやすみプンプン』最終巻を読み終えてからだったから余計に感じられるのは同時代を生きてきた人たちの表現なんだろうなって思えた。
    すげえわかるし好きなんだけど嫌いでもあるんだよ!という自分の自意識を見せつけられているような歯痒さと納得が入り混ざる。

    『イグジット〜』をグラフィティアートのネタにしたのでもしかしたらと思ってたら少女軍団のやつもやっぱりかというぐらいに単館系映画に思春期にハマったまま三十過ぎた人(こういう人はたいてい田舎から一度は出ているはず)には「おいw」とは思うのだが支持者もたくさんいるはずだ。同世代の書店員さんがプッシュするだろうなあ、一作目同様に。

    で、どっかのサイトか出版社で山内マリコ×浅野いにお対談してくれないかな?

著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

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