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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784344025295
感想・レビュー・書評
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復元納棺師をやっている方の実体験を元に書かれた本。
出張で家を離れている時に3.11の震災が起き、
妻と幼い子供2人を津波で亡くした主人公。
読むのが辛かった。とても。
東日本大地震から7年目を迎えました。
3.11関連の本は今まで手にしたことはありませんでした。
どう言えば良いか。
あの日の事は恐怖と共に、鮮明に思い出すことが出来るけれど、
私は何ひとつとして失ってはいない。
そんな私が悲しみや嘆きを口にするのは違うのでは…と今でも思っています。
しかし、私がどう思おうが、今も踏ん張っている方々が居るのです。
忘れられる筈がない、あの日の記憶を引っ張り出し
泣きに泣いた一冊。 -
実話をもとに描かれた物語。
最愛の妻と二人の息子を東日本大震災で失った主人公。
彼の少年時代はとても辛いことが多かったのだが、妻と出会い、ようやく幸せをつかんだ矢先の震災。
全てを失ってしまった主人公が修復師という仕事と巡り合い、生きる力がよみがえってくる…
とても切ない物語でした。 -
作者の実体験を元に描かれた、東日本大震災をきっかけに、納棺師になった人の話。
まだ幼い息子達や妻が亡くなる辛さから、立ち直るきっかけとは…?
なかなか、つらく、涙なしでは読めない本だった。
星5でもいいけど、辛すぎたから、星4で! -
彰紀の弱さと焦れったさがえり奈の真っ直ぐさに支えられて力強く変わって行く姿。震災後のはかりようも無い深い悲しみ。えり奈の母の理不尽な悲しみの八つ当たりとやり切れなさ。
実話に基づいた丁寧な描写は読み手が一緒に苦しくなる程迫ってきます。
著者が阪神淡路大震災を経験しているからなのでしょう。
誰が悪いのでもないの神様が休んでいただけなのに…
気づくと涙が溢れていました。
また読み直したい本です。
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震災で、幼い子どもと妻を亡くし、修復師になった男性。
辛くて涙…
わずか生後7日と小さな子を抱きしめたまま亡くなった妻
これが実話に基づいていることに、10年前の、現実であることに胸が苦しくなる、
沢山の、いろんな、幼い、若い、働き盛りの、老後の人生を、突然断ち切られたひとがいる。
せめて、忘れずに、いようと思う。 -
仕事が長続きせず、文句ばかり言ってすぐに人を殴るような男が主人公。実話を元にしているとはいえ、嫌だなぁ、と思いながら前半を読みました。後半は、震災で妻と息子を亡くした彰紀の深い哀しみが胸に迫ります。公子が彰紀を修復師に誘ってくれて良かったです。今、悲しみの内にある人が、いつか笑顔になれますように。「神様の休日」。震災の日、神様は休んでたんだ、という意味のタイトルでした。
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3,11の震災を扱った小説は数多く出たけれど,この本はとても良かった.震災を抜きにしても,幸せな家族に憧れながら遠くから眺めていた僕に力強く手を差し伸べたえり奈が輝いていました.実話が本とのこと,本当に悲しいです.
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感想を書くことすら躊躇われる、そんな本でした。
東日本大震災。
神様の休日。
腫れぼったくなった目は、無責任に明日には元に戻っているかもしれないけれど、この意味を感じることだけはせめて、出来ればいいと思います。
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