作品紹介・あらすじ
外資系証券会社勤務時に起きた国際金融ビル爆破事件で親友を失った公認会計士・岸一真。生きる気力をなくした彼に舞い込んだ仕事。それは海外のプライベートバンクで発覚した裏口座の持ち主調査だった。その裏口座にはなんと1000億円近い大金が預けられていた。M&Aや投資に関わってきた現役・税理士が描く、エンターテインメント大傑作!!
感想・レビュー・書評
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金融犯罪のプロットありきで人物描写は置き去りにされた感じが残る。登場人物の数は結構多く、このストーリーでこんなに要らないのではと思われた。結末に至る過程、いわゆる動機づけの解明部分はあまり納得のいく展開でなかった。「ダビンチコード」的な色合いの結末にも無理がある気がする。
著者プロフィール
1960年生まれ。早稲田大学卒業後、世界四大会計事務所の一つに税務コンサルタントとして入社。国内大手証券会社でIPOコンサルティングやプライベートバンキングに関わる税務業務に従事した後、税理士法人を設立し代表税理士に就任。企業の税務顧問や会社経営者の資産税・財産コンサルタントとして活躍。その傍ら、税務関連の書籍の出版や、上場企業のMBO第三者委員、買収防衛策独立委員などを歴任。『マモンの審判』で小説家デビュー。
「2018年 『歪んだレンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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