漫画版 野武士のグルメ

  • 幻冬舎 (2014年3月18日発売)
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本 ・マンガ (176ページ) / ISBN・EAN: 9784344025530

感想・レビュー・書評

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  • 定年後のサラリーマンが、ぶらり立ち寄った食事処での食事。
    相変わらずの細かい描写(料理、店、心理描写)が楽しい。

    定年後に独りでここまで楽しめると幸せだなと。

  • 停年退職した主人公が、時間もできて気ままに街をゆっくりと歩く。
    定年後に見つけた秘かな楽しみが「ひとり飯」「ひとり酒」。でてくるのも「焼きそば」「タンメン」「アジのフライ」「麦とろ飯」「野菜炒め」と、まさに今の私にぴったり。
    昼に、少しビール飲みたくなりましたな・・・・。

  • 35年勤めた会社を定年退職した主人公。退職したことで様々な軛から放たれ、誰憚ることなく悠然と飲み且つ喰らう自分を「野武士」に例え、一品一品味わってゆく。

    焼きそばやタンメン、アジの干物など、決して高価ではないけれど、提供する側の心づくしが見えたり食べる者の姿勢によって何倍も美味くなるような品が取り上げられています。

    60歳男性の見事に枯れた感じが趣深い。
    ビールと日本酒がよく合う漫画。

  • 暇を持て余し『野武士』に憧れる定年退職者が、
    勇気を出して、ほんの少しの冒険心を出す60歳を描いた作品。

    「オレは野武士なんだ」のコマで、
    椅子になるイメージだけで大怪虫をやりすごす
    楳図かずおの『漂流教室』を思い出した。

    チェーン店だと間違いないが、間違いのない人生などつまらない。
    メシを食うことは失敗を繰り返すことだ、と著者は教えてくれる。

  • 原作:久住昌之、画:土山しげる漫画版野武士のグルメ を読んでみた。35年務めた会社を定年退職した主人公「香住 武」が、肩書きのなくなった第二の人生を自称「野武士」として「食」と対峙するという物語。

    9月のとある平日に街中の公園側にある小さな食堂で夏の名残を感じながら食べる「焼きそば」と「ビール」。千葉の碁仲間との集まりの帰りに衝動的に泊まった駅前の民宿で食べた朝食のアジの干物。無性に食べたくなった何気ない街の中華屋さんのタンメン!などなど!!

    タンメンなのであります!!!

    定年後の男が探し続ける「ひとり飯」「ひとり酒」の楽しみが魅惑的に語られていく。原作の「久住昌之」はTV番組でも大ヒットした「孤独のグルメ」の著者としても知られているが、定年退職後の男を野武士とみたてて独特の食の楽しみの在りようを見事に表現してくれていますね。

    「俺は今、タンメンが食いたいんだ!!」「最高、焼きそば&昼ビール」「スキヤキには白い飯が欲しくなる!!」(本著より抜粋)

    本著を片手にひとり酒を飲みながらパラパラと第二の人生に思いを馳せるのも中々おつなものだなあ。

    【Dance1988の日記】
    http://d.hatena.ne.jp/Dance1988/20140404

  • 『孤独のグルメ』還暦版の趣。美味しかった話だけではなく、不味かったり、店で居心地悪かったり、“失敗”の部分が面白い。

  • 定年退職した元サラリーマンの香住さんは「野武士」的にさまざまな「普通」の店で食事をするお話。酒も飲む人/ソース焼きそばとビールと店から見る光景/気取ってないタンメン/民宿の朝飯、メインは焼いたアジの干物/麦トロ定食/野武士的すき焼きとは/飲み屋で野菜炒めとイカの丸焼きにビールとママの話/かつて入った不味いラーメンの店/初めての居酒屋にて/古い商店街の喫茶店のトースト定食はトーストとカレーライス。

  • 定年後にゆったりと昼からのビール。
    幸せだなぁと横目に見る。
    アルコールと炭水化物と肉と…オイオイ生活習慣病のチェックは大丈夫なんかいと思うのは女だからかな。

    まぁ、寝そべってさらっと読めるお気楽本。。
    男のフード版ノスタルジックワールド・・その1

  • とにかく料理が美味しそう!!
    麦とろご飯のすする音が独特でツボでした(ドゥルルルってやつ·笑)
    中にはお店のハズレエピソードもあって、それはそれで印象的でした。

  • GOOD。腹が減った(笑)。定年退職した香住がノスタルジーに浸りながら、こだわりの?グルメ生活をエンジョイする。登場人物は違うけど孤独のグルメと似た設定。実際にある店舗なんだろうか?いや、駅名や場所すらわからないのでイメージなのかな。モデルはあっても。とにかく美味しそうですね。羨ましい。

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著者プロフィール

土山 しげる(つちやま しげる)
1950年2月20日 - 2018年5月24日
石川県金沢市出身の漫画家。拓殖大学中退、大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授。1973年、『ダラスの熱い日』でデビュー。しばらくは劇画誌にて原作付きで『極道ステーキ』などの裏社会マンガを手がけていた。
2007年、『喰いしん坊!』で第36回日本漫画家協会賞優秀賞。『野武士のグルメ』『荒野のグルメ』といった久住昌之氏原作のマンガは、広く人気を集めた。

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