もしも俺たちが天使なら

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 187
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025868

作品紹介・あらすじ

偶然出会った3人の前に、「変な男に実家が乗っ取られそう」と捷の妹が現れたのが、すべての始まりだった-。この闘いは、大金のためか、友情のためか-。"詐欺師"+"ヒモ"+"元刑事"="正義の味方"!?野良犬みたいなイケメン小悪党トリオが、人助けのために凶悪組織に立ち向かう。最注目のミステリー作家の痛快クライムノベル。

感想・レビュー・書評

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  • イケメンで喧嘩が強いヒモ男と元刑事、ベテラン詐欺師のコンゲーム。
    詐欺師の谷川の切れ味が心地よい。
    重くもなく軽くもなくスラスラ読める。

  • 完全に娯楽!
    スカッとする、ハードボイルド「?」系

    詐欺集団やらアウトロー的な〜
    読んでる途中とちゅうで
    クスッと笑えるところが面白い
    ここまでの詐欺のやり方
    素人がわかるはずがない、誰だって騙される

    天使の意味もなるほど!だね。
    めでたし、めでたし。
    娯楽はこうでなくちゃ。
    伊岡瞬はこんな作品なんだね。3作目。


    本文よりー
    人生最大の教訓は、愚かな者たちでさえ時には正しいと知ることだ」ーウィンストン’チャーチル

  • 伊岡さん初読み。
    ネット読書仲間さまの感想がきっかけで読んでみたのだけど、軽快で面白かった。

    詐欺師の谷川・ヒモ(?)の松岡・元刑事の染井の三人がちょっとした縁である事件に関わり……気付けば思ったより巨大な組織が相手で、あらピンチ!なお話(←違)。
    実生活ではいわゆる「人たらし」タイプが苦手なのに、お話の世界では谷川さんのようなキャラが大好きなのが自分でも不思議。

    ひとつだけ難を言えば。
    絵にかいたような関西ヤクザが出てくるのだけど、その関西弁が……ヘン。
    無理に関西弁使わなくてもいいのにー。

    映像化にも良さそうで、脳内キャスティングを何パターンか考えつつ楽しく読了。
    シリーズ化するといいなぁ。
    若くて青い谷川と師匠のスピンオフなんかも読んでみたい。


    タイトルのせいで読んでいる間中、頭の中でSHOGUNの♪男達のメロディーが流れまくり。
    どちらかというと、映画「俺たちは天使じゃない」を意識したタイトルかしらと思うのだけど思いだすと止まらない(^^;)
    はーしりーだしたらー なにかこたえが でるだーろぉなんてー♪

  • 天才詐欺師の谷川涼一、喧嘩っ早いイケメンでヒモ男の松岡捷、不本意に退職を余儀なくされた元刑事の染井義信。3人は松岡の妹から、実家のぶどう園に住み込んでいる青木を追い出して欲しいと頼まれる。青木とは一体何者なのか、そして狙いは・・・
    テンポ良く、騙し合いも軽妙で面白かった。この作品に限っては、伊坂さんの作風に似ているような。

  • 『この闘いは金のためか、友情のためか。最高にタフでクールな痛快クライムノベル!』
    モデルのような二枚目なのに喧嘩っ早いヒモ男、笑顔が爽やかでちょっと気障な詐欺師、
    寡黙で渋いが腕っぷしの強い元刑事。イケメントリオです。三者三様の男の魅力です。
    誰が一番素敵かな?映像化するなら俳優陣は?本筋と関係のない妄想が止まりません\(^o^)/

  • 献本でいただいた一冊。

    主人公は3人、詐欺師、ヒモ、刑事崩れの探偵。
    いわゆるクライムミステリー、となるのでしょうか。

    物語は、ヒモの実家がとある詐欺グループに狙われている、
    そんな疑いが持ちあがったところから、始まります。

    なんの変哲もない、どこにでもありそうな山梨のブドウ園、
    特に再開発の話もないのに、、それがターゲットになった理由とは?

    3人の視点がクルクルと入れ替わりながら、
    最後は詐欺師が全部持っていった気がしますが。。

    やや、筋が飛ぶところもあって、全体的に粗い感じはします。
    でも、登場人物がそれぞれに個性的で引き込まれました。

    同じ詐欺師でも“弱者を食い物にしない”との筋を持つか否か、
    それだけでこうも、描かれようが変わってくるのかと。

    世代的には、20代、30代、40代となるのかな、
    いずれも、真っ当な生き方をしているわけではない3人ですが、、

    不思議なほどに共感できる部分も多く。
    ドラマ化されたら、これはこれで面白いのではないかと。

    最後はスカッと、カタルシスな感じで終わります。
    何点か続編への伏線ぽいところもありますが、、さて。

  • いつもの刑事物ではなくて、詐欺師のお話だったが、面白かった。
    読んでいて、天使っぼい雰囲氣はなかったので、題名と内容が合わない気もした。
    詐欺師ってすごい。絶対騙されちゃうなって思った。
    でも、ぶどう農園は欲しく無いな。
    手入れが大変そう。

  • ぶどう園乗っ取りの理由が、住みたかったからというのは
    ちょっと拍子抜け。

  • 元刑事と詐欺師と半グレ、あまりドキドキハラハラすることなく淡々と進む
    ドロドロしてないので気持ちよく読める

  • 一気読みした一冊。ラストの涼一のキレ具合が最高にかっこいいと感じました。捷の20代の喧嘩早い若々しいところや染井の40代の冷静でかつ熱いところ、そして涼一の飄々としていながらクールに考えを実行していくところと3者共に味があって、個性が引き立っていた気がします。

    途中涼一が事件から意志を変えるシーンや捷が意識を変えて生活スタイルを変えるシーンは印象に残りました。映像化しても楽しめそうと感じた作品でした。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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