貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026049

作品紹介・あらすじ

未婚のプロ、ジェーン・スーの真骨頂。

感想・レビュー・書評

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  • す、すごい…
    ここまで自己分析が進んでいることと、周囲との摩擦やら違和感をこれほどまでに正確に言語化出来ていることのすごさに驚嘆。
    確かに私も年を取って自分や周りの人達に対する理解が深まったと感じている。
    私ってこういう人間だったんだ!と気付く瞬間の快感を知ることが出来たのはそこそこ長く生きてきたからだと思う。
    そんな経験からジェーン・スーさんが加齢を否定的に書いていないことに共感出来た。
    年を取ることでいいことって結構ある。
    もちろんいいことばかりのわけはないけれど、そのことについても人生の先輩の経験談として有り難く読んだ。
    働く女性の先輩方には本当に頭が上がらない。
    皆さんバイタリティに溢れていて、私は絶対に敵わないのだ。
    ジェーン・スーさんも然り。
    彼女の悩んだことで私は悩まないかもしれない。
    でも、問題に対する向き合い方とか分析の仕方はとても参考になった。
    もう嫌だと放り投げないで、何が嫌なのかどう処理すればいいのかをじっくり考える姿勢は本当にすごい。
    やはり頭が上がりません。

    • nico314さん
      takanatsuさん、こんばんは!

      これ、たいへん気になっております!
      気になる、気になる・・・。

      >私ってこういう人間だっ...
      takanatsuさん、こんばんは!

      これ、たいへん気になっております!
      気になる、気になる・・・。

      >私ってこういう人間だったんだ!と気付く瞬間の快感を知ることが出来たのはそこそこ長く生きてきたからだと思う。

      『女子』という複雑かつ、不思議なアイコンを納得させてくれそう!
      2014/09/26
    • takanatsuさん
      nico314さん、コメントありがとうございます!

      そうなんです!
      私もとにかくこのタイトルに惹かれて、気になって気になって…(笑)...
      nico314さん、コメントありがとうございます!

      そうなんです!
      私もとにかくこのタイトルに惹かれて、気になって気になって…(笑)

      >『女子』という複雑かつ、不思議なアイコンを納得させてくれそう!

      不思議なアイコンですかぁ
      nico314さんにの「女子」論も気になります!
      この本のレビュには是非ともその辺りのことも書いてください!!
      読みたいです♪
      2014/09/26
  • 噂に高いアラフォー女子エッセイ。
    強烈なタイトルに惹かれて読みました。

    ジェーン・スーさんて、この本の紹介を知るまでは存じ上げず、最初は外国人かと思ったという。
    ラジオで身の上相談もしていたりする人なんですね。

    キャリアも小金もあるような年代になって、女子と言わないでもいいだろう、といったところ。
    一方では、揺れ動く気持ちもあると、ちらっと書いてあります。
    女子会、流行ってますね。
    この場合、年齢は関係ないのでしょう。
    女子という言い方が若ぶっているなら、それはどうなのかという視線も向けられるだろうけど、ホントはどうでもいいような気も‥

    「30代は青年期と中年期の間」というのは、わかります。
    まだ若さも十分あるけど、本当に若いのとは違う。
    成熟へ向かいつつあるけど、まだ落ち着いてはいない。
    大きく揺れ動く時期なんですよね。
    仕事を頑張っていても評価には限界があるかもしれない。いつの間にか年をとってしまいそう‥?
    普通に続くように見えて、実はいつなんどき人生がどっちへ転ぶかわからない。大逆転もありうる、と。
    だから色々な迷いでもやもやするときに思うこと‥
    ぴたっとはまる人もいるのでは。

    24歳でお母さんをなくされて、父と直接向かい合うと緩衝材がなくて衝突してしまう。
    それも、だんだん互いに上手く距離をとるようになると。
    こういう話はわかりますね。こちらは高齢化社会の一員という感覚で生きているため、既にもっと枯れているかなぁ‥
    頑張って生きてきて今になったんだから、それでけっこう。
    周りを見ても、じつは~人生いくつになっても何が起こるかわからない、という気がします。

    ニッセンの話とか、ピンクと和解する話とか、そうそう、なるほどね、と。
    はっきり書いてあっても、意地悪すぎないのが良かったです。
    ニヤッとするような話も多いけど、予想よりも濃くてまじめ。
    真剣に働いている人の熱っぽさと重さを感じました。
    働き盛りの頼もしいお姐さんという印象☆

  • 今をときめく“未婚のプロ”、ジェーン・スーのエッセイ。
    この人の最大の武器は、「たとえの上手さ」にあるというのが読み終わっての僕の分析。
    例えば書名にある「三十路を過ぎた女性の『自称女子』問題」に関しては、刺青にたとえてこう書いている。
    「自ら彫った記憶はないけれど、気づいたら体に入っていた『女子』という刺青。見せる相手や場所を限定すればそれは自己表現の大事なファクターになるけれど、TPOをわきまえずにそれをひけらかすとたちまち周囲に不快感を与える」(要約)。
    単なる毒を吐きまくりのコラムニストかと思えば、さにあらず。後半では、女性と三十路以降の仕事についてや、若くして母親を亡くして以降の父親との「家族」を作り上げていくプロセスなど、非常に読み応えのある文章が綴られていた。

  • もっとズバズバ言っている本かと思っていたけれどそうではなかったです。
    ラジオも聞いたことがないのでジェーン・スーさんがどんな人なのかは知らないけれど、繊細で傷つきやすかった女の子が、働くことや容姿や家族との関係に躓いたり迷ったり失敗して、40代を迎える際に少しでも楽しく生きやすくなるために試行錯誤してきたことで、自らの体験を元に寄り添ってアドバイスしてくれているような内容でした。

  • 面白かった!
    題名だけだと、痛い中年にくぎを刺す内容かと思うけど、もっと自覚的で優しさに満ちた、あと図太い、話だった。

    ピンクと和解する話など、愛されたい自分を露出させるなんてできないあるある話、40代になると恋愛対象(というか性的な対象になるか否かの査定対象)から外れて楽になる、優しくしてくれる人が出てくる、などの未来も悪くないよ話、が現代的なユーモアのある語り口でつづられる。
    頭のいい女の人って生きづらいんだな…。この人もたくさん不条理に苛まれたんだろうなあと思う。でも大人になって自分を少しずつ受け入れて(自分のなかの小さい女の子の存在を認めること)周りにも少しずつそれをだせるようになってく過程が心抉られた。

    こんな女友達がいたらいいなあと素直に思った。

  • 題名に惹かれて、借りた。
    TARGET読者登録からは外れてるだろうけど面白く読めた。
    マツコデラックスやナンシー関的な独自の視点がここちよい。あーあるあるということを斜め上の視点から切り出し言語化してくれてた。

    前半は題名の通り、女子の議論でそれはそれで面白かったけど、後半の東京論が一番面白かった。というかなるほどと感心した。
    SNSに関する考察も鋭かった。

    独身女性が読むときっと一番共感できるんだろうけど、それがゆえに読んでてつらくなったりするのかなと思ったりもした。ターゲットから遠いゆえに気楽に笑えたのかもしれない。

  • 前著『私たちがプロポーズされないのには…』が、人間関係への深い考察の書なら、
    本書は、自分との関係への深い考察!

    どちらも未婚のプロの実態を書き連ねているようでいて、
    人と自分と『向き合う姿勢』にハッとさせられます。
    そして腹を抱えて笑えます。

  • なるほど女子は刺青、一生背負っていくものなのか。
    身内には見せてもギョッとしないけど、公衆の面前では大っぴらに見せられない。わかりやすい例えです。
    あと、かわいいと言われると素直に受け止められない気持ちが自分の中に今まであったのですが、かわいい=守ってあげたい=格下と繋がっているという考えに目から鱗です。だからなんだかモヤモヤしていたのか。自分の中でかわいい=格下みたいな気持ちに気づけてよかった。他の人に言うときにはそんな風に思ってるわけじゃないけど、なんで自分が言われるときに誤変換されてるんだろうなあ。ちょっとこれからの生き方が楽になった気がします。三十路の10箇条心に刻みます。

  • 流行っていて評価も高いので、期待して読んだが、まあ、一過性の(今だから面白い)エッセイだった。もう少し理論構築された読みものかと思っていたので肩透かし。
    とはいえ、流行るだけに、文章はキレがあって読み易い。
    若さという粉糖がなくなって、地が見えてくるなんていう喩えは上手い。
    しかし、これが流行っているなら、日本はまだ豊かってことかな。
    ここに出てくる女たちは、結婚や出産はしなかったけど、定職があり、一人暮らししても娯楽に使えるだけの収入がある。ブランド品だってたまには買える。
    この層と、同じ年代でも非正規雇用で生活はかつかつという層のあいだには深い溝がある。後者の憂いや不安はこんなものじゃないし、笑い飛ばすことも難しい。
    でも、この本が売れてるってことは、前者の層も結構厚いってことでしょ。少子化は避けられないけど、個人の人生としては、仕事も楽しみも充実して結構なことだと思う。老後の蓄えさえきちんと出来ていれば充分幸せだ。
    ちょっと代わってほしい。

  • 幻冬舎の方からいただきました。

    未婚のプロであるジェーン・スーさんのエッセイ。
    四十路はいった著者の女子的な出来事、考えをとても整理した形でおもしろい文章にまとめたエッセイ。

    ブログも話題になっていた方ですが、それを読んで少しでもおもしろいと感じてる人は手に取ることをおすすめする一冊。

    個人的には「母を早くに亡くすということ」に心動かされました。

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著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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