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本 ・本 (604ページ) / ISBN・EAN: 9784344026131
感想・レビュー・書評
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暴対法の締め付けでどんどん地下に潜伏して根を張り、地上ではカタギとして暮らす。マトモな(と思っている)生活を送る私も、知らぬ間に彼らから恩恵を受けているかもしれないし、闇バイトなどに巻き込まれるかもしれない。
リアルな世相を舞台に、アジア圏の存在感は健在のままで、今作は国内パートに戻ってきた感がありました。天秤がふらふらと揺れ続ける地面師のような緊張感もシビれました。
ハードボイルドに欠かせない男女の要素も、今回はとても複雑でドラマ性を感じられました。
主人公刑事のような鋼のメンタルとバランス感覚を、もういい歳の私は一生得られないんだろうなと卑屈に思う今日この頃。
ここまでシリーズを進めてきて、もしや狩人とはこの佐江さんのことでは??なんてようやく気づきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミツとモモコのシーンが好きだった。前作前前作とつながっているのかな?と想像しながらよんだ。佐江さんにあってみたい。死にかけすぎ。
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一個人(仏像特集)で紹介のあった本。
初めての大沢作品。途中から話に引き込まれた。 -
極道が地下に潜り、それが増殖しいつか何かのきっかけで表に現れ我々に被害をもたらすことがあるのだろうか?そんな事が考えられるなら谷神のように考え実行する事は全否定されるものなのか?国家、国民を本気で守ろうと考えて任務を全うしようとすればするほど警察というのは大変な仕事だとつくづく思う。
事件が終わりプラムには明るい兆しが見えて良かった。ヒットマンにも親としての感情があった。血の繋がりは何ものにも屈しない。 -
狩人シリーズもさすがにこれでおしまいかな、と思わせつつまだ続く気もする。暴排条例により数値上は減ったと思われた暴力団は地下に潜り極道とは分かりづらく変質。そんな現状に危機感を覚えた警官のとった行動とは。警察への緻密な取材を重ねてきた筆者ならではの洞察には説得力がある。最後になって延井が自らの人生を賭けた「Kプロジェクト」を意外とあっさり捨ててしまったな、という印象。そんなラストは少々まくり過ぎた感。警察が事件を隠蔽したにせよ、すでにカタギになった人間まで犠牲が出たのだからもっと混乱が生じたのでは!?それを差し引いても、パワー溢れる大沢文学には違いない。また佐江に会えることを期待しつつ。
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大沢先生のハードボイルドでした
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さて、この “狩人シリーズ” の第4作目、ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、中心となっているエピソードは月並みでしたし、ストーリー展開のスピード感も今ひとつ。登場人物たちの “社会観” の対比がモチーフのようで、いままでの作品とはちょっと違ったテイストでしたね。
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佐江刑事、イイネ
大沢氏の作品の新宿鮫に匹敵するキャラだ
近年の暴対法の下、暴力団も巧妙に姿を隠す
権力と結びつき存続を図ろうとする
法の執行者として信念を持ち刑事に徹する主人公は
読者をひきつけてやまない
もっと読みたい作品だ
著者プロフィール
大沢在昌の作品





