雨の狩人

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 246
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026131

作品紹介・あらすじ

新宿のキャバクラで、不動産会社の社長が射殺された。捜査に当たった新宿署の刑事・佐江と警視庁捜査一課の谷神は、その事件の裏に日本最大の暴力団である高河連合の影があることを突き止める。高河連合最高幹部の延井は、全国の暴力団の存亡をも左右する一世一代の大勝負「Kプロジェクト」を立ちあげ、完全無欠の殺し屋を使い、邪魔者を排除しようとしていた。佐江、谷神と高河連合が、互いの矜持と命をかけた"戦争"を始めようとする中、プラムと名乗る一人の少女が現れる。進むことも退くこともできない暗闇の中にいた佐江は、絶望をたたえたプラムの瞳に、一縷の光を見出すが…

感想・レビュー・書評

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  • 極道が地下に潜り、それが増殖しいつか何かのきっかけで表に現れ我々に被害をもたらすことがあるのだろうか?そんな事が考えられるなら谷神のように考え実行する事は全否定されるものなのか?国家、国民を本気で守ろうと考えて任務を全うしようとすればするほど警察というのは大変な仕事だとつくづく思う。
    事件が終わりプラムには明るい兆しが見えて良かった。ヒットマンにも親としての感情があった。血の繋がりは何ものにも屈しない。

  • *「刑事を辞めるか、人間を辞めるか」
    新宿署の一匹狼刑事・佐江は法を捨て、日本最大の暴力団最高幹部・延井は、面子を捨てた。
    やがて数奇な運命の少女と刑事の孤独な魂は、重なりながら、濁流の渦へと飲み込まれてゆく――。
    誰も体感したことのない緊張と感傷、そして狂熱。日本現代ミステリの極致! *
    シリーズとは知らず読みましたが、佐江の人物像がしっかりしていたので、他の作品が未読でも十分楽しめました。が、前振りが少々長く、登場人物の多さと関係性には途中めげそうでした・・・今ひとつプラムに共感できなかったせいもあり、怒涛の後半も乗りきれず。とは言え、構成も展開もさすがでした。他作品も読んでみたいです。

  • 狩人シリーズもさすがにこれでおしまいかな、と思わせつつまだ続く気もする。暴排条例により数値上は減ったと思われた暴力団は地下に潜り極道とは分かりづらく変質。そんな現状に危機感を覚えた警官のとった行動とは。警察への緻密な取材を重ねてきた筆者ならではの洞察には説得力がある。最後になって延井が自らの人生を賭けた「Kプロジェクト」を意外とあっさり捨ててしまったな、という印象。そんなラストは少々まくり過ぎた感。警察が事件を隠蔽したにせよ、すでにカタギになった人間まで犠牲が出たのだからもっと混乱が生じたのでは!?それを差し引いても、パワー溢れる大沢文学には違いない。また佐江に会えることを期待しつつ。


  • 主人公が佐江か鮫島か読んでてわからなくなる 笑

  • 狩人シリーズ4作目。また新宿署の佐江が登場。半分までは、伏線となるストーリーがちょっとだらだらとした感じで続く。暴排法の功罪は、シリーズ内で何度も登場人物に語らせていて、重要な舞台背景になっているが、特に本作ではしつこく繰り返されて、途中ちょっとめんどく感じた。しかし、後半にはいった途端、ストーリーは急に展開を始め、疾走感満点で、最後まで一気に読ませる。銃撃戦も相変わらず派手に盛り込まれ、佐江が何度か殺されそうになるシーンはリアリティがあって手に汗を握る。
    ほんの少しだけひっかかったのは、殺し屋佐藤と黒幕二人とも前半と後半でキャラが変わるが、なぜ変わったかの説得力がちょっと足りない、と思わないでもない。それと佐江。シリーズでは必ず可愛げのある女性が登場し、血なまぐさいストーリーに華を添えるが、その女性に対する佐江の気持ち。ない、とは言わないが。ま、でも言い出したらきりがない。ずっしりと読み応えのある痛快エンターテインメント。で、シリーズって、これで終わりなの?佐江はどこに行くのか。伏線が匂わされているから、次作の可能性はあるのかな。

  • 佐江刑事シリーズ4作目。相変わらずいい感じの人が死んでしまう…佐江氏も幸せになってほしい。、。

  • 8月-3。3.0点。
    新宿で、殺人事件発生。
    完全に秘密にされた不動産取引が、影にある。
    政治を巻き込んだ、大きな利権の動きが。

    狩人シリーズ。
    このシリーズ、続編は厳しいかも。
    まあまあ。

  • シリーズ4作毛目だったらしいが、作品作家共に初読。クールな谷神に魅かれていたので、びっくりの展開になった。もう少し、この人について掘り下げて欲しかった。魅力的なキャラだったのに残念でならない。前3作も読みます。

  • 長かった。少し読み終わるまでに時間のかかった一冊。。。

    ヤクザの抗争やらなんやらと裏社会の話で、なんとなくオチがしっくりこない内容でした。

    うーーーん。

    この作家さん有名だけど初めて読んだかも?他もこんな感じなのかなぁ。いや、内容としては深めで細かくいろいろ調べて書いてるのかなー?とは思うものの、結構なスペクタクルアクションが多く、警察ファンタジーのような様相を呈したヤクザアクションでした。

    私はあんまりこういうのは、サクサクいけないという理由で、星二つだな。

  • 安易すぎる

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著者プロフィール

1956年、名古屋市生まれ。79年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビュー。代表作に『新宿鮫』(吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編部門)、『無間人形 新宿鮫IV』(直木賞)、『パンドラ・アイランド』(柴田錬三郎賞)、『海と月の迷路』(吉川英治文学賞)、近著に『覆面作家』『俺はエージェント』『爆身』など。

「2018年 『ニッポン泥棒(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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