癒し屋キリコの約束

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026155

作品紹介・あらすじ

昭和歌謡を流す純喫茶「昭和堂」のオーナー・霧子は、四十路の美しい女性だが、金にはがめつく、性格はだらしない。営業中でも、お気に入りのロッキングチェアに腰掛けて、漫画片手にビールをごくごく…。雇われ店長として働くアラサー女性・カッキーと、愉快な常連客たちが、なんとか店を支えている。しかも「昭和堂」には裏稼業が…。町の人々の悩みを解決する「癒し屋」だ。噂が噂を呼び、癒しの依頼はひっきりなしだが、依頼者が持ちかける無理難題に、カッキーと常連客たち「アシスタント」はいつも大わらわ。しかも、霧子の奇想天外なアイディアで、結果は必ず予想外の展開へ!そんなある日、店に霧子への殺人予告が届く…。明日への希望が、心をやさしくほぐす、爽快エンタメ小説。

感想・レビュー・書評

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  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    今回も面白かったです。いろんな本を同時に手にしてましたが、この本に釘付けな感じでした。明るい感じがよなったかな。

    森沢明夫さん14冊目になりました。
    この作品は2014年8月5日の発行なので、読んだ中では古い方なのかな。

    今回は、店のオーナーの霧子と、その店で働く霧子が、ダブル主演な感じでした。
    全体的に重い話なんだけど、楽しく読めてしまう感じです。5章以降は、さらに重い感じだけど、それでもやっぱり微笑ましさが残るのが不思議な感じ。
    やっぱり、気心知れた人との触れ合いって、大事だよな〜と、感じると共に、喫茶店経営は憧れるな〜と、毎回思っちゃいます。

    今回も良き良きセリフが多くあって、何か、ちょぴっと成長した感じがしてます。

    「そもそも人生には、生きる意味なんて何ひとつないんだよ。何にもないまっさらなところでいろいろな経験をしてさ、その経験にたいして、自分なりに意味付けをして、それを味わうのが人生じゃん。」


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    (1)百合子
    義理の母と、うまくいっていない百合子のお願いを解決にみちびく。

    (2)栞
    姉がストーカーに追われているので助けてほしいというお願いを解決に導く。

    (3)良太郎
    母が万引きをしているので、なんとかしてほしいというお願いを解決に導く。

    (4)耕平
    仕事をリストラされた耕平の心の声を引き出し、目指す方向に導く。

    (5)千春
    カッキーの親友千春がカッキーに助けを求める。

    (6)カッキー
    カッキーの過去があきらかに。

    (7)霧子
    霧子の過去があきらかに。

    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    ■昭和堂 喫茶店 「キラキラ眼鏡」でも登場
    有村霧子 オーナー、40代
    柿崎照美 28歳、カッキー、伊達メガネ

    ■常連
    幾川敦也 きかわあつや、45歳、スキンヘッド、入道さんと呼ばれてる
    上山涼 19歳、バイク便のライダー、イケメン、モテモテ
    国見俊介 シュンくん 折り紙上手、「大事なことほど小声でささやく」でも登場
    キララ 栞姉、キャバ嬢
    小出清助 和菓子店の4代目、39歳、元キックボクサー
    青井耕平 月に2回来店、サラリーマン、ニコニコしてる
    ■商店街の人 銀杏商店街
    小笠原千香 めーぷる店員、洋菓子店、カッキー親友
    青井春樹 耕平息子、ミュージシャン、うまい

    ■依頼人
    五島百合子 47歳、義母の良枝、娘の奈緒美の3人生活
    栞 高校生、おかっぱ、読書好き、姉キララ
    矢島良太郎 高校2年、卓球部、母昌子

    ■その他
    友紀 霧子親友、なくなっている
    下川温 友紀の息子

    ゴンママの店がちらっとだけでてくる 「大事なことほど小声でささやく」

  • 茶店ものが読みたくって手に取った一冊でしたが、店長のカッキーは何処となく実直で訳ありぽい設定で共感持てたんですが、オーナーの霧子さんが性格歪んでいるようで馴染めずに読むのに時間かかってしまいました。
    昭和歌謡が流れる純喫茶「昭和堂」は裏稼業として癒し屋をしているとゆう。風の噂を頼りに時より訪れる依頼者を癒し法外な賽銭を要求するとゆう、何だか殺し屋風な設定が興味をひくのですが目的のためなら手段を選ばない奇想天外な方法に引いてしまい後味悪そうでした。
    慣れてくると常連さんとの会話や連携が楽しく、無茶振りする霧子さんに対しても呆れながらも受け入れる、それはそれでアリなのかって感じで終盤に差しかかると見方が一変し好感が持てるようになる巧妙な展開に読まされた感じでした。各章が70年〜80年代のアーティストたちの歌詞の一部が引用されていてオシャレなオヤジ臭漂わせてるような感じで、口ずさむことができてしまうのがちと年代を感じてしまいました。

  • 答えはいつだって自分の心の中にあるんだ

    そんなことをあらためて気付かされる物語でした
    だけど心は時に固く閉ざされていて自分自身でさえも自分の心の中が見えなかったりするもので
    そんなときの自分の心の覗き方を霧子さんが教えてくれます

    物語には色々仕掛けがあったり
    最後には霧子さん自身の心の中を覗いてみたりでとっても面白かった!

    とりあえず霧子さんを好きにならずにいられないのだ!

  • いつも酔っぱらっている霧子のキャラクターが、とても好きだ。
    破天荒ではあるがとても愛情のある癒しが印象的です。
    カッキーの友達が自殺しそうになり、それを霧子が無事に止めた時、酔っぱらいながら霧子が言ったセリフ。

    「人間っつーのはさぁ、他人に《ありがとう》って言われるために生まれてきてんの。だからぁ~、ひっく…。人の役に立って、喜んでもらえたときは、その人の使命が果たせてるわけ。んで、使命が果たせたとき、人は自動的に幸せになっちゃうわけぇ~。幸せを感じながら、死ねるわけないっしょ?」

    覚えとこ。

  • いやぁ~、冒頭の物騒なプロローグで掴みはバッチリ(笑)!
    真相が知りたくて一気読みしてしまいました。
    森沢さんの小説は初めてだったけど、物語の構成や語り口が上手いですね。
    いつからか軽々しく使われるようになった「癒し」という言葉自体は好きではないんやけど
    ラストは素直に胸が熱くなったし、
    明日を生きる気力をもらいました。
    (しかし、中島みゆきの「時代」はズルいわ~!歌詞が物語とシンクロしてるから不覚にもこみ上げるものがあったし…)


    銀杏(ぎんなん)商店街の一角にひっそりと建つ
    「昭和堂」という純喫茶。
    レジ横には神棚、その前にはなぜかこれ見よがしに置かれた大きな賽銭箱。
    店の奥の「上座」には千枚を優に超えるレコードと右目だけ目の入った大きな達磨と
    店のオーナー、有村霧子がビールを飲んでくつろぐために置かれた
    使い込まれたロッキングチェア。
    朝から晩まで店内に流れる音楽は霧子の趣味で昭和の懐メロオンリー。
    そして成り行きで雇われ店長になったのはコーヒーを煎れる腕前はピカイチの柿崎照美。
    この昭和堂という変な店、実は裏家業を営んでいて、
    心に傷を負ったお客さんたちに救いの手を差し伸べる
    「癒し屋」でもあったのです…。


    主要メンバーは、
    あんたホステスかいっ!ってツッコミたくなる(笑)
    胸のざっくり開いたワンピース姿に
    片手にはハイネケンの缶ビールと漫画、
    ぐうたらしてる割には惜しげもなく色気を放ちまくる
    昭和堂オーナーの霧子さん。(40代前半?)

    この物語の語り手で、
    読書好きで黒ぶち眼鏡で
    なにやらワケありな
    雇われ店長・カッキーこと、柿崎照美、28歳。
    (岬にある喫茶店で美味しいコーヒーの煎れ方を学んだという設定だけど、もしやあの喫茶店なのかな?)

    癒し屋のアシスタントで
    身長180センチを超える巨体にスキンヘッドという出で立ちから「入道さん」と呼ばれる、
    自称・霊能者の都幾川敦也(ときがわ・あつや)、45歳。

    同じく癒し屋のアシスタントで、
    バイク便のライダーをしている涼しい顔のイケメン、
    19歳の上山 涼(かみやま・りょう)。

    アシスタントその3は、
    霧子さんにメロメロな元キックボクサーの小出清助(こいで・せいすけ)。

    そして上山くん目当てで昭和堂の常連となったキャバ嬢のキララちゃん。

    昭和堂に集うこの愉快な6人の仲間たちが
    依頼者の悩みを和らげるため
    あれやこれやと作戦を実行していきます。


    お金が大好きで
    暇さえあればビールを美味そうに飲み、
    コーヒーも紅茶も入れるのが下手っぴだけど
    その場の雰囲気に合った昭和歌謡をかけることに関しては天才的センスを持つ
    豪放磊落な霧子さんのキャラが面白い!
    (脳内ではエヴァンゲリオンの葛城ミサトのイメージ。実写だとコメディエンヌの才能もある麻生久美子か年齢的には山口智子。毎回昭和歌謡を歌う場面があるので、「なんてったってアイドル」の小泉今日子でも面白いかも~)

    普段はおちゃらけてやる気のない霧子さんだけど
    元心理カウンセラーという設定だけに、

    「才能ってのはね、成功するまで絶対に努力を止めないって、自分自身を説得し続ける能力のことを言うのよ」

    「そもそも人生には、生きる意味なんて何ひとつないんだよ。何にもないまっさらなところでいろんな経験をしてさ、その経験にたいして、自分なりに意味付けをして、それを味わうのが人生じゃん」

    「人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ。だからどっちも大事なんだよ」

    「人間の心って不思議なもんでさ、自分で断ち切ったはずの過去には、いつまでもつきまとわれて重たいんだけど、しっかり受け入れた過去は、その瞬間から軽くなるんだよね」

    などなど、思わず心のメモ帳にストックしておきたくなる
    目から鱗の名言がわんさか出てくるところも
    この小説のオススメポイントのひとつです。


    様々な問題に頭を悩ませ、
    癒しを求めて店に訪れる人の弱音を聞き、
    霧子さんとアシスタントたちが色々とおせっかいを焼いて問題を解決していく
    この「癒し屋」という発想がまた面白いですよね。

    あくまでも仕事ではないので料金は頂かず、
    その代わり、お賽銭の奉納を奨励しているというシステムも上手くできてるし(笑)

    イヤミなくらいお金に執着する霧子さんだけど、
    もちろんそこにはちゃんと理由があるわけで…。
    ただ、酔っ払いでぐうたらな霧子さんのキャラがかなり濃ゆいので(笑)
    そこは好き嫌い分かれるかもなぁ~(^^;)


    姑との不仲に悩む47歳の専業主婦、ストーカーに悩む人気キャバクラ嬢、母親の万引き癖に悩む男子高校生、若い頃に諦めたロックンローラーになるという夢をもう一度追いかけるべきか否かで悩む
    リストラされた53歳のサラリーマン、結婚詐欺にお金を騙し取られ生きる気力を無くしたカッキーの親友など、
    訪れる人たちが抱える問題も実に様々で、
    霧子さん総指揮によるそれぞれのお悩みの解決方法がまた
    結構ユニークで「あっ、そうくる!?」って感じがだんだんクセになります(笑)

    そしてそしてこの小説で、
    個人的に一番惹かれたポイントは
    霧子さんも大好きな昭和歌謡が沢山出てくるところ。

    各章のサブタイトルに
    オフコース「YES-YES-YES」、井上陽水「夢の中へ」、佐野元春「サムデイ」、H2O「想い出がいっぱい」、村下孝蔵「初恋」、久保田早紀「異邦人」、竹内まりや「元気をだして」、中島みゆき「時代」、山口百恵「いい日旅立ち」など往年の歌謡曲の歌詞が付けられていて、
    そのポイントとなる歌詞の意味が
    毎話ごとにストーリーに大きく絡んでくる構成がまた見事なのです。
    (作者はおそらく音楽好き。昭和歌謡へのリスペクトと愛が感じられます)


    今回この小説を読んであらためて感じたのは、
    昭和の歌謡曲が持っていたパワーと人を惹きつける歌詞の魅力です。

    昔の歌謡曲はプロの作詞家がほとんど書いていたので
    いわば言葉の職人によるものなんですね。
    だから、一度耳にすると脳内リフレインが止まらなくなる巧みな歌詞が多かったのです。
    (特に阿久悠の歌詞は、時代性を感じさせない意識的な作りをしているので、時が経っても古くならない緻密な構成になっていました)

    まるで短編映画のような物語性。
    情景が容易に思い浮かぶ季節感を取り入れた歌詞。
    提供する歌い手をイメージした共感しやすい世界観。

    そういった練りに練られた歌詞を、
    これまた職人気質の職業作曲家たちが
    琴線に触れる
    覚えやすいメロディーで届けるわけだから、
    歌謡曲というのは
    始めから記憶に残るように
    実に緻密に作られていたのだと思います。

    今のJ・POPの歌詞の
    「愛してください」、「メールをください」などの一方的な愛を押し付ける(または欲しがる)歌詞や
    安易な頑張れソングとは違い、
    愛だ恋だと直接的に言わなくても聴き手が思いを巡らし、想像力を働かすための余白とロマンが
    おそらく昔の歌謡曲にはあったのだと思います。

    物語はそんなドタバタ人情劇に
    「東京太郎」という差出人から霧子さん宛てに送られてきた
    血みどろのテディベアのぬいぐるみと
    「オマエヲノロッテイル ヨミチニハセイゼイチュウイシロ」と書いた脅迫文の謎が同時進行して
    犯人は誰なのか、霧子さんの過去に何があったのかを
    読者はヤキモキしながら推理していくこととなります。


    それにしてもこんな居心地のいい喫茶店が近所にあったら
    毎日通ってまいそう(笑)

    昭和歌謡聞きながら
    美人のオーナーとアホな話しながら
    漫画読んで美味しいコーヒー飲めるなんて
    最高ですよね(笑)

    サラッと読めるわりに印象的な言葉が多いし、
    「こんなはずではなかった」と思う場所から、
    一歩踏み出す勇気をくれる良作です。

  • さすが森沢作品。
    凹んだ自分のために書き溜めたいフレーズが満載です。
    いつもながら、ゆっくりと物語が交錯しながら進行し、臨界点を超えたところから一気に終盤へ。
    ところどころに、愛すべき森沢作品キャラが登場するのも癒やされました。

  • 純喫茶「昭和堂」またの名を「癒し屋」
    店内には常に昭和の名曲が流れ、
    レジ横には神棚と、大きなお賽銭箱が置かれてある。

    そこの経営者、霧子さんがこの物語の主人公。
    はちゃめちゃで、いいかげんで、がめつくて、いつも二日酔いみたいで…。
    「こんな女の人、嫌だわ~」だったのに、
    読み終わるころには「なんて素敵な霧子さん♪」になっていました。

    随所に出てくる、霧子さんのさりげない言葉が心にしみました。

    ”幸せってね、なるものじゃなくて気づくものなのよ。”

    ”才能ってのはね、成功するまで絶対に努力を止めないって
    自分自身を説得し続ける能力のことを言うのよ。”

    ”人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ。
    だからどっちも大事なんだよ。”


    そして、時刻に関係なく気まぐれに「ぽっぽー♪」と鳴く鳩時計が絶妙~。

    章ごとに流れる昭和の大ヒット曲も良かったです。

    でも自分にとっての青春時代の思い出の曲が懐メロだなんて…。トホホです。

    • 杜のうさこさん
      けいたんさん、こんばんは~♪

      返信が気になるといけないから、こちらにお返事するね(*^-^*)

      あはは~、メンタリストうさこです...
      けいたんさん、こんばんは~♪

      返信が気になるといけないから、こちらにお返事するね(*^-^*)

      あはは~、メンタリストうさこです♪

      生真面目って、すごくわかるよ~
      レビューだけでも、その方の”人となり”ってなんとなく想像できるとこあるし、
      ましてけいたんさんとは、これだけたくさんお話するようになれたからね。

      私、すべてに真面目??
      ばれましたか~(笑)いや冗談です。
      几帳面とはよく言われるけどね。
      でも基本天然でおっとりだから、おマヌケなことやらかすし~(笑)

      今年はけいたんさんとお友達になれて、
      とても嬉しかったです。
      来年もよろしくお願いします!
      本やいろんなこと、たくさんお話できるのを楽しみにしてるね♪

      来年まで会えないのはさみしいけど
      おでかけ楽しんできてね♪

      こちらこそ、いつもありがとう(*^-^*)
      2015/12/28
    • あいさん
      こんばんは(^-^)/

      いつも気遣いありがとう♪
      杜のうさこさんのおかげでゆっくりとした年末年始が過ごせましたヾ(≧∪≦*)ノ〃
      ...
      こんばんは(^-^)/

      いつも気遣いありがとう♪
      杜のうさこさんのおかげでゆっくりとした年末年始が過ごせましたヾ(≧∪≦*)ノ〃

      レビューでその人がわかるっていうのわかる!
      杜のうさこさんは可愛らしくて優しいイメージだよ。
      そしてやっぱり真面目(^o^)v

      私も基本天然だよ(笑)そしておっちょこちょい。
      変なところだけ几帳面。例えば本の並べ方とか(/ω\)キャー

      私も杜のうさこさんとお友達になれて本当によかった。
      ブクログに顔を出す頻度が増えたよ!

      明日からまた本を読み始めます(^-^)/
      今年もたくさん本の話と楽しい色んな話をしようね。

      本当にありがとう。今年もよろしくお願いします。
      2016/01/07
    • 杜のうさこさん
      けいたんさん、おかえりなさ~い♪

      待ってたよ!
      けいたんさんがいないと、やっぱりさみしいわ~(>_<)

      いいお正月を過ごせて良...
      けいたんさん、おかえりなさ~い♪

      待ってたよ!
      けいたんさんがいないと、やっぱりさみしいわ~(>_<)

      いいお正月を過ごせて良かったね♪

      フフッ、けいたんさん
      私をかいかぶってますな(笑)
      ありがと~~(#^^#)

      けいたんさんはね、
      明るくて優しくて上品な奥様って雰囲気がする。
      私たち、きっと似ている気がするよ。
      あっ!私が上品な奥様とかじゃなくてね(笑)

      キャー、本の並べ方、わかる~
      もうね、きっと同じようなことしてると思うよ。うふふ(*^-^*)
      2016/01/07
  • この著者の本は3冊目でしたが、やっぱり心温まり、そして元気が貰える話でした。今回はそこに少しミステリー要素が加わってた。

    霧子さんはいつも酔っ払ってるし、お金めっちゃ請求してくるし最初はなんだ?と思っていたけど、すごくあたたかい人だった。「癒し屋」の名に相応しく、色んな人の心を浄化していく様は、素晴らしかった!そしてあんなにお金に執着してたのにも理由が…真相を知った時は、素敵すぎだろって叫んだ。笑

    カッキーもあんなに辛い過去を抱えてたなんて…あの描写は読んでても辛かった。ひどすぎる。それを乗り越えたカッキーは強い。そして本当に霧子さんや、常連さん達に出会えて、自分の居場所が出来て心から良かった!


    「ようするに、夢が叶うまで、折れずに、ひたすらベストを尽くし続けること-、それができる人を、夢を叶える才能がある人って言うの」
    「人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ。だからどっちも大事なんだよ-。」

  • 森沢さんらしい あたたかい物語だったなあ。

    霧子さんも カッキーも 涼くんも みんなみんな 愛すべきキャラクターで。

    人は 長所で尊敬されて 短所で愛される。
    だから どっちもだいじ。
    短所を必死にごまかして どこまでも隠しきろうとしたら 愛すべきところまで隠してしまっているのだな。

    人間の心は不思議で 自分で断ち切ったはずの過去にはいつまでもつきまとわれて重たいけれど
    しっかり受け入れた過去はその瞬間から軽くなる

    自分の過去をしっかり肯定して
    あの過去があるから いまの自分がある
    ってそんな風に受け入れて 感謝できた瞬間に
    過去から自由になれるようにできてる

    ああ そうだなあと
    霧子さんの言葉に 涙が すーと 流れました。

    癒し屋キリコ 強くて 優しくて 繊細だから弱い。
    みんなから愛される 癒し屋さん。
    憧れちゃう!
    出会えてよかった。

  • キリコさん、かっこいいなぁ。適当なようでよく見てて、癒し屋ってそういうことか〜。カッキーも常連さんたちもみんな優しくて、森沢さんらしい穏やかな気持ちで読めるお話だった。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森沢明夫の作品

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