ギフテッド

著者 :
  • 幻冬舎
3.55
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本棚登録 : 802
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026209

感想・レビュー・書評

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  • 3.0 期待が大きかっただけに少し残念。設定が設定だけに何でも有りになりそうな所を踏ん張った感はするけど何か消化不良な感じです。

  • 「ギフテッド」とは、未知の臓器を産まれながらに持つ人たちに与えられた呼称だ。
    人類の進化か!と研究対象となったギフテッドたちは、政府から様々な優遇制度を与えられる一方で、非ギフテッドである人々には、わけのわからないものへの恐れや、不満が渦巻いている。そんな世界が舞台。

    主人公の立川颯斗もギフテッドの一人である。検査で自分がギフテッドであるとわかった時から、彼の周囲はガラリと変わった。
    大人たちは、彼を避け、子供たちは露骨に差別した。そんな辛い経験からギフテッドだけが集まる学校へ転校した颯斗は生涯の仲間と出会う。

    みんなと何ら変わりはないのに、差別に苦しみ、覚醒してからは自分のもつ能力に混乱し苦悩するギフテッドたちと、情報に振り回され、恐怖や嫌悪が次第に憎悪へと変わっていく非ギフテッドたち。
    まさに魔女狩りのようなことが行われるようになる。
    共生する道を探すか、徹底的に排除しあうのか。そこに話し合いはない。
    そういう過程が怖かった。

  • 風呂敷ひろげすぎた。最初はおもしろかった。

  • 最初の方は現在と過去が交互がコマ切れに進んでいく感じで、じれったさを感じながら読んだ。
    異質なものを遠ざける風潮はどの世界でも同じで、読んでいて苦々しい気持ちでいっぱいになる。
    ギフテッド・そうでない人、共存それとも対立を選ぶのか、それぞれの不安や葛藤・苦悩が感じられ、興味深く読み進めたけど、気になる部分がいくつか残り、消化不良で終わってしまったのが残念。

  •  検査によりギフテッドとして区別された人々が、Majorityの非ギフテッドの人からの迫害され共存を模索する。みたいなお話。
     ギフテッドとは何か? それがわかるまでの前半は楽しかった。まさかありきたりの超能力を使えるなんて事ではないよね? って思ってたら、まさかの単なる超能力集団。そして、使える超能力が念力で人を殺せる、テレポーテーションでどこへでも移動できる・・・。 
     それからの展開は、どこかで見たことあるようなストーリー。ギフテッドを押さえ込み迫害して行く、非ギフテッド(一般市民)。ギフテッドのグループも穏健派、強硬派で分裂していく。なんとか共存を模索する穏健派の主人公と力で非ギフテッドに対抗する強硬派の友人。
    最後は・・・。
     これって、どこかで読んだことあるなーと思ったら、2,30年前に漫画になった”地球へ・・・”とまったく同じような。そう思うと興ざめ。
     ギフテッドとは?にもう少し工夫が欲しかった。
     

  • SF的な要素もファンタジーのようなところも面白く、また医学的な説明も説得力があって引き込まれた。でも何より恐ろしく感じたのはマスコミのあおり、風評、異質なもへの排除に向かう人間の勝手さで、こういう負の連鎖へと進むやり切れなさが、現在のテロなどとオーバーラップして、救いの無い嫌な気分になった。最後に少し希望が残されていたが。

  • なんの予備知識もなく期待もなく読んだせいか面白く読めました。
    「人間はどれほど残虐な行為にも、正義という仮面を被せて平気でいられるということ」この一文が作者が1番言いたいことなのかもしれない。
    全体的には救いのない内容ではあるがラストに救いと爽やかさがあってホッとした。

  • 未知の臓器を持ち、憧れの存在でもあり特別扱いされていたギフテッド。やがて超能力が使える事が分かり、恐れられ排除されていく様がリアルでした。最後はあっけなかったけれど、全体的に面白かったです。

  • めちゃめちゃ面白かったけど一言言わせて

    ウルトラマンかよ‼

  • 自分の責任ではない違いのせいで理解されない。
    苛められたり差別されたりと理不尽な扱いをされてしまう。
    そんな理不尽なこと…。と思って読んでいたけれど、自分だったらどうするだろう?とも考え込んでしまった。

    現実にこんな理解ができない状況になったら、積極的に差別をしないまでも、「なんだか怖いから関わらないようにしよう。。。」くらいには思ってしまうかもしれない。

    何が正しかったのか。誰が正しかったのか。
    最後まで読んでもわからなかった。

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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