だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 106
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026278

作品紹介・あらすじ

彼だけが何故、日本人で唯一、8000メートル峰14座を登り切れたのか-。生き延び、山に登り続けるプロ登山家が胸に刻んできた、言葉の数々。写真家・小林紀晴が見た、14サミッターの深層。

感想・レビュー・書評

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  • 地球上に存在する8000mを超える山は14峰。
    その山々を登頂した者を14サミッターと呼ぶ。

    プロ登山家、竹内洋岳。

    著者と竹内氏が2013年、八ヶ岳連邦に属する山、天狗岳へ登山に行った際の会話に含め、過去の山に関するインタビューを回想している。

    天狗岳は2646mで二つの頂、東天狗と西天狗からなる山である。東天狗は2640m、そこから一度下り西の山頂である西天狗へ進む。

    私も残雪期に登った経験がある。山頂付近は茶色い土と雪の混ざった道だったと記憶している。

    さて、本書では竹内氏のこれまでの偉大な記録を振り返ると言うよりも、登山に関する哲学的なことに触れることが多い。

    『登山に当たって運というものはない』
    『経験は積むのではなく、横に並べる』
    などなど、学ばされることが沢山ある。

    内容からは、8000m峰の凄まじい環境はイマイチ掴み取ることはできないかもしれない。

    本当はもっと評価されるべきである登山家だが、こういった大記録を持ち、ハングリー精神の塊である登山家たちは、皆揃って名誉などには興味がない。
    自分が満足できる登山を続けてゆくことが重要である。

    長く見ていたい登山家の一人だ。

    読了。

  • 孤高の人の感覚。疲れない歩き方は、優しい歩き方なのだ。登山が日常だとこうなるのかと、思った。

  • 心弱っている時、本屋で見つける。題名を見て、そうだよな、こんな時だからこそ、自分を見つめて頑張らねばと思い興味を引く。山好きだし。

    8,000メートル以上の14座全て登頂する事を14サミッターというんだ。竹内洋岳氏の話。一緒に登山した著者が書く。最初、自分で書いた本じゃないんだ、と少し物足りなく思うが、著者の目線も面白く、楽しく読めたな。同じく山を登る著者の、竹内氏と一緒に山に登るが考え方や、技術の差などの負い目目線も面白い。また山に登りたいな。

  • 色々心に残る言葉がたくさんあった。

  • インタビューとしては少し間が抜けてる本だけど、洋岳さんの思考回路とか、そういうところはなるほどと思わされる。

  • 写真家、小林紀晴が竹内洋岳を、インタビューという形で取材をしている。
    それも八ヶ岳の天狗岳へ向かいながらのインタビュー。
    さぞや臨場感あふれるものかと思いきや、歩くスピードが違うし、休憩のスタイルも違うふたり、いつも小林さんが竹内さんをぜいぜいと追いかけている。撮る写真は竹内さんの後ろ姿ばかり。

    そんなこんなで引け目を感じているのか、遠慮しているのか十分な取材ができているとは思えない内容だ。
    そもそもかたやプロの登山家、かたやカメラマン、肩を並べようとする方が無理だし、そんなに構えなくても素人らしく普通に取材して欲しかったな。
    もっと下世話な竹内さんの私生活とか、子どもさんとの日常とか・・・
    世界の8000m峰登頂のことや、雪崩で九死に一生を得た事などはもう知っているわけだし・・・

  • 登山家の考え方が面白い。竹内さんに対する小林さんの素直な感想も面白い。

  • 登山はスポーツである。
    しかしルールはない。
    「だからこそ・・・」

  • 自宅ソファーで読了

  • たしか西田善太さんがtwitterで紹介していて気になってリストに加えた本。登山家の本は山野井さんの本を読んだことがあるくらいで、自分で登山をするわけでもないのだけれど。
    言葉に徹底的に迷いがない。「経験は積むものではなく、並べるもの」の一節に強く惹かれると同時に共感を覚えた。

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著者プロフィール

小林紀晴(こばやし・きせい)
1968年長野県生まれ。写真家・作家。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、新聞社カメラマンを経て1991年に独立。1995年、アジアを旅する日本人の若者たちの姿を写真と文章で描いた『ASIAN JAPANESE』でデビュー。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞。2013年、写真展「遠くから来た舟」で林忠彦賞受賞。著書は『愛のかたち』(河出文庫)、『見知らぬ記憶』(平凡社)など多数。最新写真集に『孵化する夜の鳴き声』(赤々舎)がある。

「2019年 『まばゆい残像 そこに金子光晴がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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