アイネクライネナハトムジーク

著者 :
  • 幻冬舎
3.91
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本棚登録 : 5933
レビュー : 809
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026292

感想・レビュー・書評

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  • 6話からなる短編集。と思いきや、登場人物達が絶妙に絡み合っていた。時系列も前後するので、おやこんなところにあの人がと気付く瞬間が楽しい。最近そういう構成を多く見かける気がするけど、自分が好きなだけかもしれない。
    著者あとがきにもあるように、伊坂さんにしては珍しく泥棒や強盗、殺し屋や超能力、奇抜な設定が出て来ない作品で、最後のナハトムジークで綺麗にまとまり心がほっこりした。本屋大賞にノミネートされているそうで期待している。斉藤さんは斉藤和義じゃないの?なんて言っていたら冗談ではなくてビックリ。

  • 伊坂作品らしい、それぞれの登場人物がそこここで繋がり、そして誰かに影響している(<<ココが 伊坂)、
    そして伊坂作品らしからぬ、すべて男女間の感情を中心に描かれた短編集。
    モーツァルトは全然関係ありません。
    優しい感じのお話でした。
    地方都市なら、こんなふうに友達や親子が繋がっていることもあるだろうな.... と。
    結婚すると名前が変わるって面白い事も多いですね。
    ルックスライク、が好きでした。

    以下備忘
    結婚を決めたきっかけはなにか? ーアイネクライネ
    電話ブラインドデートの相手は短期集中労働者 ーライトヘビー
    5年に一度 ードクメンタ
    昔の恋人の子供が○○だった ールックスライク
    一番会いたくない人に再会 ーメイクアップ
    10年前19年前 ーナハトムジーク

    あとがきに、伊坂らしからぬこの作品ができた斉藤和義との縁が書かれています。素敵、

  • 伊坂さんには珍しく普通の人達が主人公。
    登場人物が共通でもバラバラの短編達が最後の話で気持ち良く一つにつながっていく。
    アイネクライネナハトムジーク(=小夜曲)の名前通り、多くの話の結末が夜だったり、アイネクライネが斉藤和義さんの曲のために書かれたことからか「斉藤さん」が出てきたり、と小ネタも面白い。
    登場人物の関係性と時間軸を整理しながら再読したい。

  • 1つの小さな出来事が別の何かを引き起こし、それがまた……という風に、短編集でありながらそれぞれの登場人物がどこかでかすかにつながっている。
    会話や伏線の張り方は実に伊坂幸太郎らしいけれど、自ら「あまり書かない」という恋愛要素もふんだんに織り込まれているだけあって、実に穏やかな終わり方。いつものハラハラ感とはまた違う面白さで、一気に読めてしまった。あらためて、何を書かせてもうまい人だ。
    このプロジェクトそのものが斉藤和義とのコラボから始まったお話ということで、登場する歌詞の曲を全部聴いてみたくなったなあ。

  • ひとつの物語の様な6つの短編。
    あれ、なんか伊坂幸太郎っぽくない、と感じたのもそのはず、斉藤和義さんから恋愛テーマのアルバムのために書いて欲しいと頼まれた1編が発端とか。めずらしく恋愛。
    相談者の未来を暗示するような曲を即座に見つけて流す占い師(?)「斉藤さん」も登場する(笑)

    ボクシングのヘビー級世界チャンピオンとなる学くんに、「どうせ親がいなかったから乱暴なんだ、じゃなくて、行儀良くて、常識があって、でも強い、というのが恰好いいじゃない」と力説してきたお姉さん、好きだなぁ。

    いつもほどはちゃめちゃな展開はないけれど、登場人物はそれぞれ面白みがあり魅力的で、やっぱり読みながら顔が笑ってしまって恥ずかしかった。
    19年の時を行ったり来たり、様々に繋がりがあるストーリー仕立てになっていて、あ~面白かった!ほっこりした~!

    • mixikoko-kさん
      伊坂さんはしばらくいいかなと思っていましてたが、面白そうですね。
      伊坂さんはしばらくいいかなと思っていましてたが、面白そうですね。
      2014/12/10
    • ikuさん
      mixkoko-k さん、なんかいつもと違う感じで、ほっこりしましたよ~(*^^*)
      mixkoko-k さん、なんかいつもと違う感じで、ほっこりしましたよ~(*^^*)
      2014/12/10
  • 個人的に「待望」だった伊坂幸太郎の新作。
    これまで伊坂幸太郎が発表した作品に関しては、ほぼ全てを読破して
    きた。長編・短編はもちろんのこと、エッセイや企画モノ、アンソロ
    ジー収録作品などを含めた全てなのだが、その中でどうしても入手で
    きない作品があった。この連作短編集に収録されている
    「アイネクライネ」と「ライトヘビー」。
    斉藤和義のシングル、『君は僕の何を好きになったんだろう』の初回
    特典で、もの凄いプレミアが付いていたため手出し不可だったモノ。
    これが読める、というだけで胸がときめいた。ゆえに、評価のハードル
    は高くならざるを得ず(^^;)。
    大したことなかったらどうしようかと思っていたのだけど・・・。

    かなりな傑作だと思います、掛け値無しに。
    伊坂作品としては珍しく出会いや恋愛の絡む短編集なのだけど、
    伊坂節とも言われるキラキラした文章がそこらじゅうでアバンギャルド
    に飛び跳ねている感。お得意の章間リンクも相変わらず絶妙で、短編集
    ではなくてちょっとした長編を読んでいるかのような満足感。完全脱帽
    の上に最敬礼したくなるほど。

    登場してくるアイテムも僕好みのモノばかり。
    終章のナハトムジークが、まさかアレのことだとは、夢にも思わなかった。

    これまでの伊坂作品でいちばん好きだったのは「終末のフール」だった
    けど、この「アイネクライネナハトムジーク」も、いきなりかなり上位
    に来た!

    普通の伊坂作品とは若干毛色が違うため、フリークは戸惑うかも。
    しかし、伊坂幸太郎の世界に慣れていない初心者の方、ぜひ読んで欲しい。
    読了で必ず幸せな気分になれるので!

  • ベリーベリーストロングな話。

    こっちが先にあっての斉藤和義なんですね。
    そこからの他の話がまた愉快でした。

    今回は何年ぶりかの単行本購入。
    伊坂さんはもちろん大好きだし 斉藤和義も好きだけど
    ジャケ買いというか トモさんのイラストのため。
    トモさんの絵が全国の書店で平積みにされてると思うと感動だ。

  • ※泥棒も強盗もギャングも殺し屋も死神も出てきません。

    「普通の人々」が起こす、日常という名の奇跡の日々。

    特殊な設定は何もなくても、伊坂幸太郎らしい、繋がりを持った連作短編集でした。

    「ライトヘビー」が本当に思いがけず恋愛要素多めでニヤニヤドンドンしてしまった。可愛い!他力本願、自力本願な恋可愛い!

    行間にある「♪」をいちいち「るん」と読んでしまって勝手に楽しい気分になるアイネクライネナハトムジーク。

    わたしも斉藤さんに遭遇したい。

  • 人はどこかで繋がっている。
    ただ、その繋がりが見えるときとそうでないときがある。

    誰かの為に頑張るわけではない。でも、自分の頑張りが誰かを励まし、生きる力を与えることがある。それは逆も言えることで、誰かの頑張る姿が自分を助け、自分を強くし、自分に生きる希望を与えてくれることもある。

    きっと自分というものは東京の地下鉄以上に複雑な繋がりによって構成されているのだ。

  • 上手い短編連作で何とも心地よい。インパクトに欠け、おそらく記憶から薄れていくのも早いだろうが、彼の作品を読み継いでいきたいと感じさせる

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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