アイネクライネナハトムジーク

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 5935
レビュー : 809
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026292

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったー
    最近他の趣味に没頭しすぎて、活字から少し離れそうになっているけど、それでも伊坂さんの本は読み始めると止まらない。

    忘れっぽいわたしにとっては、こういうスタイルのお話はいつの年代の話なのか、前に戻って確認したり忙しいけど、やっぱりなんかもう全体的に伊坂さんの紡ぐ文が好きです。何が面白かったとか書き出すと、本1冊分の分量になるから無理。

    ひとつだけ書くなら「こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか?」は、是非いつか使ってみたいw

  • 各章ごとに面白いのに、それが繋がっていくのが最高に楽しい。今までの伊坂幸太郎作品同様で会話劇が秀逸で、ウィットに富んでいる。
    また細部を忘れてしまった頃に読み返すと新しい発見もありそう。

  • サクサクっと、読了。そして、残るスカっと感‼︎

    あとがきで作者も話しているように。
    とっぴょうしが、ない。伊坂作品‼︎
    いつものようにクスクス笑えるお話し集まって‼︎
    ありえなくないのぉ…の、短編集のようで⁉︎
    日常に寄り添っいつつ、手が繋がるお話しかな⁉︎

    アイネクライネ「立ってる仕事って大変ですよね」
    ライトヘビー「斉藤さん 一回百円」
    ドクメンタ「藤間さんも通帳とか記帳しないタイプですか?」
    ルックスライフ「あの、こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか?」
    メイクアップ「憎まれっ子、世に憚る」
    ナハムトジーク「大丈夫?」「それ、何のサイン?」

    思いだすフレーズ…意味がある‼︎楽しかったぁ、読んでいるのが‼︎

  • モーツァルトの優しいセレナーデと同じタイトルの本書は、元は斉藤和義の依頼に応えて書いたという作品を筆頭に置いた連作短編集。

    人物の相関関係がややこしいけれど、徐々に明かされていくつながりを、行きつ戻りつしながら読むのも、この作者の作品の醍醐味だ。
    登場人物もみな魅力的。なかでも、最初はイヤなやつに思えた織田一馬の、無責任でちゃらんぽらんだけど物事の本質をついているキャラが気に入った。
    手に汗握るボクシングの試合で、ラウンドボーイが掲げたボードを破壊するシーンもうまい。
    読中、読後ともに気持ちよく楽しめる作品は、やはりいいな。

  • ネタバレするかもしれないので、あまり内容には触れませんが、いつもの物語よりも平和な話です。
    ミステリー要素が少しあって、登場人物がリンクしている。
    人と人との物語に、自分も少し離れてはいるけれど、実は関係してて。

    遠い国で起こる戦争や貧困(日本は言ってもまだまだ経済的に恵まれている国なので)、実は自分の人生に全然関係ない訳ではないんだよって、そういった意味が含まれているように感じます。

    それと、人生に行き詰まる時って、すごく視野が狭くなっている部分もあると思います。自分が関わりある人たちの階層の1レイヤー分くらいしか感じ取れてないというか。
    世の中は本当に広くて、もっと奥行きがあって、もっと不思議で楽しい。
    伊坂さんの物語には全般的にこういったポジティブな世界観があるように思います。
    本が世界観を広げてくれるとよく言われますが、多分こういうことなんだろうと思ってます。

  • 伊坂先生の短編と言うと、以前エールというオムニバス本の最後を飾る短編を読んだのだが同じ本に収録されている話を多少の繋がりをもたせ
    心が温かくなる素晴らしい結末に導いてくれる素敵な物語でとても印象的だった。

    この本は、まるでそれをひとりで書いてしまったかのような小気味良い連作短篇集だった。

    伊坂先生らしいウィットに富んだ言い回しが
    面白く洒落ているけれど、どちらかと言えば抑え気味で派手ではないけれど、どこにでもいそうな等身大な登場人物のキャラクターが際立っている。
    全く知らずに読んでいたのだが、そもそも斉藤和義氏から作詞依頼をされ、作詞は出来ないが小説なら、ということで書かれたのがこのアイネクライネなのだと言う。
    あとがきを読んで初めて知った。ご自身で言われているとおり、殺人などが起こらず平穏な分、伊坂作品初心者でもすんなり読みやすい作品に仕上がっているのではないだろうか。現実に、自分では意識していないほんの些細な言動に誰かが救われるという小さな奇跡が起こることがある。
    だがそれを、救った側・救われた側が認識することというのはより稀であると思う。それが、この小説では奇跡を目の当たりに出来、人の繋がりも認識することが出来る。
    物足りない、刺激が足りないという意見もあるようだが自分はとても面白かった。


    ・アイネクライネ
    残業代が出ないから仕事というより罰ゲーム
    自分の仕事が一番大変だと考える人間は好きじゃない
    というのが伊坂先生らしく人間的で良い。
    携帯電話を鞄に戻し、ふっと息を吐くと、その息が車内に舞うような感覚があった。という描写がとても好きだった。
    ・ライトヘビー
    この部屋は占拠された、乗っ取られたという表現が非常に共感。
    ・ドクメンタ
    夫婦の関係と外交が似ているというのは面白い。
    オレモワルカッタという通帳の話もとても良かった。
    ・ルックスライク
    自転車に乗っている時、 できる限り颯爽としたすがたをみてもらいたいため、意味もなく片手をハンドルから離したり背筋の角度を変えたり というのがとても可愛らしい。
    ・メイクアップ
    ・ナハトムジーク

  • 見た事がある絵柄だと思ったら、TOMOVSKYだったので、すぐレジへ向かってしまった。
    斉藤和義に向けた内容に、トモフに装丁をお願いする、という伊坂幸太郎の音楽好きが溢れ出た本だ。スカッとするような作品ではないけれど、文庫化待たずに買ってよかったです。こういう伊坂幸太郎も好きだな
    読了後、思わず、本を抱きしめたくなってしまった 笑。

  • 【要旨】ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。

    恋愛にまつわる連作短編
    アイネクライネ・・・佐藤君の劇的な出会い
    ライトヘビー・・・美容師美奈子ちゃんの電話相手
    ドクメンタ・・・藤間さんの運転免許更新
    ルックスライク・・・高校生織田美緒ちゃん
    メイクアップ・・・いじめられっ子だった結衣ちゃんの再会
    ナハトムジーク・・・チャンピオン小野の9年前の話

    それぞれの短編の登場人物が、微妙な位置で絡み合っていて、場所も時間軸も登場人物の重要性もバラバラだから、油断していたら気付かないことも多いかも・・・て言うか、気づいていないこともまだあるかも!!
    と、ページを戻りながら何度も読んだ。
    あとがきにもあるけれど、普通の人たちの普通の日常の話。
    でもどこか普通じゃなくておかし味があるのが伊坂さんの本の登場人物。
    ほのぼのとして温かか気持ちになれた、面白かった!

  • アイネクライネとライトヘビーは斉藤和義のCDとともに手に入れて昔読んでいたので、店頭でこのタイトルを見かけたときは「おっ」と思ったものだが、すぐ読む気になれず今になった。

    結論としては、私はCDについていた小説だけでもよかったかな、と。気になっていた藤間さんのその後なども知れて、それなりに満足はしたけれど、作者にそのつもりはなかったとしても無理に膨らませているのではないかと穿ってしまい、素直にわくわくできなかった。でもやっぱりこれ読んでると、斉藤和義の歌がエンドレスで流れてしまう。できれば「ベリーベリーストロング~アイネクライネ」をお供に読んでほしい。

  • 今までの伊坂幸太郎の物語と少し異なって、一般的な人々の日常生活を描いている。登場人物間に縁があり、それぞれのバックグラウンドを感じながら読めるのが面白い。登場人物の斎藤さんが、とても気に入った。一回100円で其の時にぴったりのフレーズを流してくれる。斎藤さんは、著者が斉藤和義からの依頼を受けて考えたキャラクターである。表紙イラストもタイトルとよくあっている。登場人物が多くて時系列が細かいので、混乱することがあった。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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