アイネクライネナハトムジーク

著者 :
  • 幻冬舎
3.91
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  • (10)
本棚登録 : 5931
レビュー : 809
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026292

作品紹介・あらすじ

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。
奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、
他力本願で恋をしようとする青年、
元いじめっこへの復讐を企てるOL……。
情けないけど、愛おしい。
そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ! !
伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!

感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎ワールド。
    人と人の縁は色々なところに転がっている。

  • 大好きだった映画版『君に届け』で主演した多部未華子ちゃんと三浦春馬くんカップルの最新映画のニュースをみつけて読んでみたら
    原作が伊坂幸太郎さんはじめてにして唯一の恋愛小説集というのに惹かれて手に取った本

    変愛、結婚生活に対する指南がっ!!
    勉強なりまっす!! (笑)
    な小説
    伊坂幸太郎さん面白い!!

    1話目『アイネクライネ』
    主人公(三浦春馬くん)の佐藤くんの友だちの言葉に、グサッとやられた…
    ドラえもん待ってました。すんませんって感じ(笑)
    「出会いがないって理由が一番嫌い。」
    「出会いってようするに、外見が良くて、性格もおまえの好みで、年齢もそこそこ、しかもなぜか彼氏がいない女が、自分の目の前に現れてこねえかな、ってそういうことだろ?」
    「そんな都合のいいことなんて、あるわけねーんだよ。(中略)ドラえもんが僕の机から出てこないかな、ってのと一緒だろうが」
    織田一真、面白い!!
    「…『トイ・ストーリー』観ないで死ぬつもりだったのか?」って(爆笑)

    3話目『ドクメンタ』
    1話目の主人公佐藤君の会社の先輩藤間の課長
    夫婦関係は“外交の交渉技術が必要”
    「宗教も歴史も違う。別の国だ。女房なんて。それが一つ屋根の下でやぅていくんだから、外交の交渉技術が火つよなんだよ。一つ、毅然とした態度、二つ、相手の顔を立てつつ、三つ、確約しない、四つ、国土は守る。そういうものだ。離婚だって、立派な選択だ。ともにやっていくことのできない他国とは、距離を置くほうがお互いの国民のためだからな」


    モーツァルトの楽曲であり、「アイネ(ある)クライネ(小さな)ナハト(夜の)ムジーク(曲)」という意味がある。

  • 2015/9/23 随所に伊坂さんらしさが出て、楽しかったが、登場人物が、多く関係がわからなくなってしまった。甘★4

  • 短編を読むために斉藤和義のCDの初回盤を買ったことを思い出す。
    その短編から派生した作品だけれど、伊坂作品らしく、綺麗に繋がり綺麗に終わった。
    伊坂作品の読後感は素晴らしい。

  • 期待通りの面白さ。

    時系列の行ったり来たり、登場人物の多さ。
    何回も読み直したりいして、それがイライラじゃなくて
    めっちゃ楽しかった。

    人との出会いの喜びと楽しさを凝縮したような話だった。

    「あなたが心配で!この方が誰の娘さんか知らないのですか?」っていう
    絡まれている人を助ける変な方法がお気に入り。
    受け継がれてて嬉しい。

    映画になったら観たいなぁ。


    斉藤和義もいいなぁ。
    あー、私、とっても好みです。
    女を幸せにはしないタイプに見える。
    ちゃんと働いているのに働いてないみたいに見える。
    きっとそんなことないのに脱力してるみたいに見える。
    魅力的です。

  • 著者の作品は、以前読んだ本以来苦手意識があり、ずっと気になりながらも手に取らずに来ていました。
    人気作家さんなのに、どうして苦手なのだろうと悩んでいましたが、今回、勇気を振り絞って読む事に。
    結果は大正解!
    物凄く面白かったです。

    時代を19年前後しながらの連作短編集。
    この人はあの人のアレ、とあちこちに繋がりがあり、それを探すのがとっても楽しかったです。

    メイクアップの復讐劇未満の事件。
    結衣と佳織がとても気持ちいい。そしてその夫も。
    この後の展開は、この本の中にはなかったですが、どこかにあるのでしょうか?

  • ロングレンジに続き、伊坂作品では珍しい「日常」が描かれた短編集。平凡代表みたいな生活を送っている私からすると、世界チャンピオンのボクサーが身近にいるなんて、とんでもなく「特別」ですが… 短編集とはいえ、登場人物が少しずつリンクして1つのお話しになっています。 サブマリンの終わりの方で、陣内と若林青年と武藤が快気祝いを行った北京ダックバーと、窪田と小久保が鉢合わせする職場近くに出来たばかりの北京ダックバーはもしかして同じ場所なのでは? こういうリンクがあるから、伊坂作品はやめられない!

  • 伊坂幸太郎読みやすいよ、と教えてもらって読んだら恋愛物?イレギュラーなところから手を出しちゃったかなあ。登場人物の年齢が丁度同じで別の意味で良いなって、羨ましいなってなった。こういう話が繋がる短編集大好き。現代文学、今の時代が舞台の話を普段あまり読まないからか、バズライトイヤーとかミッキーマウス、ドラえもんが伏字なしでそのまま扱われるのが新鮮で面白い。気分転換にさらっと読み終えてしまったのは短編だから?恋愛物だから?それとも伊坂幸太郎だから?あとがきで本人が 僕の書く話にしては珍しく、泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定、そういったものがほとんど出てこない本になりました。と書いているので他の作品に期待してる。

  • 人はどこかで繋がっている。
    ただ、その繋がりが見えるときとそうでないときがある。

    誰かの為に頑張るわけではない。でも、自分の頑張りが誰かを励まし、生きる力を与えることがある。それは逆も言えることで、誰かの頑張る姿が自分を助け、自分を強くし、自分に生きる希望を与えてくれることもある。

    きっと自分というものは東京の地下鉄以上に複雑な繋がりによって構成されているのだ。

  • 市井の人々の繋がりと、ささやかな奇跡に主眼を置いた連作短編集。言葉の一つ一つが染み込むように軽やかで、非常に読みやすく文体のリズムもいい。個人的には、収録短編の中では、文字通り「奇跡」がウェイトの多くを占めた「ライトヘビー」が一番面白く読めた。それ以外の短編も面白く、伊坂特有のリンクの繋げ方がはっきりとしていて読んでいて頬が緩む場面が多い。加えて、本作は恋愛とあとがきで語っているわけだが、それ以上に「絆」という側面を強く感じ、それが前述したリンクの使い方と噛み合っているのが良い。特に深い人生哲学や気づきがあるわけではないのだが、よりシンプルに削ぎ落とした市井の人々のありふれた生活実感や、最大公約数的な雑感を丁寧に切り取るバランスが良さが魅力に繋がっているのだろう。近年出た伊坂幸太郎の新刊の中では、誰にでも勧められるいい短編集だと思います。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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