さみしくなったら名前を呼んで

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 520
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026339

作品紹介・あらすじ

いつになれば、私は完成するんだろう。

踊る十四歳、孤高のギャル、謎めいた夫妻、故郷を置いてきた女……
律儀に生きる孤独な人々の美しさをすくうショートストーリーズ

<書き下ろし3編を含む、11編を収録した短編小説集>

感想・レビュー・書評

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  • 山内マリコの書く少女、女が好きだ。どこかの街角にいそうな日常が切り取られた感じ。あの時は若かったな、と簡単に片付けられないような、どこかノスタルジーを感じる。なんだかとてもリアル。20~30代くらいの女性がコアターゲットなんだろうと思う。

  • 装丁がすごく好きな一冊。良い意味で装丁の可愛らしさと中身の作品が反比例をしている。11個のショートストーリーそれぞれが個性的で尚且つ、飽きがこない。毛色の違う作品が揃っているのだが、どの作品も山内マリコらしさが溢れ出していて非常に良い。山内マリコ作品特有の強い女子または女性に心がスカッとする。

  • 女のラベル貼りがいっぱいで、分かるけど、なんか疲れる。

  • 山内さん前作の「ここは退屈迎えに来て」より好きだった。
    文章から絵が想像できるような、逆に絵から物語が語られているような、不思議な本だった。
    なんとも言えない懐かしさとか、空虚感とか、切なさの表現の仕方にとても共感しました。

  • 「さみしくなったら名前を呼んで」
    というタイトルに猛烈に惹かれて購入した1冊。
    いくつになっても女子の不安定さっておもしろいなぁ。女子にしかきっとわからないけど、女子なら誰でも思い当たる。
    そんな11種類の不安定さがつまっている。
    装丁もすてき。

  • 地方都市に住む若い女性のぐるぐると行き場のないうっぷんを描かせたら右に出る者はいないだろう、山内マリコ。
    11の短編のそこかしこに、若かりし頃の私や友だちがいる。
    ナニモノかになりたくて、いつかきっとナニモノかになれると思っていて、だけど、ナニモノにもなれないかも知れないと諦めたりもしていて。
    常に不機嫌で、傲慢で、孤高で、それでいて不安いっぱいで。そんなあの日に欲しかったのは、やっぱり私の名前を呼んでくれる誰かだったのだろうな。
    山内マリコの短編には寂しがり屋なのに素直になれないたくさんのハリネズミたちがいる。

  • 文学

  • 短い中にそれぞれ異なる濃い個性が詰まっている気がして読みながらわくわくしたけれど、後半では慣れてしまったのか薄まったように感じてしまった。「具体的な職業に「なりたい」と思ったことなんて、わたしだって一度もない。訊かれれば苦しまぎれに花屋とか、無難で女の子らしい仕事を言ってただけで。普通に生きてる普通の人間には、野心もなければ夢もない」や、「自分の中の無尽蔵に思えたエネルギーが、実はただ若かっただけってことに気がつくまで、」の文章に、昔の自分や、早い気がするけれど今の自分が何だか共感できて、印象的だった。

  • わたしは幸いにして、わりと早いうちからなんとなくやりたいことを見つけることができたうえ、学生時代は友達に恵まれて、やりたいことをやりたいときにやりたいようにやってこれた。
    そのおかげで「ここではないどこかに自分の居場所があるはず」系の悩みはほとんど持たずに生きてきた、と思う。
    そうではない人もたくさんいることは知っているので、この短編集に出てくる女性や女子たちに自分を重ねる人はたくさんいるんだろうなあ、他人事のように思いながら読んでいた。
    しかし。最後の「遊びの時間はすぐ終わる」、これは私の話だった。私と、私のようになる手前で軌道修正したたくさんの友人たちの話だった。独立心旺盛で、結婚できないタイプと言われている主人公、私か!私かよ!

    それから本と各短編のタイトルがセンス良い。
    「さよちゃんはブスなんかじゃないよ」「人の想い出を盗むな」「孤高のギャル 小松さん」好きだな~。

  • 山内マリコさんらしい。
    寂しさと切なさと、頑張ろうと励まされる感じと。
    男女の不平等さと理不尽さと。

    大人になる方法でタクちゃんがveryで夫婦で載ってるのを見つけ、お母さんを鼓舞するところ、共感した。
    登場人物みんなわたしみたいに思えてくる。

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著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

山内マリコの作品

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