片見里なまぐさグッジョブ

著者 :
  • 幻冬舎
3.17
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本棚登録 : 55
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026360

作品紹介・あらすじ

優しくてきれいなかつての同級生・美和は自ら命を断った。「結果オーライ」彼女の死に、そんな言葉を使った男がいる-。おれは、なまぐさとはいえ坊主だ。殺生なしで、仕返ししてやる!父の急逝で若くして善徳寺の住職となった、合コン好きの徳弥。善徳寺に預けた父の遺骨を引き取りにきた、フリーターの一時。慣れない復讐に乗り出した、不器用で心優しき凸凹コンビの前途は多難で…。

感想・レビュー・書評

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  • 父の跡を継ぎ若き住職となった徳弥、母親の都合で8回も転校を繰り返していた一時。
    昔の憧れの女子が、自分の手で命を絶ったその事実をしり、2人はある復讐計画を立てる。

    軽いノリの話のようでいて、著者の作品にありがちな親子とは、というテーマもしっかりあり、読み応えありました。
    正義感溢れる徳弥がとても魅力的。
    一時は、ゆるい感じがいつもの著者の主人公らしいなと思いました。

    丈章がとにかく嫌な奴。
    もっとこてんぱんに、と思いましたが、今後も同じ街で暮らしていくわけだし、難しいのかな。

    徳弥はハッピーエンドでしたが、一時も幸せになって欲しいなと願います。

  • 小野寺史宜 著「片見里なまぐさグッジョブ」、2014.9発行です。そこそこ面白いのですが、テーマが分散しがちで、最後もややまとまりを欠いた感じがしました。

  • 生臭坊主が出てくるわけですが主人公はこっちなのかというとこっちでないような気もするけれど、ダブル主人公というやつか。
    中途半端な田舎町の元一学年だけのとても狭いわりには大事になった話。
    嫌な人が出てきます。っていうか、あんだけ人に嫌われる人気者とかいう愉快な言霊。

    1人のつながりからツルツルと縁が繋がって、気付いたら結構な人数に。
    かたやあちらは裸の王様。
    まあ、そんな話です。

  • とある一地方都市片見里で住職を勤める徳弥と、かつて短期間だけ同級生であった一時が名士の息子丈章に復讐を試みる。

    さらっと読める一冊です。まあ序盤から丈章=悪という図式が実にわかりやすくでてきて、自殺してしまった美和に対する、なんというかリベンジポルノ的なものもほのめかされて・・・・なにかしらの真相めいたものがあるのかと思ったら最後までそのまんまでした。どんでん返しとかそういうのはなく、普通に終わってしまった印象。読んでる最中はそれなりに楽しめましたが、終わってみるとあまり心に残らなかったような。
    タイトルにあるように「なまぐさ」坊主として徳弥がやたら連呼されてますが、くだけた話し方ではあるもののなかなかに立派なこといってるようにも思うんですけどね。

  • 急死した父の後を継いで住職となった徳弥のもとに、小学校6年の時、4ヶ月だけクラスメイトとなった一時が訪ねてくるところから始まる。当時のクラスメイトが自殺したことへの復讐を、市議選に立候補しようとしている、これまたクラスメイトへ計画するストーリー。30歳間近の徳弥が住職らしくなく、おもしろいキャラクターでした。ラストの復讐の結果は、こんなんで良かったの?と少しモヤッとしたものが残るものの、全体としては楽しく読めました。

  • 軽快な青春コメディ、楽しかった(^^)

  • 小学校の頃4ヶ月だけ暮らしていた田舎町、片見里に預けていた父親の遺骨を引き取りにやってきた一時。
    父親に急死されて20代にして寺の住職になった徳弥。
    かたや根無し草で子供の頃から各地を転々としてきて今なお定職のない一時と、幼少時から寺を継ぐものと思い地元に密着した生き方をしている徳弥、対照的な29歳の元同級生が再会を果たす。
    勢いで参加した同窓会で一時が不穏な内輪話を盗み聞いてしまったことから、ふたりは自殺した元同級生・美和の敵討ちを考える。
    敵討ちの部分はちょっと展開にムリがある気がするけれどふたりの男の遅咲きの友情物語としてさらりと読んだ。

  • 気軽に楽しく読める、のではあるけれど。

    美和の人物造型に違和感があった。
    彼女の潔いキャラクターと男性とのお付き合いのしかたが、
    なんだかかみあわないように思う。
    そういう点で、復讐にやや感情移入しづらかった。

  • 生臭坊主と草食男子
    亡きマドンナのため、復讐に立ち上がる

    おもしろかったですが
    …三和が丈章とつきあっていた設定が自分としては腑に落ちず

  • 坊主×フリーターの、仕返し物語。

    軽い雰囲気の中に、割とでかい爆弾が仕掛けてある。
    言ってしまえばマドンナを死に追いやったかつての同級生への復讐劇なのだけど、そういう重いドロっとした感じが全くなくて、爽快感すらある。
    最初は会話文ばっかりでうんざりさせられるけど、段々とその会話のテンポが楽しくなってくる。

    坊主である徳弥がノリの良い、なおかつ気の良いやつで、凄く好感が持てる。スカートめくりへの妙なこだわりとかも、面白い。
    朗らかな母親との、親子関係も好きだな。

    でもなんだろうね。物語の感じかな。
    どことなく漂う伊坂臭。

    あと著者の本、いつも表紙が変な気がするんだが。そこんとこどうにかならないかな。
    インパクトはあるんだけどさ…。

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プロフィール

小野寺 史宜(おのでら ふみのり)
1968年千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。2018年、『ひと』で「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」2位。
著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『カニザノビー』『牛丼愛 ビーフボウル・ラヴ』『ホケツ!』『ひりつく夜の音』『太郎とさくら』『本日も教官なり』『リカバリー』などがある。本作は『その愛の程度』『近いはずの人』に続く「夫婦三部作」のラストを飾る作品である。

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