お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 2015 知的人生設計のすすめ

  • 幻冬舎 (2014年9月26日発売)
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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784344026421

感想・レビュー・書評

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  • 2015とあるけれど、もともとは2000年に書かれた本らしい。事例で、マクドナルドの59円バーガーが出てきて懐かしいと思ったり。

    黄金の羽とは、日本社会の制度的な歪みを利用すること。要は自営業になって個人とマイクロ法人の2つを使い、なるべき税金を払わないこと。
    主張はわかるけれども、どこかモヤモヤとした思いが残る本だった。

    以下メモ
    ・投資は分散すること
    住宅ローンに対して繰り上げ返済を進めることは、不動産投資に対する資産の割合が大きくなり、リスクが高い。急な不動産の下落に対応できない。

    ・昔は働くことは苦役だけれど、定年後に極楽があった。どんどん定年が長くなる現代はどう働くのか。
    ⇒人的資本へ投資(資格・スキル)・長く楽しく働ける仕事を探す。

  • 10年前に書かれた本だけど今でも通用する内容。
    最近では投資系Youtuberが本書と同じような話をあちこちでしているので、より広く知られるようになってしまった内容が多い印象。

    住宅ローンを抱えたサラリーマンには改善の余地が少なくて厳しい内容だけど、法人成りができて手持ちキャッシュのある人には示唆の多い本だと思う。

  • 橘玲の最初のベストセラー(2002/12)を2015年にアップデートしたもの。

    裁定取引によって、濡れ手に粟の機会は基本的には残っていないが、時々制度の歪みによる好機が残っている。そういう機会を見逃さずにモノに出来るはしこいひとが資産を築くことができますよ、という当たり前といえば当たり前の話。

    マイホーム幻想を容赦なく打ち砕く、「マイホームは極端な一点集中投資でハイリスク」、という主張はとってもロジカル。ローンを抱えている人はきっとムッとするだろうけど、転勤リスクから賃貸派の私はそうだそうだとリラックスして読んだ。


  • テレビなどで宣伝をしている保険商品は割高。保険料が安いのは、全労済、日本生協連、全国生協連などの共済系の生命保険で、定額掛金制。

    国民年金の保険料と満額支給額を平均余命まで受け取ると、利回りは男性で年利1.48%、女性で2.44%。これに加えて、保険料を所得から控除できる。厚生年金の保険料の企業が支払う分が、国民年金の赤字の穴埋めに利用されていく。

    自営業者になって、個人と法人を使い分けることで、社会の制度的な歪みを利用できる。登記に必要な出資金払込証明書は、信用金庫か信用組合で発行してくれる。謄本が取れたら、口座を移してよい。有限会社を登記するための費用は、登録免許税15万円など、合計25万円ほどかかる。

    テクノロジーに支えられた知識社会の仕事は、クリエイター、スペシャリスト、マックジョブの3つに分けられる。これは、人種や宗教などが異なる社会で労働者を公正に扱おうとすると、客観的に明示できる能力や資格で昇進・昇格を決めるしかないため、生まれたもの。日本の会社は、新卒で社員を雇い、異動や転勤でさまざまな仕事を体験させて「ゼネラリスト」を養成するが、実際はその会社でしか通用しない特殊技能を学ばせている。これが終身雇用と年功序列によって日本的経営が成り立っている。

  • これは読み応えがありました!
    もっとチャラい本だと思っていました。スミマセン。お金は大好きなので、胡散臭い本も一通り、図書館で借りられる範囲で楽しく読んでおります。まず、ご本人の意思がしっかりあり、自分なりの主張を貫いているのが良いです。日本人的な『みんなそうでしょう?』という曖昧模糊とした事がなく、堂々と俺はこう思ってるぜ!というオリジナリティー溢れる中級者向けの攻め本。コレ、何かで読んだな?というのが一つも無かったから凄いわ。

    出版業界のシステムは全く知らなかった。目からウロコ。すっかり斜陽産業化しておりますが、デジタル化だけが理由ではなかったのですね。適正株価、チャート、ファンダメンタルズ分析、不動産投資については、ほぼ同じ考え。いずれも確実な方法はなくて、ちょっと割のいいギャンブルだと私も考えている。そんな事ねーよ!と思う部分も勿論多々あるのですが、こういった考え方も有りかと非常に参考になった。

    統計学や数式を使い、しっかりプレゼンが出来る方ですね。数学者のガウスや経済学者のケインズ等、有名どころの名前がバンバン出てくるのも楽しい。何だかモテそうな人だね。うん。

  • 人生設計におけるマネーハックの本で、キャリア、投資、不動産、保険、法人化など人生設計するにおいてどのような戦略を立てるべきかを書いています。

    元々は2003年の本ですが、最近の「お金の大学(両@リベ大学長)」等の有名なマネーハック本でも主張が変わっていないです。10年前、20年前に読んでおきたかったです。

    特に著者は法人化について強く推奨し、その戦略も書いていますが、読者の多くはなかなか法人化は難しいと思います。また、この辺り情報が古くなっているものもあるかもしれません。ここは読み飛ばしてもいいのかなと思いました。

    現代の人生戦略立案において、資本主義という根本的なルールは変わらないわけで、本書のような内容をできるだけ人生の早い時期に知ることが大切だと感じました。

  • 「知識社会」では、必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を有しているひとは、いくらでも近道ができます。そうでなければ、ひたすら回り道をするほかありません。「知識」が価値を持つとは、そういうことです。   資産とは収入の多寡によって決まるのではなく、収入と支出の差額から生み出されるものだからです。    お金持ちになるには、次の3つの方法しかないことがわかります。  ❶収入を増やす  ❷支出を減らす  ❸運用利回りを上げる 
      するかの違いに過ぎません。  
      自分だけのニッチを見つけ、人的資本を最大化する〝スペシャル(専門)〟に特化し、会社に依存せずに市場から富を得る──知識社会に生きるとは、そういうことです。

  • 法人成りについての記載が興味深い、もっと詳しく書いてある本を読み込もうと思う。
    これから更に高齢化が進み、負担が大きくなる
    日本の政治は、かつては戦後の団塊の世代が中心で、彼らの正規雇用を守るため、若者が非正規で苦しい生活を強いられ、今は、その人達の年金を守るため高い社会保険料を払わされる。
    付け焼き刃的な政治。
    税務署と税理士の癒着
    黄金の羽は拾いに行くもの

  • 今のうちに知っておいてよかった。

  • 日本の法律内でどのように経済的自由を手に入れるのか?を直球で伝えてくれる本。サラリーマンでは経済的自由を手に入れることは不可能に近いとのこと。

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著者プロフィール

橘 玲(たちばな・あきら):作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、が30万部を超えるベストセラーに。06年『永遠の旅行者』(幻冬舎)が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮社新書)で2017新書大賞受賞。著書に『「読まなくてもいい本」の読書案内』(ちくま文庫)、『テクノ・リバタリアン--世界を変える唯一の思想』(文春新書)、『スピリチャルズ 「わたし」の謎』(幻冬舎文庫)、『DD(どっちもどっち)論――「解決できない問題」には理由がある』(集英社)等多数。

「2024年 『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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