ペコセトラプラス

  • 幻冬舎 (2014年9月26日発売)
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本 ・本 (362ページ) / ISBN・EAN: 9784344026452

感想・レビュー・書評

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  • 既刊の「ペコセトラ」に、単行本未収録の短編3作品を加えた新装版。「ペコセトラ」は持っているので、こういう出し方はどうなのよとかなり躊躇したが、どうしても未収録作品が読みたくて購入に踏み切った。
    かなりボリューミーで値段も1400円(税別)と、コミックにしてはなかなかいい額でしたが、買って損はなかったかな。お目当てだった未収録作品は、それぞれ本当に短い作品だけれどペコさんらしさがぎゅーっと凝縮されていて、とてもよかった。6ページで女の人生を描いた「ひとはだ」はお見事。「ありがとうございました」は、初恋の相手との一瞬の再会を“声”の記憶で描いたのがうまいなと思ったし、「花婿」は、マドンナ的存在のお嫁さんと結婚することになった晴れの日の幸福感と不安がごちゃまぜになった心情がユーモラスでかわいくて、何よりラストのコマでびっくりします。
    他の作品も、何度も読んでいるにもかかわらず、やっぱり面白かった!ままならない人生は哀しいんだけどどこか滑稽で。そんなところがリアルだよなと思うのだ。甘くて辛くて苦くてしょっぱい、どの作品も色んな味がする。
    表紙は「ペコセトラ」の方が好きだったんだけどな~と思ったら、見返しに収録されていたのでよかった。これを機に、たくさんの人にペコさんを知ってほしいな。笑ったり、しんみりしたり、どきっとしたり、ほっこりしたり…読み返すほどにじわじわと沁みこむ一冊です。

  • ペコセトラの2作目かと思ったら、ペコセトラに3作ほど追加した新装版でしたー。こちらを先に買えば良かったなあ。

  • さすがにデビュー作は少々粗い気がしないでもないんですけれどもまあ、デビュー作からペコ氏の才能の片鱗を垣間見ることができるでしょう…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    相変わらず若い男女の心の機微? みたいなのを描くのがうまいと思います! いや、僕はすでに若くはないのですけれども…でもまあ、この作品に描かれている感情のようなものは分からないでもないし、だからこそ、ペコ氏の作品を読み続けるのかもしれません…。

    というわけで、分厚い割りにはスラスラと読める短編集でした。おしまい…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • ペコセトラの第2弾かと思ったら、内容そのままでした。

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著者プロフィール

北海道出身。
2004年「ヤングユー」から『透明少女』でデビュー。その後「コーラス」や「エロティクス・エフ」など女性コミック誌を中心に連載。代表作に『東京膜』『ラウンダバウト』など。
今作が青年誌初連載!

「2013年 『にこたま(5) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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